80年代の傑作刑事ドラマ『マイアミ・バイス』のリメイク化が、ジョゼフ・コシンスキー監督 & ダン・ギルロイ脚本で制作が進行中らしい

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1980年代に一世風靡した名作刑事ドラマ『マイアミ・バイス』のリメイク映画化が進行中のようです。

私は『マイアミ・バイス』の大ファンで、東京12ch(現:TV東京)で放送当時もリアルタイムで見ていましたし、今でもDVD全巻をたまに見返しているほど好きな作品。

『マイアミ・バイス』リメイク映画:コシンスキー監督 & ダン・ギルロイ脚本で蘇る80年代の伝説

1980年代のテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』(原題:Miami Vice)は、そのスタイリッシュな映像、音楽、ファッションで世界中の視聴者を魅了しました。

そして2025年7月、ジョセフ・コシンスキー監督と脚本家ダン・ギルロイの手による新たな映画リメイクが進行中と報じられ、ファンの期待が高まっています。

『マイアミ・ヴァイス』の歴史や人気の秘密、音楽、ファッション、そして新リメイク映画の推測されるストーリーやキャスト、ヤン・ハマーの音楽の可能性について詳しく解説し、この伝説の復活を紐解きます。

『マイアミ・バイス』とは?伝説の刑事ドラマの詳細と歴史

『特捜刑事マイアミ・バイス』は、1984年から1989年までNBCで放送されたアメリカの刑事ドラマです。マイアミ・デイド警察の風紀取締班(バイス)に所属する潜入捜査官、ソニー・クロケット(ドン・ジョンソン)とリカルド・タブス(フィリップ・マイケル・トーマス)の活躍を描いた本作は、従来の刑事ドラマとは一線を画す斬新なスタイルで人気を博しました。製作総指揮を務めたマイケル・マンは、視覚的センスと音楽の融合で「MTV世代向けの刑事ドラマ」をコンセプトに掲げ、80年代のポップカルチャーを牽引しました。

2006年にはマイケル・マン監督による映画版が公開され、コリン・ファレルとジェイミー・フォックスが主演を務めましたが、オリジナルドラマの明るい雰囲気とは異なり、ダークでハードボイルドな作風が特徴でした。オリジナル作品の大ファンでもある自分としてはちょっとイマイチだったかなという評価。マイアミ・バイスでなければハードボイルド作品としては面白かったと思います。

今回のリメイクは、『トップガン マーヴェリック』(2022)で大成功を収めたジョセフ・コシンスキー監督が手掛け、脚本は『ナイトクローラー』のダン・ギルロイが改稿中とされています。

人気の秘密:なぜ『マイアミ・バイス』は時代を超えるのか?

『マイアミ・バイス』の人気の秘密は、以下の要素に集約されます。

  1. スタイリッシュなビジュアル
    マイアミのネオン輝く夜景、フェラーリ・デイトナ・スパイダー、フェラーリ・テスタロッサやランボルギーニ・カウンタックといったスーパーカーが登場、そしてヴェルサーチやアルマーニといったイタリア・ブランドのスーツをまとった主人公たちの姿は、80年代の華やかさを象徴。MTV全盛期のミュージックビデオのような映像美は、視聴者に新鮮な衝撃を与えました。
  2. 時代を反映したテーマ
    麻薬取引や国際犯罪といった重いテーマを扱いつつ、クロケットとタブスのバディ感や人間ドラマが視聴者の心をつかみました。潜入捜査の緊張感と彼らの私生活の葛藤、印象的なラストなどが物語に深みを加えています。
  3. 革新的な音楽とファッション
    後述するヤン・ハマーのテーマ曲や当時のヒット・ソング、トレンドを牽引したファッションは、単なる刑事ドラマを超えたカルチャー現象を生み出しました。

音楽:ヤン・ハマーのテーマ曲がもたらした革命

『マイアミ・バイス』の音楽は、番組の代名詞とも言える要素です。特に、ヤン・ハマーによるテーマ曲は1985年に全米シングルチャートで1位を獲得し、インストゥルメンタル曲としては異例の大ヒットを記録。彼のシンセサイザーを駆使したサウンドは、マイアミの夜の雰囲気を見事に表現し、フィル・コリンズの「夜の囁き」(In The Air Tonight)など当時のヒット曲とともに番組のアイデンティティを確立しました。

サウンドトラックはアメリカだけで300万枚以上を売り上げ、2002年には限定版CD『MIAMI VICE: The Complete Collection』が発売されるなど、音楽面での影響力は計り知れません。ヤン・ハマーのインタビューによると、マイケル・マンが彼の過去の作品に注目して起用したことが、この名曲誕生のきっかけだったそうです。

ファッション:80年代のトレンドを定義したスタイル

『マイアミ・バイス』はファッションのトレンドセッターとしても知られています。クロケットの白いスーツにTシャツ、パステルカラーのジャケット、タブスのクールなモノトーンのNYスタイル・ファッションは、80年代のメンズ・ファッションに革命をもたらしました。特に、クロケットが愛用した「マイアミ・クラシック」ショルダーホルスターは、番組の人気を受けてGALCO社で商品化され、世界中でコピー品が作られるほどのブームに。今でもオークションで取引されているほどの人気です。

2006年の映画版では、オリジナルドラマの明るいカラートーンが黒やグレーのダーク・トーンに変更され、現代的なハードボイルド感を強調。しかし、新リメイクではコシンスキー監督がどのようなファッションを取り入れるのか、注目が集まります。

