マイクロソフトが計画しているアクティビジョン・ブリザードの巨額買収提案ですが、英国の競争規制当局の調査を受けているようです。
「The Competition and Markets Authority=消費者の利益のために競争を促進する」競争市場庁(CMA)は本日、ゲーム業界史上最大規模となる687億ドルの買収取引について、公正な取引であるかどうかの調査を開始したことを発表しました。
CNBCに対して出された声明の中で、英CMAは「例えば、この買収で価格の上昇、品質の低下、選択肢減少などを通じて、この取引が競争を阻害し、消費者にとってより悪い結果につながるかどうかを調査します。」と述べています。
英国規制当局は、7月20日までコンサルテーション(専門家の診断や鑑定を受ける)を実施し、この間にこの買収提案に関心を持つ第三者からのフィードバックを受けたいと考えているようです。この件に関するCMSの最初の判断は、9月1日が期限とされています。
英CMAの調査は、アメリカの連邦取引委員会(FTC)が、この買収がXboxに不当な競争力を与えるかどうかを判断するために行っている、反トラスト法の審査と一緒に行われるとの事。
マイクロソフトが提案するアクティビジョン・ブリザードの買収は、「Call of Duty」,「ウォークラフト」, 「Overwatch」, 「クラッシュバンディクー」,「キャンディクラッシュ」などの強力なブランドがXBOX傘下になる事を意味します。
しかし、マイクロソフトは規制当局の認可が得られれば、買収後も「Call of Duty」タイトルを含むアクティビジョン・ブリザードのゲームをプレイステーション・コンソール向けに発売し続け、同社のゲームを任天堂のプレーヤーにも、更に提供したいと述べています。
マイクロソフトは、買収の完了条件と規制当局の審査完了を条件として、2023年前半(6月末)までには、買収を完了したいとしています。
マイクロソフトが買収を完了させた事で、前述の強力なブランドがゲームパスの恒久的リスト入りする事になる可能性が非常に高いので、それが「不当競争防止」に抵触するかが最大の焦点と言えそうです。
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via CNBC
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