ゾンビ・サバイバル・アクションゲームの傑作として知られるカプコンの「デッド・ライジング」。
全4作あるシリーズの中でも1作目「デッドライジング」は、2006年にXbox360で発売され、多くのゾンビの群れと、容赦のない残酷表現（日本版は切断表現が規制）は当時のゲームファンに大きな衝撃を与え、自由度の高いアクションと「どのように生き残るのもプレイヤーの次第の自由」といった、懐の深いゲーム性で瞬く間に人気シリーズとなりました。
個人的にポイントが高いのは、映画「ゾンビ」（Dawn of the Dead）と同じ、巨大なショッピングモールが舞台となっている点。当時にしては自由度もあって斬新なゲーム性で「ゾンビ」ファンからすれば、1作目は傑作と言われています。
1作目は以前にもグラフィックだけをリファインしたリマスターとしてリリースはされていましたが、今となってはストレスが溜まる操作性（エイムなども）はそのままで、ややプレイし難いという印象は否めませんでした。
シリーズでは、2作目がボリュームダウンでイマイチな出来になり、3作目は当時Xbox Oneのローンチに合わせてリリースされ、過去にはないほど大量のゾンビが話題になり、新たな設計図要素、ぶっ飛んだ武器の数々で大ヒットし成功しましたが、続く4作目は様々なシステム面の問題やバグなどで失敗してしまい、その後開発スタジオは閉鎖、「デッドライジング」ブランドは終息してしまったかと思われていました。
ところが突如としてカプコンは「デッドライジング」1作目のリマスターとして「デッドライジング デラックス リマスター」を発表したのです。
タイトルはリマスターとなっていますが、最新の「REエンジン」を採用し、キャラクター、背景をはじめとした全てのモデリングとグラフィックを刷新、オリジナル版から大幅に品質が向上。キャラクターの表情や質感、飛散る血しぶきなども、よりリアルに向上。4K、60fpsで生まれ変わったグラフィックで画面を埋め尽くすほどの大量のゾンビの出現も可能になっているようです。
大量のゾンビを出現させるために、当時のコンソール性能では限界があったようで、ゾンビや登場人物のディテールも質を落とさざるを得なかったそうです。しかし、今回は現行機（PS5、Xbox Series X/S）のマシンスペックをフル活用した事で、キャラクターやゾンビの質感も大幅に向上しているとの事です。
コンソール版は現行機のみ発売となっている事からも、現行機の性能をフルに引き出してくれそうですね。
しかも、オリジナルの魅力はそのままに、更に遊びやすくなるようにオートセーブの追加、操作やユーザーインターフェイス（UI）も一新され、細部にいたるまで再チューニングし、プレイアビリティを高めているとのこと。
更に、サウンドも日本語を含む9ヶ国語でフルボイス化、更にすべてのNPC会話もフル ボイス化されているそうですので、よりリアルで深い没入感でゲームをプレイする事が出来そうです。
ここまで改良されると、リマスターではなく、事実上の「フルリメイク」と言って良いでしょうね。
1作目をXBOX360で実績フル解除までやり込んだ私からすると、一番嬉しいのは操作性とUI、AIの改善です。
オリジナルでは、エイムをする場合立ち止まってからでないと出来なかったのですが、歩きながらエイムする事が可能になったのは最も大きな改善点かもしれません。
そして生存者のAIも当時はイライラしましたが、生存者のAIも改善されて利口になっているようです。オリジナルでは救出ミッションでは、ウロウロされてはぐれてしまいそのせいで生存者が死んでしまうという事が結構あったので、これも大きな改善と言えます。
最新REエンジンでグラフィックが向上した上に、ショッピングモール内のゾンビの数も増えているようなので、思い描いていた理想の「デッドライジング」が実現したと言えそうです。
広大なウィラメッテ・パークビュー・ショッピングモールでストレスなくゾンビと対峙出来ると考えただけでもワクワクします。オートセーブの対応も嬉しいですね。
