Xbox Series X、Windows10のメッシュシェーダーによって、レンダリング時間が大きく短縮され、パフォーマンスが向上。

XboxシリーズXがDirect X 12 Ultimate、そしてRDNA 2のフル機能をサポートしているという話は、マイクロソフトが強調していた事なので、聞いたことがあると思います。その中のゲームのパフォーマンスを大幅に向上させる機能の1つがメッシュシェーダーです。

2月11日にフィンランドのULが「3DMark Mesh Shader機能テスト」も発表し、DirectX 12 Ultimateの機能の一つでもあるメッシュシェーダーが、どれだけゲームのフレームレートを向上させる事が出来るのか、実際に3D MARKで測ることが出来るようなっています。

メッシュシェーダーってなんだろう?という方も多くいると思います。このような新しい技術がXBOX上でどのように機能するかを紹介する分かりやすいデモとして、Xboxアドバンスド・テクノロジー・グループのMartin Fuller氏による 「Advanced Mesh Shaders」のプレゼンテーションで、マイクロソフトの公式Direct X &グラフィックエデュケーションYOUTUBEチャンネルで昨年3月に公開されています。

動画の前半は専門用語のオンパレードで素人には難解な解説動画ですが、動画の後半で実際に、マーティン・フラー氏がリアルタイムでメッシュシェーディングを有効にしたXbox Series Xの開発キットでプログラムを実行しています。彼が高度なカリングを有効にすると、レンダリング時間が大きく短縮されています。

「レンダリング時間を短縮する」ということは、ゲームのパフォーマンス向上(フレームレート向上、安定)やグラフィックの質の改善につながります。

nVIDIAも以前にメッシュシェーダーのデモ映像を公開しています。以下の動画が視覚的にも分かりやすいと思います。

高度なカリングにより、ジオメトリレンダリングの段階でレンダリング時間を節約できるだけでなく、グラフィックパイプラインの後半でGPUリソースを節約することができます。

GPUは、画面上で見えないオブジェクトにテクスチャを適用したり、シェーディングを実行したりする余計な処理能力を使う必要がなくなるためです。

これによってGPU処理の余力を更に解放し、その更に増えた処理余力を、開発者がより良いパフォーマンスやより良いグラフィック改善に向けて利用できるようになります。

レイトレーシングなどの処理を行う専用処理コアを搭載したハイエンドのPCグラフィックスカードのRTX 3090クラスでさえも重い負荷処理になる事があり、パフォーマンスに重荷になる事もあるので、このように効率的な処理を行う事で得た余力をパフォーマンスやグラフィックの質の改善に充てるという効率化の手法は、nVIDAのAI処理によるアップスケール技術DLSSなどと同様に、今後ますます重要な機能となりそうです。🔚

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