ここ最近、『Horizon Zero Dawn』に始まり、『Deathstranding』『Days Gone』『God of War』とPC版の発売が続いているソニー独占タイトルですが、PC版発売に注力する事なったと言える「プレイステーションPC」レーベルを作りました。
Steamでソニー独占タイトルのPC版を発売するパブリッシャー名が、今までの「PlayStation Mobile」から「PlayStation PC LLC」に変更されていたのです。
コーポレーション・wikiによると、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(SIE)は、今年4月にカリフォルニア州の本社を通じて「PlayStation PC」の名称を登録したようです。
これはソニーが今後、PCプラットフォームでのゲームタイトル発売を更に本腰を入れてリリースしていくという“明確な意思表示“と言えます。
ソニーが自社の独占タイトルをPC版に初めて移植したのは、2020年8月「Horizon Zero Dawn」と今年5月の「Days Gone」でした。「Horizon Zero Dawn」の時は、初めてのPC移植という事なのか、クラッシュやフリーズなどが多発し、発売当初は問題になっていましたが、5〜6回のパッチ配信を経て、安定した素晴らしいパフォーマンスでプレイ出来る様になっています。その後のPC版ではHorizon〜程の問題は頻発していません。
そして最近、「God of War」がPCへの移植が発表されました。
今週、Steamのデータベースに掲載されたリストによると、「Sackboy: A Big Adventure」(リビッツ!ビッグ・アドベンチャー)がPCでも発売される可能性があると言われています。
ソニーは昨年の夏、「Horizon Zero Dawn」のPC版の好調を受けて、より多くのプレイステーション専用タイトルをPC版で発売を検討すると発表しています。
SIEのジム・ライアンCEOは、GQのインタビューで、「プレイステーション独占タイトルをより多くのユーザーに提供する機会が得られ、移植作業が容易になったので、PC向けのゲームをより多く制作することが、同社にとって非常に簡単な決断だった。」と述べています。PC版発売で、プレイステーション・コミュニティでネガティブな反応がなかった事も推進する理由のようです。
当ブログ関連記事:SIE CEOジム・ライアン氏「PS5のために、全く新しいVRフォーマットを作っている。プレイステーションタイトルのPC版発売も今後進めていく。」
以前はPCへのゲーム投入をためらっていたSIEが、今ではPCを受け入れている理由について、ジム・ライアンCEOは次のように述べています。
「いくつかの点で変化があったと思います。2021年初頭の時点で、我々の開発スタジオと彼らが作るゲームは、これまでにないほど良い状態にあります。特に、PS4サイクルの後半では、当社の開発スタジオは素晴らしいゲームを制作していました。そのような素晴らしいゲームをより多くのお客様にお届け出来る機会も出来ます。
また、必ずしも一筋縄ではいかないゲーム開発のコストは、作品の質の向上に伴い、上昇しています。しかし、ゲーム機をお持ちでない方にも楽しんでいただけるようになりました。だからこそ、私たちにとってはかなり率直でシンプルな判断だと思います。」
開発コストの上昇に伴い、PC版への移植によって更に効率良くコストを回収しようという狙いもあるようです。それだけPC版が好調なのかもしれません。でなければ、ソニーもPC版専用レーベルを設立してまで発売はしないでしょうからね。
ま、数年前では考えられなかった展開な訳で、結果的にはマイクロソフトの路線をソニーも追従したとも言えます。あくまで個人的な印象ですが、ソニーはマイクロソフトの辿った道を後ろからなぞって追従する印象があります。
PCユーザーとしてはプレイステーション・コンソールを買わなくても済む上に、PS5より高品質な映像でプレイ出来るので歓迎と言えるでしょう。しかし、新作をPS5と同時発売という流れには、直ぐにはならないでしょうね。
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