ソニーSIE ジム・ライアンCEOインタビュー『プレイステーション5でしか出来ない事、新しい何かをファンに提供する時が来たと思う。』

ソニー・インタラクティブエンタテインメントのジム・ライアン社長兼最高経営責任者(CEO)が、新型コロナウィルス時の状況、プレイステーション5について語っています。

昨年11月にライアン社長にプレイステーション5への取り組みについて、当時、PS5の最大の脅威は競合他社でしたが、今では新型コロナウィルス危機による経済的混乱の中での発売が最大の課題となっています。

発売が遅れるのか、大作ゲームは発売に間に合わうのか、限られた市場(国)でしたか発売されないのか?

ライアンCEOはそんな不安を払拭したいと考えています。PS5は今年、全世界で発売され、ファーストパーティのゲーム開発は予定通りに進んでいます。しかし、ゲーム機メーカーにとっては、これまで通りのビジネスだったわけではありません。

SIEジム・ライアンCEO『本当にジェットコースターのような一年でした。数ヶ月前、PS4のコミュニティが世界中のすべての人たちと一緒にロックダウン状態に陥ったため、予想以上に多くの時間をかけてPS4のコミュニティに注意を払わなければならないことに気がつきました。私たちはネットワークが機能するように多くの努力をしてきました。それを誇りに思っています。』

『来月末には『ラスト・オブ・アス Part 2』、翌月には『ゴースト・オブ・ツシマ』が出る予定です。どちらもわずかな遅れです。実際には、引き金を引かなければならない時に、配信シナリオが全く分からなかったからこそ生まれた遅れなんです。世界が大きなブラックホールに向かっているような感じで、インターネットが使えるかどうかもわからず、倉庫が稼働できるかどうかもわかりませんでした。ですので、慎重にやっていました。でも、ゲームの準備はできていますし、とてもいい感じです。』

しかし、私たちはPS5に向けての準備に追われています。ほとんどの企業では、在宅での作業環境が課題となっていると思いますが、プレイステーションの様々なグループの対応は素晴らしいものだと思います。PS5の組み立てが行われる中国に入れずに仕事をしなければならないハードエンジニアもいます。それはちょっと大変ですね。素晴らしい機能を構築しているソフトウェアエンジニア、素晴らしいPS5のUIを構築しているソフトウェアエンジニア……それらのいくつかは、単独で簡単にできることです。しかし、すべてをまとめ上げるとなると、リモートで行うのは容易ではなく、彼らは素晴らしい仕事をしています。

そして最後に、ゲームを作っている人たち。私たちもパートナーも、うまく対処できているようです そして、私たちは軌道に乗っています。この年末に発売する予定で、世界的にも発売する予定です。私たちは本当に楽しみにしています。

ゲームは今後グラフィックがよりリアルになればなるほど、開発予算はおそらく増加すると考えています。大規模な増加とは考えていません。だからこそ、ゲームを作る人たちが収益を上げられるような豊かなインストールベースを提供するために、これまで以上に迅速な対応をしたいと考えています。開発コストの増加が予想される中でペースを維持することができれば、業界は繁栄を続けることができます。

PS5が発売されてから数年間は、PS4のコミュニティにサービスを提供する責任があると常に感じています。数字は非常にわかりやすいです。大雑把な数字で言えば、現在1億人のPS4ユーザーがいるとしたら、最初の数年は 1,500万人から2,500万人がPS5に移行するかどうかは分かりませんが、それでもPS4を持っている人は膨大な数になります。そのコミュニティは驚くほどの粘り強さを示していて、継続してプレイしようとする意欲を示してくれています。

しかし、これは確かに目を見張るものがあります。PlayStation Plusの契約者数が急増したからなのか、ユーザーの皆様に興味を持っていただき、更新したいと思っていただけるような提案をしています。あるいは、ここ数ヶ月の間にプレイステーションを買い直した人たちが多いためか、『ラスト オブ アス パート2』や『ゴースト・オブ・ツシマ』を買いたいと思ってもらえるような方法を考えています。完全に新しいことを学んだわけではないと思いますが、すべてが間違いなく増幅されています。

PS4ユーザーを飽きさせない方法としては、マイクロソフトがXbox OneでXboxシリーズXのゲームをプレイできるようにすることを提案しているのと同じように、今後発売されるPS5のゲームを旧型機でプレイできるようにすることが考えられます。しかし、ライアン氏によれば、それはプレイステーションが興味を持っていることではないとのことです。

私たちは、常に世代を信じていると言ってきました。わざわざ次世代機を作るのであれば、前世代にはない機能やメリットを盛り込むべきだと考えています。そして、それらの機能を最大限に活用できるようなゲームを作るべきだと考えています。DualSenseコントローラーにしても、3Dオーディオにしても、SSDのマルチな使い方にしても……PlayStationコミュニティの皆さんに、本当にPS5でしか楽しめない、新しい何か、違う何かを提供する時が来ているのではないかと考えています。

