私は『Halo Infinite』が素晴らしいとは思わなかった。そう感じているのは私だけではないと思う。しかし、XboxシリーズXのローンチタイトルでありながら、一種のクロス・ジェネレーション(XboxOne、XboxSeriesXと世代を跨いでプレイ出来る)でもあるこのゲームが、どうなっているのかを掘り下げてみるのも面白いと思う。
Halo Infiniteはスクリーンショットよりも動いている時の方が良く見える。それ間違いない。昔ながらのHaloのような感じで、とても楽しそうに見える。見た目は超スムーズだし、音もいいし(武器は本当にポップだし)、Haloらしさを感じることができそうだ。
ヘイロー1作目のコンバット・エボルブド マスター・チーフはフワッとした低重力なジャンプで跳ね回り、アサルトライフルを発射し、エリートたちを銃で叩きのめす。そしてプラズマグレネード、そこでショットガンを顔面に、ターゲットとなるレティクルはグラントの目の間に自然に収まっており、Bungieが初代Xboxの発売と同時にゲーム機に持ってきた、満足感のあるセンタースクリーンのヘッドショットだ。
デモでは、初めてリングの上に着陸した時の素晴らしいHaloレベルの記憶を再燃させるが、非常に多くのミステリー、スケール、そして決定的にワートホグのレベルのためのものだった。新たに追加されたグラップリングフックは、多くのシューティングゲームが既にどのようにしてグラップリングフックが活用されているかを考えると、今回のHalo Infiniteの用途は少し馬鹿げている。そしてマスターチーフがシールドを展開できるようになったが、正直なところ私が気づいた最もエキサイティングな新しいサンドボックスのメカニックは、BrutesがGruntsをあなたに投げつけることができること。これこそが2020年だ!
しかし、サンドボックスの楽しさの中にも、何か悩ましいものがある。ヘイローインフィニットの見た目がおかしい。縦横無尽に動いている時は問題ないが、私にとっては次世代機とは思えないのだ。でもその事に関しては、デジタルファウンドリーに任せるとしよう。とにかく、私が言いたいのは「Halo Infinite」の見た目がおかしいということだ。一晩かけてその理由を探ってみた。
そして、その答えはアートスタイルにあると思った。ヘイローインフィニットは、メガブロックを意識してデザインされたビデオゲームのような、ヘイローの偽プラモ版のように見える。間違ったところがポップになっている。ブルートたちとその愚かな顔は、まるで子供が寝室におもちゃを並べて叩きまくるように、戦場に突き落とされているように見える。地に足の着いた感じがせず、深みがあるようには感じない。表面の質感も滑らかすぎる気がする。
The Giant’s Causewayの奇妙な六角形の岩は、すでに多くの人が話題にしている。正直言って、Robloxか何かで造形されたようにさえ見える。
そして最後のエンディングスピーチは、派手なグラフィックで雰囲気も抜群の中で大いに盛り上がるはずのものだが、私は笑わずにはいられなかった。飛び散った血、雰囲気は一体どこに行ってしまったのかと。
スクリーンショットでは「Halo Infinite」がさらに酷く見え、昨夜の公開と並行してMicrosoftがリリースを承認した公式スクリーンショットのいくつかには驚かされる。彼らはゲームを全く良くしてくれていない。
繰り返しになるが『Halo Infinite』は動いている時の方がずっと良く見えます。しかし、それをフレーム化すると、あなたの手の上に潜在的なバイラル・ミームの材料になってしまう。公開翌日ののソーシャルメディアを見ていると、マイクロソフトは既にこの頭痛の種に直面しているようだ。
343はHalo Infiniteで正しい目標を持っているとは思う。シリーズの新規参入者や、Halo4や5を無意味だと切り捨てていたファンでさえも親しみやすいものにし、オープンワールドのようなものにすることで差別化を図り(Haloの伝統的なミッション構造を犠牲にしなければならないという意味ではあるが)、神がかり的に愛されているHalo1へのノスタルジアを利用して、ハードコアな人たちを幸せにする事。私は、343が良くも悪くもこの目標を達成することに成功するとは思う。
だが、それが悪い結果になっているのは、ゲームプレイデモで明らかになっている。必死になってHalo1からHalo Infiniteへどのように進化したかを示す中で、インスピレーションのために過去に走りすぎているようなゲームに見える。結局のところ、Haloファンが過去に戻ろうと必死になって作ったMODのようなゲームになってしまっている。上を見上げれば、昔ながらのHalo 1の世界があり、Haloのリングと太陽と空が見えます。しかし、Destinyで見上げると、HaloのクリエイターによるHalo Infiniteがあり、宇宙の驚異を見ることができます。Halo Infiniteは、信じられないほどHalo1に似ているように見える。
ヘイロー1は初代Xboxゲームなので、人体や顔やディテールを十分に表現できなかった時代のデザインで、マスターチーフの全体のデザインは、人をブロックにしか見えないようにすることしか出来なかったことへの対応だ。だからこそ、荷物に見えるような鎧を着ている。問題は、343がこの時代のデザインを現代のハードウェアで可能な限りの忠実さでレンダリングした場合、奇妙でテーマパーク的なアートスタイルになってしまう。ヘイローのキャラクターがヘイローをテーマにしたモンキースーツを着ているようなものだ。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」で ビルボ・バギンズが言っていた台詞で『私は薄い引き伸ばされたバターを、パンの上に擦り付けたような感じがする。』そう、それがHalo Infinite。初代XboxOne、PC、超強力なXboxシリーズX、そしてスマホでストリーミング配信されたときに問題なく見えるゲーム。Halo Infiniteは、XboxシリーズXを売るためのものではなく、Xboxゲームパスを売るためのもの。そして、そのアートスタイルはそのためにはちょうどいい。