新リメイク映画:推測されるストーリーとキャスト

現時点で新リメイク映画のプロットやキャストは未公開ですが、オリジナルドラマに基づく内容になると報じられています。ジョセフ・コシンスキー監督は、『トップガン マーヴェリック』で見せたアクションとキャラクターの感情を融合させる手腕で知られており、現代の技術を駆使したスタイリッシュなビジュアルが期待されます。コシンスキー監督はインタビューで「マイアミバイスの放映当時、僕は10代で夢中になり欠かさず見ていてそれで育ったようなものです。」と述べており、マイアミバイスのファンであるようです。コシンスキー監督が80年代に10代で育った事で、80年代当時を知っている事、マイアミバイスのファンだったのは作品に大きなプラスとなりそうです。

脚本家のダン・ギルロイは、『ナイトクローラー』や『キャシアン・アンドー』でダークで複雑な人間ドラマを描いてきた実績があり、クロケットとタブスの潜入捜査に新たな深みを加える可能性があります。

ストーリーの推測

オリジナルドラマや2006年版を基に考えると、物語はマイアミを舞台に、麻薬組織や国際犯罪に立ち向かうクロケットとタブスのバディアクションが中心となるでしょう。現代の社会問題、例えばサイバー犯罪やテロリズムが絡む展開や、潜入捜査の心理的負担を強調したダークなストーリーが予想されます。ギルロイの脚本は、単なるアクション映画を超えた社会派ドラマの要素を取り入れるかもしれません。

海外のファンの間では、80年代当時の時代で描くべきだという声が多く、一度リメイクされた時の現代風にアレンジする事には、反対のファンが多いようです。私もそうかもしれません。

キャストの予想

キャストは未定ですが、コシンスキー監督の過去作品から、若手実力派や話題性のあるスターが起用される可能性が高いです。例えば、『トップガン マーヴェリック』のマイルズ・テラーやグレン・パウエル、または『DUNE/デューン』のティモシー・シャラメのような現代のスターがクロケットやタブス役に合うかもしれません。女性キャストとして、コン・リーが2006年版で演じたイザベラのような強烈なキャラクターには、ゾーイ・クラヴィッツやフローレンス・ピューなどが候補に挙がる可能性も。

ヤン・ハマーの音楽は使われるのか?

2006年の映画版では、オリジナルドラマの象徴だったヤン・ハマーのテーマ曲が使用されず、ファンの間で賛否両論を呼びました。今回のリメイクでハマーの音楽が復活するかどうかは大きな注目点です。コシンスキー監督は『トップガン マーヴェリック』でオリジナルテーマを現代的にアレンジして成功しており、ヤン・ハマーの曲をリミックスする形で取り入れる可能性は十分考えられます。もし実現すれば、80年代ファンへのオマージュとして大きな話題となるでしょう。

一方で、現代の観客に訴求するため、新たな作曲家(例えばハンス・ジマーやラミン・ジャヴァディ)を起用し、オリジナルとは異なる音楽的アプローチを採用する可能性もあります。どちらにせよ、音楽は『マイアミ・バイス』の世界観を形作る重要な要素となるはずです。

『マイアミバイス』のファンを満足させるには、ヤン・ハマーの曲を使うことは大きな要素となるでしょう。それだけヤン・ハマーの音楽は『マイアミバイス』にとって欠かせない重要な要素だからです。

リメイク映画に期待できること

新『マイアミ・バイス』リメイク映画には、以下の点で大きな期待が寄せられます。

  1. コシンスキー監督のビジュアルセンス
    『トップガン マーヴェリック』や『トロン:レガシー』で証明されたコシンスキーの映像美は、マイアミのネオンと夜景を現代的に再構築するでしょう。IMAXや4K技術を活用した迫力のアクションシーンにも期待大。
  2. ダン・ギルロイの脚本による深いストーリー
    ギルロイのダークで心理的な脚本は、クロケットとタブスのバディ関係や潜入捜査の葛藤を掘り下げ、現代の観客に響く物語を提供する可能性があります。
  3. 80年代カルチャーへのオマージュ
    オリジナルへの敬意を込めつつ、現代的なアップデートが施されることで、旧来のファンと新たな観客の両方を満足させる作品になることが期待されます。
  4. 音楽とファッションの再定義
    ヤン・ハマーの音楽や80年代風ファッションがどのように現代風にアレンジされるのか、カルチャー面での影響力も見逃せません。

まとめ:『マイアミ・バイス』リメイクは新たな伝説となるか?

ジョセフ・コシンスキー監督とダン・ギルロイ脚本による『マイアミ・バイス』のリメイクは、80年代の伝説を現代に蘇らせる挑戦です。

オリジナルドラマのスタイリッシュな魅力、ヤン・ハマーの音楽、トレンドを牽引したファッションを継承しつつ、現代の技術と感性で新たな物語を紡ぐ本作。キャストや音楽の詳細は未発表ですが、コシンスキー監督のビジョンとギルロイの脚本により、アクションとドラマが融合した傑作が期待されます。公開が待たれるこのリメイク映画は、80年代のノスタルジーと現代の革新が交錯する新たなカルチャー現象となるでしょう。ファンは今、マイアミの夜に再び魅了される瞬間を心待ちにしています。🔚

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