PS5の発売時の独占タイトルのラインナップは、XboxシリーズXの発売時のファーストパーティの独占タイトルに比べると、かなり豊富で、特にXBOXが『Halo Infinite』の発売を2021年に延期した事で、一層充実して見えます。
マーベルの『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』、『デモンズソウル』のリメイク版、『サックボーイ:ビッグアドベンチャー』、『デストラクション・オールスターズ』、そしてプレイステーション5にプリインストールされている『アストロズ・プレイルーム』です。
SIEの社長兼CEOであるジム・ライアン氏は、GamesIndustrybizのインタビューで、PS5の発売に向けた独占コンテンツのラインナップは、過去のプレイステーションコンソールと比較しても、ソニーがこれまでに発売した中で最も強力なものであると述べています。
「私たちは、これを継続し、PS4のコミュニティを愛し、尊重すると同時に、何百万人ものゲーマーがPS5でしかできないゲーム体験の世界への移行を望んでいることを認識しています。我々がそれを示すことができたのは、とても素晴らしいことでした。ここでもワールドワイド・スタジオの力が発揮されており、ローンチ時またはローンチウィンドウでの独占ゲームのラインナップは、これまでの新型ゲーム機の中でも最も強力なものとなっています。
その強力さを感じてもらえるようにしてみました。数ヶ月前に見たゲームでは、確かに進歩していることが伝わってくると思います。デモンストレーションには本物がありました。本当に強力でパワフルなプレゼンテーションがありました。
ビジネス面や数字面の話をしなければならない私たちにとっては、素晴らしい次世代ゲームのデモンストレーションと一緒に行わなければならないので、非常に重要なことだと思います。」
Xboxのフィル・スペンサー氏は「ゲーマーが買いたい日に、特定のデバイスを買えと迫るのは、ゲームの本質に反する」と主張していました。マイクロソフトはその後も、ゲーマーが様々なデバイスでゲームをプレイできるようにすることに重点を置いていると主張しています。
マイクロソフトの戦略は、ソニーの戦略とは正反対で、ライアンCEOは「プレイステーション」のショーケースに続いて、冒頭のブリーフィングでそれに対応することを熱望しているようです。
「7年目にして色々な事がありました。私たちは明らかに、この大きなコミュニティを築き上げてきました。しかし、他方では、多くの技術の変化や進歩がありましたが、それは、人々がゲームをプレイしたり体験したりする方法に変革的な変化をもたらすという点でのみ、私たちの関心事となっています。私たちにとって、それを捉え、大きな一歩を踏み出すには、コンソールの移行やプラットフォームの移行が必要なのです。私たちはこれを「ジェネレーション・アプローチ」と呼んでいます。」
「その鍵となっているのは、ワールドワイド・スタジオの過去数年間の出現であり、”絶対的な強豪”として、偉大な、偉大なゲームを作っているスタジオのネットワークとなっています。私たちは、静かに、しかし非常に着実に、そのネットワークの主に有機的な成長に投資してきました。」
「ハードウェアのラインナップに関しては、ゲーマーに確実性を与えようと考えていました。SKUの構成を見たときの確信。真の次世代機を購入しているという確信です。これは以前にも言ったことです。PS5デジタル版とPS5の違いはディスクドライブだけであることを明確にすることが重要です。」
「PS4のコミュニティは、今後何年にもわたって私たちにとって非常に重要な存在となるでしょう。”このコミュニティは数千万人規模になるでしょうが、私たちは今年以上に彼らとの距離が縮まったことはありません。7年目を迎えたワールドワイド・スタジオがそのコミュニティに貢献できたことに感激しています。そして、7年目に入ってからのラインナップは、どのプラットフォームよりも間違いなく最高のものになっていると思います。
「我々にとってゲーム・カタログを持つことは、プラットフォームを定義するものではありません。我々の売りは『新しいゲーム、素晴らしいゲーム』です。新作タイトルをサブスクリプション モデルに入れるような道を歩むつもりはありません。これらのゲームの開発には何百万ドル,1億ドル以上の費用がかかります。それが持続可能とは考えていません。」
