マイクロソフトは本日、2021年第3四半期の業績を発表し、売上高417億600万ドル(約4兆5300億円)、純利益155億ドルとなりました。売上高は19%増加し、純利益は44%増加、売上高・純利益ともに市場予想を上回り、1~3月期として過去最高を更新、非常に好調と言える内容です。
世界的な半導体不足にもかかわらず、PC市場はリモート需要の恩恵?で減速しておらず、マイクロソフトは再び恩恵を受け続けているようです。Windows OEMの売上は、消費者向けPCの旺盛な需要を反映して10%増加。Windows non-proのOEM収入も44%増加し、Windows OEM Proの収入だけが2%減少したようです。
正直、これは驚くべき成長で、新型コロナウィルス感染拡大が続き、ロックダウンなどで過去1年間に見られたノートPCやデスクトップPCの需要の高まりを反映していると言えます。
マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、決算説明会で「Windows 10のアクティブデバイスが13億台になったことを明らかにしました。」マイクロソフトは来月、Windows Buildにおいて、Windows 10の今後の変更点、Windowsのビジュアルを一新するという計画について詳しい説明があるかもしれません。
クラウドサービスは商業面で大きな役割を果たしています。「Azure」や職場向けアプリ「Teams」など、クラウド関連事業の売上高が33%増の177億ドル。Officeの商用およびクラウドサービスの売上は14%増加し、Office 365も22%増加しました。また、Temasの利用者数は1年前の約2倍にあたる1億4500万人に拡大しています。Office 365の有料メンバー数は3億人近くに達しています。
Officeのコンシューマー向け製品も好調に推移しているようで、当四半期のOfficeコンシューマ製品およびクラウドサービスの売上は、Microsoft 365 Consumerのサブスクリプション売上と、購読者数が27%増の5,020万人に大きく増加したことにより5%増。サティア・ナデラCEOは「新型コロナウィルス危機になって1年が経過したが、デジタル技術の導入の勢いは減速していない。寧ろ加速している。」と述べています。
「モア・パーソナル・コンピューティング」には、「Windows」、「Surface」、「Xbox」、「検索」などが含まれており、今期のマイクロソフト全体の収益417億ドルのうち、約31%の130億ドル貢献しています。
今回もマイクロソフトは、「Xbox」とクラウド関連のサービスが好調に推移しています。
XBOXはソニーのプレイステーション同様に収益が伸びています。当四半期は、「Xbox Series X」および「Series S」の販売が開始された第2四半期で、これらの次世代機需要のおかげで、ハードウェアの売上高は3倍近くの大幅な伸びを示しています。
また、Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は、サードパーティ製タイトル、Xbox Game Passサブスクリプション、およびファーストパーティ製ゲームが牽引し、前年同期比で7億3,900万ドル(約34%)増加しました。
ゲームは新型コロナウィルス感染拡大の影響で自宅にいる事が多くなり、多くの人にとって重要な趣味となり、その巣ごもり需要は2021年を通して維持しているようです。マイクロソフトの全体的なゲーム売上は、主にXboxコンテンツ、サービス、およびXboxハードウェアのおかげで、前四半期に史上初の50億ドルに達した後、更に12億ドル(50%)増加しています。
Xboxゲームパスに関してはマイクロソフトは1,800万人の加入者がいたことを明らかにして以降、今回は新たなの加入者数を発表していません。マイクロソフトはこの1年間、定期的にXbox Game Passの契約者数を発表してきているので、そろそろサービスの成長状況を知りたいところです。別枠で近日中に発表がある事に期待したいですね。🔚
via 日本経済新聞
コメントを残す