プレイステーションのボスで、SIE(ソニー・インタラクティブ・エンターテインメント)のCEOでもあるジム・ライアン氏は、ソニーが最近買収した「バンジー」と「ヘブン」スタジオに加えて、さらなるスタジオ買収を計画していることを明らかにしているようです。
SIEのライアンCEOは、最新のプレイステーション・ポッドキャストに出演し、更なる買収をするための取引に取り組んでいることを認めています。
プレイステーションは、最近ではDestinyの制作スタジオ「Bungie」、Demon’s Soulsの開発スタジオ「Bluepoint Games」、Returnalの開発スタジオ「Housemarque」、PC移植専門スタジオの「Nixxes Software」、SIEスタジオLiverpoolの元メンバーが設立した英国の開発スタジオ「Firesprite」と積極的にスタジオ買収に動いています。
ライアン氏は、
「プレイステーションスタジオとは、ここ数年、本当に良い関係を保っています。彼らが作ってきたゲームが批評的にも成功し、更に商業的にも成功しています。それがあってソニーは、更なるコンテンツ製作に多額の投資をする許可を与えてくれたのです。」
私たちはスタジオを根本的に成長していますし、そして買収によっても成長しています。2021年の間に5つのスタジオを買収し、さらに“多くの計画”があります。これによって、成功が成功を生む好循環に入りつつあります。」
ライアン氏は、ソニーがXbox Game Passのように、新しいプレイステーションの定額制サービスに自社スタジオの新作を含めないことにした理由について、Gameindustry.bizの最新インタビューで
「私たちが作るゲームは、より良く、より美しく、よりリッチに、より強いストーリー性を持ち、より大きくなっています。これは本当に素晴らしいことで、ユーザーの皆様は、これこそが「プレイステーション」に本当に求められているものだとおっしゃってくださっています。
ただ、これらのゲームを発売後すぐにサブスクリプションサービスにすると、この好循環が途切れてしまい、現在のような投資ができなくなってしまうので、その点は注意が必要です。だから、私たちは“それはやらない“のです。これまで長年にわたって私たちのために役立ってきたアプローチを貫くつもりです。」
と述べています。
これは、ウォール・ストリートジャーナルが指摘している
「ソニーは、マイクロソフトの1割程度のフリーキャッシュフローしかなく、マイクロソフトほどの規模で競争する資金力はない。ソニーが自社で製作した最新ゲームを、発売と同時に定額制サービスで提供することはしないと決めたことだで、ゲームのサブスクより、フルプライス購入を好む従来型ゲーマーが生み出す収益との共食いを防ぐことができる。」
と言う側面もあり、ソニーはマイクロソフトのゲームパスのような手法の後追いはしない。という事なのかもしれません。そして、更なるスタジオ買収で魅力的なタイトルを傘下に取り込む事で、マイクロソフトのゲームパスに対抗しようとしているようです。この点はマイクロソフトと同じ方向性のようです。
個人的に、Remedyもソニーの好みに合うスタジオなのではないかと思っています。最近のRemedyはマイクロソフトとも一定の距離を置いていますしね。。
ソニーの手法が正しいのか、マイクロソフトの手法が正しいのか、、5〜6年後にはその答えが出ているかもしれません。🔚
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