売却交渉は少なくとも今のところテーブルの上にはありません。
今年の初めに、Warner Bros.の親会社であるAT&TがNetherRealm Games()モータルコンバット)、Rocksteady Games(バットマンアーカムシリーズ)、Monolith Productions(フィアーなど)などのスタジオで構成されるWarner Bros. Interactive Entertainmentの売却を検討しているとの報道がありましたが、その売却価格は20億ドルから40億ドルと報じられていました。
Activision-Blizzard、Electronic Arts、Microsoft、Take-Two Interactiveなどが関心を示しているとされていました。
現在、ブルームバーグによると、売却はもはや行われていないようです。ブルームバーグの報道によると、AT&Tは7月に経営陣の交代を行ったため、「事業の成長性を考慮して」売却を断念したとのこと。8月にレイオフと再編が行われる中、WarnerMediaのCEOであるJason Kilar氏は、WB Games部門はスタジオ&ネットワーク部門の一部として維持されていることに言及しています。
AT&T社が売却プロセスから撤退したのには、いくつかの要因が影響しているかもしれません。その中には、プレイヤーがさまざまなキャラクターに扮してホグワーツ魔法学校を探索することができる、人気がありそうな『ハリー・ポッター』ゲームのリリースが間近に迫っていることも含まれています。また、新型コロナウィルス危機がメガプレックスを閉鎖したことで、人々はさまざまな娯楽を求めています。新しいビデオゲームのリリースは、大ヒット映画のように次々と登場しています。
アナリストが指摘しているように、AT&Tがこの事業を売却することが予想以上に複雑になる可能性があることに気付いた可能性もあります。ゲームに含まれるライセンス・コンテンツの量には、長期的な紐付けが必要になるからです。
ダラスに拠点を置く電話大手AT&Tは、2018年にタイム・ワーナー社を850億ドルで買収した際に、ビデオゲームメーカーも買収しました。その取引と、それ以前のDirecTVの買収は、AT&Tの負債を大きく膨らませ、同社はコスト削減と資産の売却の方法を模索してきました。
スタンキー氏の支配下では、減少傾向にある衛星テレビサービスのDirecTV、デジタル広告ユニットのXandr、アニメストリーミングサービスのCrunchyrollなどの事業が入札を受けていると報じられています。
スタンキー氏は10月に投資家に対し、「我々には神聖な牛はいない。ポートフォリオを動かすことはいつでも可能だ」と語っています。
この発言からも、もしかすると突然話が動く事も可能性があるかような仄めかしにも聞こえます。おそらく、今後発売されるビッグタイトルの売れ行き動向も大きく関係するでしょう。
WB Gamesは先日、傘下スタジオのチームから2つのビッグゲームを発表しました。Warner Bros. Montrealの『Gotham Knights』とRocksteady Gamesの『Suicide Squad』です。『Gotham Knights』はバットファミリーに焦点を当てたアクションRPGで、Xbox Series X、Xbox One、PC、PS4、PS5で2021年に発売予定、『Suicide Squad』は4人用の4人用ゲームで、『Kill Justice League』は4人用の4人用ゲームです。『Suicide Squad: Kill the Justice League』は4人協力プレイのタイトルで、2022年に発売予定です。
via WindowsCentral, Bloomberg
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