何十年もの間、嘲笑、侮辱の的となっていた未確認飛行現象(UAP、UFO)が、ここ数年でアメリカでは1面トップのニュースとして取り上げられるようになりました。
これも、現役海軍トップガンパイロットがUAPと頻繁に遭遇した事実を、勇気を持って公の場で証言した事で、海軍が未確認物体報告する専用部署の設置、そしてそれに呼応するかのように次々と口止めされてきた軍関係者などが公式、非公式の場で証言、更に安全保障に関わる上院議員と会い証言し出したことで、それを深刻に受け止め認識した議員が増えた事で、ようやく米議会が動き出したのです。
しかし、中国のスパイ気球撃墜、そして連日その他3つの未確認飛行物体の撃墜で各メディアがトップの報道がされている現状を、UFOに関心を持つ多くの人々、そして米議会で追及の機運が高まりつつある関係者にとっては、手を広げて喜んでいるわけではないようです。
最近の米議会での動きは、たとえそれが地球外生命体の関与という証拠を含んでいないとしても、政府が数十年にわたって収集した説明のつかない未確認空中現象(UAP)のすべてが、遂に日の目をみて公表される環境が整いつつあることを意味しているのではないかと期待していた関係者もいます。
しかし、スパイ気球の撃墜の大々的な報道で、多くのアメリカ人に、空で見られる奇妙な物体が全て気球のようなありふれた説明で全て解決する、と誤って信じ込ませてしまうかもしれない、もしくはせっかくの議論の中心が脇道に逸れてしまうのではないかという懸念が出ています。
超常現象リサーチャーで、情報公開法のエキスパートで数々の情報をCIAなど公的機関から引き出してきた、Webサイト「The Black Vault」を運営するJohn Greenewald(ジョン・グリーンウォルド氏)は、
“「UAP(未確認空中現象)」について、世界中で話題になるのは非常に刺激的で良い事だが、今は気球とスパイ機の話ばかりだ。この影響でアメリカ国民だけでなく、米議会からも関心が薄れるのが心配だ。これでは話が核心から脱線してしまう。”
と述べ、核心である“驚異的な飛行能力で飛び回る未確認物体”の追及への機運が萎んでしまう懸念をしています。
“議員たちがUAPの謎について話していたとき、彼らは“中国のスパイ機”について話していたのではないのです。尋常ではない動きをする飛行物体の「謎」について話していたのです。
もちろん、私たちはアメリカの領空域を敵国のスパイ行為から守ることに集中はすべきです。しかし、この現象には“本当に謎の部分がある”という事実に対して、焦点を当てることを失うべきではないのです。”
と述べ、議論の本質から逸れないことを強調しています。
1月に発表された国家情報長官室による原因不明の空中現象(UAP)に関する最新の報告書には、新たに確認された366件の事件が含まれています。そのうち163件は気球、26件はドローン、6件は鳥や自然気象現象、更にビニール袋などの空中のゴミなど浮遊物「クラッター」が原因とされています。
そして171件の目撃情報は「特徴も属性も不明」で、そのうちのいくつかは「異常な飛行特性や能力を示している。」と記載されています。
クリントン大統領時代の元国防総省情報担当副次官補で、UAPが議会で追及する流れに導いた功労者でもあるクリストファー・メロン氏は、
“もう「スパイ気球」の脅威を心配する必要はない。その脅威を特定し検出する事が出来るようになった今、とてもシンプルなことだ。スパイ気球のことで眠れなくなることはない。だが、ここ数日見逃されているのは、我々の知る限り「これらのプロファイルに一致しない、異常な特性を持つ未確認物体」が、米軍パイロットなど軍関係者に目撃されていることだ。まだ説明できない「多くのもの」がそこにある。”
と述べています。
今回のスパイ気球などの事実を利用して、その背後にある何か別の真実を隠そうと試みる勢力もいるという意見もあります。それは過去数十年の米空軍や国防総省内で、UAP関連の根強い“隠蔽体質”という事実があります。
