セガが1月29日、ゲーム部門を2021年4月に2つの事業に分割することを投資家に通知する書類を提出したようです。第一事業体は、PCとコンソールゲームの開発とパブリッシングを担当、第二事業体はアミューズメントとパチンコ事業に焦点を当てるようです。公式リリース文はこちらから見れます。
セガサミーは昨年2020年は、新型コロナウィルスの感染拡大危機により、自宅待機などで外出する人手が激減し、アミューズメント事業に深刻な大打撃となり、厳しい一年でした。また、日本では第3の波と呼ばれるウイルス感染拡大が発生し緊急事態宣言まで出てしまいました。セガサミーは最近、700人以上の従業員を対象とした特別退職プログラムを実施し、従業員のリストラを実施する計画を決定しています。
この分割が短期的に意味することは、セガが今後のゲーム業界においてより機敏に動く事が可能になり、伝統的な小売業やホスピタリティビジネスの多くを悩ませている財政難を乗り切ることができるようになり、コンソールとPCの開発の防御壁を作る事が出来ます。
そしてヤクザシリーズのクリエターである名越稔洋氏が取締役を退任し、よりクリエイティブな仕事に就き、ゲーム開発を強化することが発表されました。
また、執行部の体制も刷新され、チーフ・クリエイティブ・オフィサーの役割はチームから削除され、前会長兼グループCEOの里見肇氏は、息子の里見春樹氏にCEOの肩書きと役職を引き継ぐことになりました。里見春樹氏は、これまでCOO(最高執行責任者)として会社の顔として活躍してきましたが、2021年4月1日付で新CEOに就任することになりました。
現時点でセガ・グループの業績見通しは良好で、セガグループは今回の体制変更が今期の業績目標達成に影響を与えるものではないとしています。
正直、このニュースは色々な見方が出来ると思います。見方によれば、事業分割する事でゲーム事業が売却しやすくなったとも受け取れます。逆の意味では不採算事業も売却しやすくなるという事です。つまり会社を身売りするよりは分割して切り売り出来やすくするという事もあります。これはあくまで自分の勝手な推測、憶測ですので、必ずしもそうなるというわけではありません。
ただし、買収したい側の視点で見ると、この分割でPC&ゲーム事業を買収しやすくなったとも言えるのではないでしょうか?
一つ言えるのは、セガのゲーム事業が今後より機敏に動けるようになり、面白くなるかもしれませんね。
via XboxEra
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