ソニー、今後1年間でゲーム&ネットワークサービスの開発に200億円を追加投資

ソニーは、来年以降も「プレイステーション」専用の独占タイトルでもある自社プロジェクトに多額の投資を行い、同分野への投資額を更に増やす予定だそうです。

「プレイステーション」は、これまでにも自社傘下のスタジオが開発する独占タイトルに力を入れてきましたが、その素晴らしい成功からも、今後も継続されることを証明しています。

今週、ソニーのCFO（最高財務責任者）である十時裕樹氏は、今後プレイステーションの自社プロジェクトにさらに多くの資金を投入する予定との事。投資家との電話会議の中で十時氏は、ソニーが今後1年間に自社プロジェクトへの投資を更に増やす計画であることを明らかにしています。

「開発人員などの社内コストは、自社ソフトのさらなる強化に伴い、ゲーム&ネットワークサービスの開発に200億円、イメージセンサーに250億円、残りはエレクトロニクスの分野で増やす。」と十時氏は述べています。これは、ソニーが2021年3月期の決算報告書を発表したことを受けたものです。

【絶好調】ソニー21年3月期の純利益、過去最高の1兆1717億円で初の1兆超え達成。巣ごもり需要でゲームと音楽事業が牽引。PS5は780万台を販売。

ソニーはPS5を2021年の3月31日までに、780万台を販売しました。これは、PS4が発売されてから4ヶ月間で達成した販売数を僅かですが上回るものです。次世代ゲーム機が半導体の供給不足から、世界的に不足していることを考慮すると、この販売台数は非常に素晴らしい数字であると言えます。また、ソニーは過去最高の32億3,000万ドルの売上高、そして最終的な純利益は前期比2倍の1兆1717億円とこれも過去最高を達成しています。初の1兆円超えで2年ぶりに過去最高を更新しました。

昨年度の「プレイステーション」用ゲームソフトの販売本数は3億3,700万本（これも過去最高）で、そのうち5,840万本がソニーから発売された独占タイトルです。

ソニーは、自社開発のソフトウェアや専用タイトルの制作にどれだけの資金を投入するかを明らかにしましたが、その手の内を明かしたのは今回が初めてではなく、先週SIEの CEOであるジム・ライアン氏は、PS4向けよりも多くのPS5専用タイトルを開発することを目指している。ことを明らかにしています。PS5ユーザーの皆様には、今週末に発売される『Returnal』、6月には『Ratchet and Clank: Rift Apart』年末には待望の『Horizon Zero Dawn』の続編大作『Horizon Forbidden West』が年末に発売されます。

昨年、PS5発売前のPS4世代最終大作の2本『The Last of us Part 2』や『Ghost of Tsushima』が非常に高い評価で文句なしの傑作タイトルに仕上がり、PS4ハードウェアの販売を押し上げただけでなく、PS5のハードウェア販売にも貢献している事からも、ソニーが誇る素晴らしい独占タイトル群、『スパイダーマン』、『アンチャーテッド』、『ゴッド・オブ・ウォー』、『ホライゾン・ゼロ・ドーン』『ラチェット＆クランク』など他にも多数あり、実に強力な布陣です。

これらの作品は当然、ハードウェア販売を強力に押し上げるパワーと魅力を持った作品なので、これらの作品が要所で発売されれば、今世代もプレイステーションは安泰と言えるでしょう。🔚

via TheGamer, 日本経済新聞