「我々はゲームをより大きく、より良いものにしていきたいと思っており、ある段階ではより持続性のあるものにしたいと思っています。そのため、初日にサブスクリプションモデルを導入することは、我々にとっては意味がありません。別の状況にある人にとっては意味があるのかもしれませんが、我々にとってはそうではありません。我々は既存のエコシステムを拡大・成長させたいと考えており、新しいゲームをサブスクリプションモデルにすることは,それとは相容れないのです。」
SIEのジム・ライアン氏は何かと他社のサービスを否定したり、批判する過激な発言が多い方ですが、今回は暗にXBOXの「ゲームパス」を否定しています。つまり、「ゲームパス(ゲーム版NETFLIX)のように、発売初日に新作をサブスクリプションサービスにリスト入りするというモデルは、持続可能とは思えない。」という事です。
更に「Xboxの「ゲームパス」のようなサービスは、PlayStationでは絶対にやらない。」と明確に否定したことになります。これは個人的に、1PSユーザーとしては非常に残念だなと思います。
ユーザーとしては、ゲームパスのように、プレイステーションの強力なファーストパーティの新作が発売初日に月額1000円強の定額サービスのリスト入りし、追加料金なしでプレイ出来る事ほど素晴らしいサービスはないと思うのですが、、
SIEがユーザー目線で見てくれているのなら、今のPSのサブスクリプション・サービスを1本化して「ゲームパス」のようなサービスに統合して始めて欲しいのですが、どうやらソニーは、「1億ドル近くかけて開発したタイトルを「サブスクリプション・サービスの初日に入れることは到底無理だし、持続可能なサービスにならない。」ということのようです。
今のソニーのファーストパーティタイトルは今まで以上に強力で、サブスクリプションサービスに即入れる必要性はないという事なのでしょうか、、これは、あくまで個人的な意見ですが、どうもジム・ライアン氏の考えはビジネスライクでどこか冷たく感じます。XBOXのフィル・スペンサーさんの様なゲーマー目線での温かみを感じません。
1PSユーザーとしては、もっとユーザー目線で見て欲しいなと感じた次第です。。
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via GameIndustrybiz
私も、360後期からやや離れて、Xbox Game Pass に引かれて Xbox One X で再デビューした口なので、PS陣営が明確にサブスクリプションモデルを否定したのは残念です。
今回も、Game Pass タイトルをメインにそれらを一番いい環境でプレイするために Series X を予約し、PS5 でも同様のサービスが開始されることを期待してましたが、この様子ではPS5を手に入れるのは当分先になりそうです。
(なので、PS Plus に同じ料金を払っているのに、PS4 ユーザには PS Plus コレクションが解放されないというのがなかなか腹立たしい…)
先日の IGN のインタビューで、MS の人は “Here’s the thing we built, you’ll all love it,” という態度が間違っていたと振り返っていましたが、SIE の CEO はまさにこれを地で行くつもりのようですね。
ほら、最高のゲームと最高のゲーム機だ、だから今すぐ70ドルと500ドルを払うんだ、ってね。
同感で、ソニーもいずれゲームパスみたいな形をやると思っていただけに
ライアンCEOの逆に批判するかのような発言はがっかりしました。
しかし、ソニーはEAアクセスもPSユーザーのためにならないと切り捨てていたのに
コロッと方針転換してしまう、ちょっと軸が定まっていない印象なので、
ゲームパスが会員数を増やし続けて、風向きが悪くなったらまたコロッと変えてしまうかもしれませんねw
どうもソニーがシェアを獲るとユーザー目線からは程遠い、
殿様商売のような傲慢さが見え隠れするので嫌ですね。。
今回のゲームサービスの形態といい、スパイダーマンのリマスターも然りで。。