MicrosoftのXboxのトップであるPhil Spencer氏は、Xbox Series Xをゲーマーの「マストバイ」にするために、没入感を重視しており、米国でスタートしているXbox All Accessの携帯電話のような支払いプランは彼らに余裕を持たせるのに役立つだろうと考えています。
先日オンラインで行われたGame Lab Liveの基調講演で、フィル・スペンサーはインタビュアーのSeth Schieselからの質問に答え、Xbox Series Xの処理能力をアピールするためにどのようなゲーム体験に期待しているのかについて述べました。
『これはいつ聞かれても難しい質問なんですが、人々は特定のプラットフォーム上でしか体験出来ない、あるいは特定のプラットフォーム上でしか実現できない技術を探しているんですよね。それは程度の問題だと思いますし、しばらく前からそうでしたね。』
「以前の世代交代では、新しいハードウェアで開発できるゲームの種類に明確な違いがあった」とフィル・スペンサーは述べ、2Dゲームから3Dゲームへのジャンプはプレイヤーにとって明らかな違いだとして指摘しました。
「今は、没入感やツールや計算能力によって、視覚的なインパクトからXboxシリーズXの機能がこれまで不可能だったことが可能になていると思います。私が言いたいのは、現在私が目にしている利点は、作られたコンテンツに没入感があるということです。」
フィル・スペンサー氏は、「プレイヤーの没入感を損なうと思われる長いロード時間や低フレームレート、不安定なフレームレートの緩和こそが最も明確に没入感向上に効果を発揮するだろう」と述べています。
「現在のゲーム機でも、タイトルによってはほぼ実物に近いグラフィックを実現することができます。しかし、それを非常に安定した高フレームレート、入力遅延が非常に少なく、ゲームのストーリーテラーがゲーム、画面、コントローラーを通して、ユーザーに感情やストーリーを伝えようとする能力と混ぜ合わせたとき、ゲームのストーリーテラーは本当に感情やストーリーを押し出すことができると思います。これは劇的なステップアップです。」
「機能的にはXからYになるかどうかはわかりませんが、今作られているコンテンツへの没入感という点では、間違いなく、ストーリーがさらに感動とインパクトを与えるような素晴らしい未来がやってくると思います。」
もちろん、その没入感はコストにもあります。 マイクロソフトはまだXboxシリーズXの価格を発表していませんが, 少なくとも1人のアナリストは450ドルから500ドルの範囲になると予想しています。
その高額なコストを考慮して、Seth Schiesel氏は多くの携帯電話メーカーのようなXboxオールアクセスの支払いプログラムのプランについて尋ねた。マイクロソフトは2018年にこのプランをスタートし、プレイヤーにXbox One SまたはXbox One Xコンソール本体と、Xboxゲームパス、ゴールドメンバーを一括して提供しています。前払い費用はなく2年間の支払い期間(要は支払い終わるまでの2年縛り契約)があります。
マイクロソフトはこのオールアクセスプログラムのトライアルを拡大していますが、全世界で利用できるわけではなく、マイクロソフトが注力してきたわけではありません。しかし、フィル・スペンサーの発言によれば、それはすぐに変わるかもしれません。
『Xboxオールアクセスは、XboxシリーズXの発売と同時に世代を超えて重要な役割を果たすことになりそうです。』とスペンサー氏は述べています。
「XBOXオールアクセスをテストした際の反応は素晴らしいものでしたが、あなたが言ったように、市場では限定的なものでした。そのため、オールアクセスを広く展開するには、市場や小売業者のサポートがより広範囲になると思われます。また、おっしゃる通り、顧客が他の多くのデバイスを購入する際に使用している販売形態と一致しています。人々に愛されているデバイスに付随するサービスがあれば、優れた製品を顧客に提供することがより容易になります。」
新型コロナウィルスの影響で失業率が急上昇しているため、従来の方法でゲーム機やゲーム、アクセサリーを購入する余裕のある人も減っているかもしれません。
フィル・スペンサー氏は「今年の世界的な経済状況も理解しておく必要があります。今日、私たちはそれを目の当たりにしています。そして、消費者にとってより多くの価格設定の選択肢を持つことは、率直に言って、業界として考えなければならないことだと思います」と述べています。
※
フィル・スペンサーさんはXboxSeriesXでの大きな躍進として、グラフィック以上に高く安定したフレームレートをアピールしています。そして気になるのが、スマートフォンのような2年縛りの月額支払い契約で「本体、XBOXゲームパス、ゴールドメンバー料金を一体化」した、XBOXオールアクセスプログラムのが重要だとしている事、そしてより多くの価格設定の選択肢にも言及している事です。
フレームレートに関してはタイトルにもよるでしょうが、ダート5、ギアーズ5(マルチプレイ)で120fps、より安定した60fpsや30fpsになるという事でしょう。30fpsと聞いて「次世代機なのに30fps?!」という人もいるでしょうが、60fpsより30fpsに落としてそのパワーをより豪華なグラフィックにするためのパワーに充てるという、開発スタジオのアーティスト的な判断でそうなる場合もあるという事ですね。ただし、少なくとも次世代機ではより安定したフレームレートは期待出来そうです。
そしてXBOXオールアクセス。フィル・スペンサー氏の発言からもより広い地域で展開すると受け取れる発言をしているので気になります。日本でスマートフォンと同様の販売手法で、しかも日本市場で低迷しているXBOXがこの販売形態で売れるかどうかは完全に未知数というか厳しい気もしますが、、少なくとも海外でより広範なエリアでXBOXオールアクセスの準備をしているように感じられます。
そして「より多くの価格設定の選択肢」という言葉は、やはり噂のLockhartのことなのでしょうか?既に、6月の開発キットのPDF資料がリークされており、ダウンクロックされたCPUに、4テラフロップスのGPU(PS4Proとほぼ同等)、7.5GBのRAM(Xbox Series Xは16GB)という具体的なスペックまで出ています。このスペックが本当であれば、相当安い価格になりそうです。200〜300ドルくらい(日本では19800〜29800円?)
7月のファーストパーティータイトルが披露されるオンラインのショーケースイベントでは既にフィル・スペンサーさんが、前回(5月のインサイドXBOX)のコミュニティの反応を踏まえて良いものをお見せ出来ると発言しており、期待出来そうですが、他にも本体価格や噂のLOCKHARTなども発表もあるのでしょうか?7月のマイクロソフトのショーケースイベントは要注目と言えそうです。🔚
コメントを残す