でも、私には合わない。
via Eurogamer
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かなり辛口で手厳しい意見の記事ですw 熱狂的なHaloファンの一部は怒りそうな内容です。でも、ある意味では冷静な意見でもあるかもしれません。記事でも指摘している通り、アートスタイルがあまりにも初代HALOを意識しすぎてHalo1の呪縛に縛られているように見えるというのは強ち間違いではないかもしれません。このステージに限っては。もちろん、あのHalo1 Combat Evolvedの世界が次世代機でパワーUPし、しかもスケール感も増して縦横無尽に移動して楽しめるというのは、Haloファンからすれば最高のプレゼントともいえるでしょう。
正直なところ、このデモステージだけではわからないというのが自分の印象ですね。他のステージでは、見違えるようなものがあるのかもしれませんし、まだ開発中のビルドです。
ギアーズ4が発売される前に、開発中のビルドが公開された時、のっぺりしたテクスチャーに不安定なフレームレート、チープなライティングでまるで旧世代のようだと批判されて騒がれたことがありましたが、その時の開発スタジオのThe Coalitionは、「まだ開発中ビルドですので、製品版では素晴らしいものになります。」と釈明していました。そして実際の製品版ではフレームレートも安定し、テクスチャーもまるで別物なくらいに高精細になり、ライティングもゴージャスになり、素晴らしいものに仕上がっていました。
マイクロソフトは、確かこのギアーズ4での批判がきっかけで発売前のアーリービルドのゲームプレイ映像はほとんど公開しないようになり、スタイリッシュなハリウッドスタイルのトレイラー中心のマーケティングにシフトしていった記憶があります。
今回、再度批判された事で、マイクロソフトがまたトレイラー戦略に戻らない事を願います。実際、Halo Infinite以外はゲームプレイが少なかったですからね。しかし、「The Medium」は、配信終了後にXBOX公式YOUTUBEチャンネルで、開発者が解説する4分間のゲームプレイ動画を公開していました。
ま、4分程度であれば、ショーケースイベント内で公開しても良かったかもしれませんね。。ま、紹介するゲームが多すぎて尺の問題もあったのかもしれませんが、、敢えて言えば、ゲームタイトルが多い事はユーザーとしても喜ばしい事ですが、この様なショーケースで紹介するゲームがあまりにも多く、駆け足的にマシンガンの様に紹介するのは、インパクトも薄れてしまい、大量の情報に埋もれ、薄まってしまう問題があるかもしれません。
もう少しターゲットを絞り目玉タイトルをゲームプレイを交えて5分以上の枠を確保して紹介し、このようなイベントは複数回に分けた方が良いような気がします。
現在は新型コロナウィルスの最中で各スタジオの状況は今までは全く違う、普通ではない状況下でもあります。でも、ソニーはそのあたりは上手くコントロールしている印象で、映像の見せ方に関しては1枚上手だなと感じるのは確かです。
おそらく、Halo Infiniteも最終的にはギアーズ4のように素晴らしいものに仕上げてくれると期待していますが、記事で指摘された奇妙な六角形の岩?!は私も同感でした。
ファーストルックは本当に重要で、最初に与えてしまった悪い印象は、中々拭えないものですが、ギアーズ4のような良い前例もありますし、デジタルファウンドリーもライティングで見た目は一変すると言っており、343は頻繁にビルドバージョンも変わり、見た目も大きく変化しているようで、更にレイトレーシングのアップデートも準備されているようなので、最終的に製品版ではギアーズ4以上に見違えるように変わる可能性はあると思いますので、期待はしておきたいと思います。
記事のライターは、XboxSeriesX、PCに特化せずに、Xboxゲームパスを意識して初代XboxOne、Xクラウドでスマートフォンまで動くゲームにしたからこうなったと皮肉めいた指摘をしていますが、これはマイクロソフトの意向なのでケチをつけても仕方ないでしょうし、必ずしも全てのタイトルがそうとは限りません。
Forzaの新作はXboxOneを切り捨てて、Xbox Series XとPCのみでレイトレーシング対応となることが確定しています。まだ開発初期というのは驚きですが、過去の例からも素晴らしいものを作ってくれるでしょう。The Medium、SCORNなどは現行機XboxOneでは対応せず、PCとXboxSeriesXのみで、XboxOneではプレイ出来ませんので、全てのタイトルがそういうわけではないのは知っておいた方が良いと思います。
とにかく、どのタイトルにも言える事ですが、「製品版見るまでは、いくら文句を言おうと何も結論は出ない。」という事です。最終的にハードウェアが発売され、自宅でスイッチを入れて製品版を目にしてプレイして動かした時が、最終結論と言え、それまでは着地点の見つからない平行線で正に水掛け論と言えると思います。🔚
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