ゲームユーザーの為の4K TV決定版になりそうなNano IPSパネル搭載の液晶4K TVをLGが発表。HDMI2.1端子搭載、G-sync(FreeSync)も対応

Update 2020.06.16

NANO86、NANO91の実機で4K 120Hz入力(HDMI 3,4)、G-Sync(FreeSync)動作は確認済です。

Update 2020.6.13

2020.5.9付のForbsの記事で、LGの2020年モデルの有機EL、液晶TVのHDMI2.1端子は、フルスペックの48Gbps 12bit RGB 4:4:4 4K 120Hz入力対応ではなく、40Gbpsで 10bit RGB4:4:4 4K 120Hz入力対応ということが判明しました。ですが、LGは声明で一部の2020年モデルのAIやビデオ処理で対応出来るとの事。次世代ゲーム機であるPS5やXboxSeriesXへの120Hz接続は問題なさそうだとの事です。一応、Forbsの記事も翻訳、掲載しましたのでご覧ください。

2020.5.1. Update

 LGの製品ホームページの商品仕様記載欄にHDMI端子の入力仕様に4K 120Hz入力対応の記載がなかったので、5月1日にブログ記事を執筆後、LGエレクトロニクス・ジャパンに電話で問い合わせをし、そこでNANO91、NANO86共に、4つのHDMI端子全てHDMI2.1端子とLGから回答を頂きましたが、どうやらLGサポートの回答が間違っていた様で、背面のHDMI3、4がHDMI2.1端子、側面2つのHDMI1、2入力はHDMI2.0という事が判明しました。更に、関連メディアの記事では、NANO86、NANO91では大きな仕様差はなく共通と書かれていますが、49型のNANO86だけは、LEDバックライトがエッジライト方式ですので、ご注意ください。

LG Electronicsジャパンが、PCモニターで既に評価の高い、IPSパネルに独自開発のナノ・テクノロジーを搭載したNano IPSパネルを採用の4K液晶テレビ NANO91、NANO86の2モデルを6月上旬より発売します。

NANO99シリーズは、65型と75型のラインナップで、65型「65NANO99JNA」が63万円前後、75型「75NANO99JNA」が78万円前後となります。

4K液晶 TVのNANO91、86シリーズのサイズラインナップは、49型から86型まで全5サイズで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は最小49型が14万円前後で最大86型が50万円前後とお買い得です。

NANO91シリーズ
86型 4K液晶「86NANO91JNA」 50万円前後
75型 4K液晶「75NANO91JNA」 32万円前後
65型 4K液晶「65NANO91JNA」 21万円前後
55型 4K液晶「55NANO91JNA」 16万円前後

NANO86シリーズ

49型 4K液晶「49NANO86JNA」13万円前後

4K液晶TVのNANO91と86シリーズの違いは、主に画面サイズやスピーカーなど音声の最大出力が違う程度で、映像エンジン、入力端子など基本機能や仕様は変わりませんが、Nano86の49インチモデルのみ、エッジライト方式になります。

正直、私は4K液晶TVは今まで東芝レグザやSONYブラビア、パナソニックのビエラなど国産メーカーしか買っていませんが、今回のLGの内容は仕様が保守的な国産メーカーと違い、かなり攻めてるなと感じます。

今年初頭に開催されたCES2020でLGはPCモニターだけでなく、同社の主力ラインナップTVの多くがゲーミング路線でプッシュしていたのは、以前当ブログでも取り上げました。nVIDIAと提携し、主力TVのほとんどにG-Syncコンパチブル認証を取得し、ブースで展開していたのが印象的でしたが、いよいよそのモデルが日本国内上陸ということです。

なんでこれがないんだよ、、というのが国産メーカーにはよくあるのですが、今回のLGのNanoセル4Kテレビの仕様は、特にゲームユーザーにとってはよくぞここまでやってくれた!と言いたくなる文句なしの仕様になっています。

私が個人的に注目なのはまず、LGのPCモニターではお馴染みのNano IPSパネルを搭載している事。発色、色再現性も向上しているのが大きいです。これはゲーミング用途には大きな利点ですので、本当に素晴らしい。

そして4K液晶TVでHDMI2.1端子を搭載した事。それによって4K 120fps入力、48Gbpsの帯域幅、VRR(Variable Refresh Rate)可変リフレッシュレート、ALLM(AUTO LOW LATENCY MODE)自動遅延モードに対応したことです。

特にHDMI2.1の端子が搭載された4K液晶テレビは現時点では国産メーカーではないはずなので、これだけでも買いと言えます。なぜなら、次世代ゲーム機PS5、XboxSeriesXはHMI2.1端子はもちろん、HDMI2.1の機能である、自動遅延モード(ALL mode)、可変リフレッシュモード(VRR)が使えますからね。しかも、現行機で唯一ALLとVRRに対応しているXbox One Xの性能もフルに発揮出来ます。これも大きい。