ワシントンで唯一のUFOロビイストとして知られ、パラダイム・リサーチ・グループの創設者であるステファン・バセット氏は、政府が数十年前に地球外知的生命体と接触し、それを明らかにすることに少しずつ近づいていると考えているようですが、バセット氏は米国が真の未確認飛行物体(宇宙船)を撃ち落とすとは考えられないと言います。
それは、「第一に、彼らにミサイルなど当てる事はできない事、そして第二に、もし星間文明からの物体だと仮定した場合、それを撃墜して彼らを怒らせたくないだろう。」と述べています。
最近の中国のスパイ気球撃墜、他未確認物体の3機を撃墜という報道熱には
“私たちは、UAPの真の情報公開に向けて着実に前進していたのに、これはそれとは全く違う事だ。これはおかしい。このような気晴らしはいらない。”
と述べています。しかし、ネガティブな影響だけでなく、プラスの影響もあるかもしれないようです。
“これで未確認物体への関心が高まり、議員や主要メディアから、撃墜したものについてもっと詳細を明らかにするよう政府に圧力がかかると、今回の事件だけでなく、それ以前の事件についても、当局がもっと開示するよう迫られるかもしれない。”
と述べ、より前進する可能性もあるとしています。
確かに、今回の中国のスパイ気球撃墜、そしてその後連続して未確認飛行物体3つが撃墜され、大きく報道されましたが、その後物体の回収、その正体などは明らかにされておらず、未回収とすら言われていますが、警戒をしていた米軍が未回収のままで放置する、、そのようなことがあるのでしょうか?
一部の関係者が懸念しているように、今回のスパイ気球騒動で、海軍トップガンパイロットが目撃、遭遇したUAPなどを全てを一括りにして葬ってしまおうという勢力も、国防総省内にいる可能性は多分にあります。
ここ最近のUAPへの追及機運も、国防総省内で公開派と黙殺派(要は公開反対派)がいるのは事実のようなので、実際に注意が必要かもしれません。
バセット氏の言うように、今回の騒動がプラスに働いてくれる事を願います。🔚
via NBCnews
hidebusa様記事の紹介ありがとうございます
中国によるスパイ気球事件大きく報じられましたが、その後立て続けに未確認物体の撃墜が報じられました
物体は円筒形や八角形であったとされていますが撃墜した物体の捜索は早々に打ち切られました
NORADの司令官は会見で地球外生命体の可能性を排除しないと発言していますが、単なる気球やバルーンならば司令官がわざわざそのような発言をするのもおかしな話です
そしてその後パッタリと未確認物体は発見されなくなりました
私の個人的な想像ですが
何者かが米中の軍事的な緊張に警告をしているのではないかと思うのです
ならばウクライナの戦場でもはっきりと警告をすれば世界か注視しているので人類に与える影響は大きいと思います
警告などではなく一瞬で戦争を止める事も出来るはずですが観察するだけでそれをしません
サファリパークの動物を観察するように
ブースカ様、興味深いご考察、ありがとうございます。
結局のところ、今回のスパイ気球以外の未確認物体の話、
そして米議会での未確認物体(UAP)のレポートもそうですが、
核心部分からは程遠いというか、意図的に論点がズレている気がします。
しかも2004年、2014年に海軍トップガンパイロットが撮影したUAP映像は、
リーク、公開された意外にもより高解像度で鮮明で決定的な映像もあるようですが、
それは機密として表に出て来ないようですし、核ミサイルサイロにUAPが出現し、
核ミサイルを次々と停止させたなど多くの関係者証言があるにも関わらず、
議会では議題にすら上がりません。
今のところ、消化不良気味な感じです。
NASAも一線級の科学者、専門家を集めて調査、分析しているようですが、
この調子ではあまり期待出来るレポートにはならない気もします。。
そしてその謎の物体に関しては、同じ考えで、明らかに遠目から監視している感じですよね。
そして決して干渉はしないという、、人類が相当の高レベルに進化しない限り、
接触はして来ないんでしょうね。。
ある意味、人類は好戦的で危険、まだ文明レベルが低いと思われているのかもしれませんね、、