あとは、エリアチェンジの際のロードがどうなるかですね。オリジナルではエリアが変わる段階でローディング画面になり、若干スムーズさに欠いていたので、デラックス・リマスターでシームレスに移動出来るようになったら良いなと。ただし、オリジナルでは攻撃をかわすのにエリアチェンジを利用するという方法もあったので、このあたりはそのままの可能性もありますが、どうでしょうかね。
そして、アニメーション（動き）に関しては「オリジナルの良さをそのままにしたい」との事から、新たにアニメーション追加などはしていないようです。
「デッドライジング」ファンだけでなく、映画「ゾンビ（Dawn of the Dead）」のファンにもオススメ出来る、傑作になりそうな予感です。
対応プラットフォームは、Xbox Series X・S、PlayStation5、PC（STEAM）で、コンソールは現行機のみとなっていて、2024年9月19日にデジタル版が5,990円、11月にパッケージ版が6,589円で発売となっています。デジタルデラックス版は1,000円増しの6,990円。
旧作とは言え、充実の改善内容からしても、良心的な価格設定ではないでしょうか？
なお、パッケージ版はPS5のみとなっています。
デジタル版を予約することで、ゲーム内で使用できるオリジナル作品のフランク・ウェストのスキン、2作目のチャック・グリーンのスキン、1作目の「ウィラメッテ・パークビュー・モール ビー」スキンが予約特典としてもらえます。
【予約特典】
（1）コスチューム「フランク・ウェスト 2006」(デッドライジング)
BGM「Dreams of Yore」（Mall Music 2 アレンジ・バージョン）
（2）コスチューム「チャック・グリーン」（デッドライジング2）
BGM「Super Shopper」（デッドライジング2）
（3）コスチューム「ウィラメッテ・パークビュー・モール・ビー」（デッドライジング）
BGM「Happy Flight!」（Mall Music 6 アレンジ・バージョン）
更に「デジタル・デラックス版」には、フランクのコスチューム（17着）とショッピングモール内で流れる館内BGM （17曲）を自由に変更できるパックも付属するとの事。
【デジタル・デラックス版 内容】
・ゲーム本編
・コスチューム＆BGM「ウィラメッテ・パークビュー・モールパック」
・コスチューム＆BGM「バイオハザード・ヒーロー・パック」
・コスチューム＆BGM「バイオハザード・ヴィラン・パック」
・コスチューム＆BGM「ロックマン・パック」
・コスチューム＆BGM「カプコン・ファイターズ・パック」
コスチュームは、ゲーム内の「セキュリティールーム（守衛室）」にある「Closet」から変更可能で、BGMは「オプション」の「館内BGM変更」から変更出来るとの事です。
「デッドライジング」のモール内BGMは結構、味のある曲が多いんですよね。私はCDを持っているくらい気に入ってます。ですので、そういった味わいのある曲を自由に変更できるのもファンとしては嬉しい機能ですね。
そしてロックマンのコスチュームなどは、オリジナルでは特定の条件をクリアしないと入手出来ませんでしたが、今回の「デラックス・リマスター」ではデジタル・デラックス版に同梱しているので、ゲーム開始して早い段階でコスチュームを自由に変更出来そうで、それも楽しそうです。
「デッドライジング」のディレクターである河野氏は
“「今回、様々な部分を改善してより遊びやすくなったことで、「デッドライジング」を今までプレイできなかった人や、プレイしなかった人にもこの機会にプレイしてもらえると嬉しいなと思っています。”
と述べています。
そして、発表を記念してカプコンでは、『デッドライジング デラックスリマスター』オリジナルAmazonギフトカード 1,000円×5名様×14日間 抽選で計70名様にプレゼントするキャンペーンを開始しています。
応募期間は7月2日（火）～ 7月15日（月）23:59までで、
①【公式】デッドライジングシリーズ X アカウント（@DeadRising_JP）をフォロー
②キャンペーンポストをリポスト
する事で、応募が完了します。
9月19日の発売日が待ち遠しいですね。🔚
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