GDC、PAX、E3、Gamecom……ショーは、明らかに今年は全てなくなってしまいました。私たちは、そのような特別な雰囲気を作れない状況の世界で生きていかなければなりません。私たちは、自分たちがやっていることを伝える方法を考えなければなりません。そして、ロサンゼルスの会場で何千人もの観客を前にしたときと同じレベルのアドレナリンや興奮、話題性を生み出すようにしなければなりません。

私がチームに課した課題は、1億人のコミュニティ、つまりプレイステーションを持っていないすべての人々に、E3の会場にいる時と同じ、あるいはそれをLIVE中継で見ているときと同じように興奮してもらえるようにすることです。

明らかに、コンテンツの配信モデルは、物理的なものからデジタルへと移行しています。当社も他のすべての企業と同様に、この2~3ヶ月間で、コンテンツ配信モデルは微増しています。しかし、それと同様に、この2~3ヶ月間、従来からの小売パートナーは、当社のカテゴリーで非常に好調に推移しています。閉店したと理解していた店舗で販売されたPS4の数には、ただただ驚いています。とにかく、これからお見せするゲームには何も心配することはありません。

via Gamesindustry.biz

SIE CEOのジム・ライアン氏、このインタビューではPS5のゲームをPS4でもプレイ出来るようにするという事には興味がないと言っていますが、PS5のPS4以前の後方互換にも消極的かもしれません。ライアンCEOは1年前に、記者から互換について聞かれた時に「PS1やPS2の互換?そんな化石みたいなゲーム、誰がやるんだ?」と刺激的な発言をされた方ですwマイクロソフトが互換を強化し、更には4K 60fps化まで強化し力を入れている事に対して、PSは互換対応は考えていないのかとの質問の答えがこれでしたw

しかし、マイクロソフトのXBOX LIVEチームに長年在籍し、最近マイクロソフトを退職し、ブリザードに転職されたマイク・ヤバラ氏は、SNS上でジム・ライアンがPS5のゲームをPS4でもプレイ出来るという事には興味がないという発言についてどう思うか?と聞かれ、ライアンCEOの考えに賛同しています。

どうやらマイク・ヤバラさんも最新テクノロジーを突き詰めていく方向性が好きなようです。

ソニーのライアンCEOだけでなく、ソニー自体の方針も速やかにユーザーをPS5に移行させたいとメディアのインタビューでも語っているので、PS5のゲームをPS4でもプレイ出来るようにしてしまうと、PS5への移行を遅らせてしまうかもしれないので、PS5でリリースされているタイトルがいつまでもPS4でも出来るとは限らないかもしれません。

事実、マイクロソフトは既にSCORN、The Mediumは現行機のXboxOne、XboxOneXでは開発者が考える動作条件を満たせないため、Xbox Series Xのみとなっています。この件に関しては以前に当ブログの記事でも取り上げているのでそちらをお読みになってください。

自分はやはり互換のおかげで昔のタイトルがリマスター並みに綺麗になってくれるのは非常に嬉しいですし、ありがたい事です。やはり昔プレイしたタイトルが、生まれ変わったかのように美麗な映像でプレイ出来るのは大事だと思っています。ま、一応ソニーもPS5でPS4のタイトルは一通り動くようですが、ジム・ライアンCEOの過去の発言、そして今回の発言を聞く限り、PS3を含む以前の互換対応はかなり厳しそうです。🔚

2 件のコメント

  • DirectX 12 Ultimateが使えないPS5ででしか出来ないことか・・・・
    何だろ?SSDかな笑
    UE5で一番重要なPS5SSD5.5GB/sの内どの程度活用してるのか詳細が分からない上にそれも露と消える可能性があるのに笑

    • ま、ソニーはXboxSeriesXに唯一大きく優っているのが爆速のSSD(5.5GB/s)なので、
      それを全面に出してEPICと宣伝するのは当然かと思います。UE5マーケティングは大成功だと思いますw

      おっしゃる通り、UE5のデモでPS5のSSDの5.5GB/sの速度のどれくらいを活用しているか具体的な数値を
      明らかにしてませんよね。デジタルファウンドリーも言ってましたが、私もそれが1番知りたい事なんですけどねw
      でもティムCEOがNVMe SSDと2070Super搭載のPC(おそらくCPUもそこそこのグレード)ならかなり良くUE5デモが
      動かせると言っているので、UE5デモが快適に動く速度は2GB/s以上なのではないかと想像してます。>記事でも書きましたけど。

      PS5にしか出来ない事でまず浮かぶのが、Dual Senseコントローラーによる触覚でしょうね。
      これは、自分も期待していまして、ホライゾンゼロドーン2での弓を引く際のテンションの張り具合の
      微細な振動も再現出来るのかもしれません。後はキャラクターがぬかるみを歩いた時の重さとかも
      WIREDの記事を見る限り出来そうで、この辺りは期待しても良いかもしれませんね。

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