そしてHDR10、HLG(ハイブリッド・ログ・ガンマ) PROに加えてDolbyVision IQにも対応とスキなしな上に、、

更に、HDRゲームの普及団体HGiGに準拠、HGiGゲームモードがゲーム場面によって発生する白飛びや黒つぶれを防いでHDRゲームの世界を美しく再現します。

そしてこれも最大の目玉と言えるNVIDIAのG-SYNC Compatibleにも対応しています。現時点で4KテレビでG-Syncに対応した液晶テレビはLGだけかもしれません。

まとめると、

Nano IPSパネルで色再現も良し

・直下型LEDバックライト(分割数は非公表)*49インチのNANO 86はエッジライト

・HDRゲーム規格HGiGに準拠、HDR10、HLG、Dolby Vision IQにも対応

・HDMI2.1端子搭載(HDMI 3、4のみ)で自動遅延モード、可変リフレッシュレートに対応

・Free Sync(nVIDIA G-Sync)に対応

ゲーマーにとっては今までの4Kテレビになかった機能が全部入りで、現時点で最高のゲーマー御用達4Kテレビと言っていいレベルです。

更にネットストリーミングサービスアプリの対応もスキなしで網羅、更にAmazonの AlexaとGoogleのGoogleアシスタントにも対応と正に全部入りといった感じです。

ただし、本製品はモニターではなく4Kの液晶テレビなので、ラインナップは49型からとなります。でも、ここまでゲーム機能の揃った4K液晶TVは他には無いので、今は唯一無二と言える存在だと思います。機能面考えても49インチモデルは発売前の現時点(2020年5月5日)で13万円程度で予約受付中ですので、買いと言える内容です。

正直、自分も現在デスクトップで使用しているパナソニックの43GX850を処分して49型のNANO86に買い替え検討したくなる内容です。さすがに、リビングでメインで使っているソニーの85インチのブラビアX9500は買い替えないと思いますw

後は、実際に画質を見てみたいところ。もし自分が買う場合は、完全にゲーミングモニターやPC作業用として使う事になります。

LGのこの製品展開を受けて、重い腰の国産メーカーがどう動くかですね。本音を言えば、今回のNANO91、NANO86に搭載、対応しているゲーマー向け機能に全て対応した4K液晶TVを出して欲しいところですが、、

国産メーカーはソニーも含めて、OLED(有機EL)や8K TVをプッシュしたいのか、4KテレビにHDMI 2.1端子を搭載する事に消極的な気がしますね。。Xbox One Xが唯一VRRやALLMに対応しているので、ソニーもライバルが利する事になるので、現在の4KテレビにHDMI 2.1端子の搭載を見送ったらしい(某オーディオビジュアル系のライターさんが書いてましたね。)

その点で、こういう立ち回りの速さは、さすが海外メーカーの方が上手だなと感じた次第。パネル供給メーカーでもあるLGの強みでしょうか?国産メーカーの奮起に期待したいと思います。

ちなみに、「俺は4Kはもういい、これからは8Kでしょ!」という方、同じNano IPSパネルで内容も同じゲーマー仕様でNANO99シリーズ(65、75型)の8K 液晶テレビも同時発表しています。 ただし、8KモデルはG-Syncコンパチブルには対応していません。

LGは今回、そして近日発売する予定のOLED(有機EL)4Kテレビの新型モデルでも主要モデルにはゲームHDR規格HGiG準拠、nVIDIAのG-Sync対応と完全にPCゲーミング、そして早くも次世代コンソール対応を見据えた機能を盛り込んでいて、非常に攻めてるなという印象です。価格comでNANO86は掲載されていて、49インチで132,000円くらいとかなりお買い得な価格でお安いですが、49インチはエッジライト方式というのが欠点です。  🔚

Via LG Electronics Nano91,86 web

LGエレクトロニクスTVラインナップ ホームページ

LG エレクトロニクス NANO91公式ホームページ

LGエレクトロニクス NANO86 49型公式ホームページ

価格.com NANO86 49型ホームページ

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映画、海外ドラマ、音楽、ビデオゲーム、ガジェット、自作ハイエンドPC、車、バイク、政治、経済、株式投資、格闘技、70年代のTVドラマ、超常現象などが大好きな湘南在住の管理人です。東京に住んでいた頃は、ハイエンドオーディオ、ハイエンドホームシアターなど趣味で実践していました。現在は、ソニー4KブラビアX9500Gの85インチで洋画、海外ドラマ、ビデオゲームをYAMAHAのA3070AVアンプ経由で5-1-4 9.1チャンネルのDolby Atmos環境で楽しんでいます。映画やゲームレビューはこのシステムかサブシステムのLG 55インチNANO91 4K 120Hzで検証しています。様々な幅広いジャンルでの経験で得た知識、見識をレビューやエッセイも含め、色々と書き綴って情報発信していきたいと思っています。尚、当サイトで書く内容は、あくまで個人的な好みや価値観での意見を書き綴っていますので、あしからず。 YOUTUBEチャンネルでは、高画質をモットーに4K解像度のゲームプレイ、PCゲームのベンチマーク動画、グラフィック比較動画に加えて他に好きなものなど、色々と公開していきたいと思いますので、お気に召したらチャンネル登録をよろしくお願いいたします。  https://www.youtube.com/user/hidebusa720