EA、2022年第4四半期決算発表。2023年にFIFAライセンス脱却の新サッカーゲーム「EA Play FC」へ移行を発表。

エレクトロニック・アーツ社のアンドリュー・ウィルソンCEOは、アナリスト向け電話会議で、ユーザーが増加傾向でライブサービス、新規タイトルの登場などの強みをもとに、今後の1年間を“楽観視”しているようです。

EAは、EA Sports FIFA、Apex Legends、The Simsの成長に後押しされ、5億8000万人のユーザー数にまで拡大したようです。

FIFA Mobileの新規プレイヤー数は、ロシアのウクライナ侵攻の影響でEAが第4四半期中にロシアとベラルーシのユーザーを市場から排除したにもかかわらず、前年同期比で80%増加しています。

結果、EAの2022年度の売上高は75億1500万ドル(約9,736億円)となり、前年度比約20%の増収。

ウィルソンCEOは、決算報告後のアナリスト向け電話会議で、

“EAはFY22に利益ある成長を遂げ、我々のビジネスのすべての重要な指標において記録的な年となりました。総プレイヤー数、ゲームおよびライブサービスの利用者数、純予約数、そしてベーシックインカムです。EA Sports FIFA、Apex Legends、The Simsなどのタイトルに新たに加わったプレイヤーや、買収した企業から新たにお迎えしたプレイヤーの加入で、プレイヤーのグローバルネットワークは5億8000万以上のユニークアクティブアカウントに成長しました。”

人気が出そうな『Apex Legends Mobile』は今月発売され、新しいアップデートも予定。今後、6つのEAスポーツ・タイトルを発売し、さらに多くのタイトルを開発中との事。

『Need for Speed』『Dead Space』『Star Wars』『The Sims』『Skate』『Bioware』のフランチャイズ『Lord of the Rings』など強力なタイトルまだまだ控えています。

また、シアトルにある2つの新スタジオでは新しいプロジェクトが進行中だそうで、EA Motiveスタジオでは「未発表のタイトル」が開発されており、EAのグローバル・スタジオチームではさらに多くの作品が水面下で進行中との事。

EAは、既に『Dead Space』リメイクの新作を発表しています。更に、『ロード・オブ・ザ・リング』を題材にした新しいモバイルゲームを近日中に発売することも発表しました。

しかし、ウィルソン氏は、アナリスト向け電話会議で、昨年秋にファンの期待を裏切り、炎上し不買運動騒ぎにまで発展した「バトルフィールド2042」については、まったく触れなかったようです。「毎年、より良い体験を提供し続けます。」とだけメッセージを発信したようです。

『バトルフィールド2042』は、ファンが大いに期待していたにも関わらず、結果的に裏切る形になっている現状を考えると、CEOから何らかのメッセージを発信するべきだったのではないでしょうか。。

そして、EAは30年近く続いた「FIFA」ライセンスから遂に脱却し、来年からサッカータイトルを新ブランド「EA Play FC」に移行すると発表しました。

今秋のFIFAサッカータイトルが、EAスポーツの最後のFIFAライセンスゲームとなります。つまり、EAが来年のサッカーゲームである「EA Play FC」からは、FIFAに高額なライセンス料を支払う必要がなくなるので、収益性が良くなる事になります。

2023年度のタイトルスケジュールについてEAは、第1四半期に『F1 22』、第2四半期に『FIFA』と『Madden NFL』、第3四半期に『Need for Speed』と『NHL』、第4四半期(2023年3月期)に5タイトルを出荷すると発表しています。2023年1月~3月の第4四半期中にゴルフ・ファン待望の「PGA Tour」が、そして大型IP、パートナータイトル、リメイク、スポーツタイトルなど多岐にわたっています。

ウィルソン氏は、

“ゲームは今や人々の生活の中心であり、若いオーディエンスは消費者として非常に大きな力を持っています。

アルファ世代、Z世代、ミレニアル世代は、デジタルネイティブであり、ゲームファーストの世代です。彼らは、ゲームをエンターテインメントの第一選択肢と見なしています。

エンターテインメントやスポーツの消費は深く社会的なものであり、私たちのネットワーク上のプレイヤーは、友人とのつながりを維持し、自分自身を表現するためにゲームを使用しています。”

と述べています。

via IR EA.com

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