マイクロソフトのXbox OneコントローラはXbox 360コントローラによく似ていますが、それは手抜きとかそういう事ではありません。
VentureBeatの2013年特集によると、マイクロソフトの研究開発費はコントローラだけで9桁(億ドル=日本円で100億円単位)の領域に突入しているようです。
「具体的な話はしたくないが、、」と、Xboxのアクセサリー担当GMであるZulfi Alam氏は同サイトに語っています。「デバイスのツール、プロセス技術への投資、そしてエンジニアリング作業の間で、このことを正しく理解するために多くの投資をしました。」
マイクロソフトは、Xbox 360が「クラス最高の」コントローラーであると確信していましたが、Xbox Oneコントローラーのために、かなり思い切った変更を加えることを検討しました。Alam氏と彼のチームは、スクリーン、スピーカー、タッチパッド、カメラ、さらには臭いを発する機能を備えたコントローラの試作品を作りました。
最終的には、バッテリー寿命の懸念(スクリーンやプロジェクターのようなものまで)からマイクロソフトがフォーカステストに使用したコアゲーマーには評価されなかったため、いくつかの機能を採用しないことにしました。
マイクロソフトが最終的に行ったささやかな変更も、決して安いものではありませんでした。同社は、パッドのフェイスボタンの文字をよりはっきりと目立たせるために、新しいボタン製造技術に数百万ドルを費やしました。また、新しいガイドボタンを適切なものにするために数ヶ月を費やし、バックライトの明るさと「X」ロゴの異なる素材とのバランスを調整し、バッテリーの消費を考慮した結果と比較しています。
Alamはマイクロソフトが、新しいコントローラのために発生した費用(約100億円)について「どこの会社でも、それだけのお金をかけると、アウトプットがすごいことになってしまいますが、このチームはこれにキャリアの全てを賭けたんです。」
2013年6月30日当時の会計年度にマイクロソフトは104億1,000万ドルの研究開発営業費用を報告しています。
via Gameindustrybiz VBGamebeat
2013年当時のXboxOneでそれだけの額を投じていたとなると、XboxOne Elite、そして次世代XboxSeriesXのコントローラーでは1億ドルまでは行かなくても、それに近い研究開発費用はかかっているかもしれません。
次世代XboxSeriesXのコントローラーでは、バンパー、トリガーからボタンまで全てが改良され、特にインプットレイテンシー(入力遅延)をハードウェアとソフトウェアの両面から徹底的に研究、可能な限りの高レスポンスに改善しているそうなので、そのあたりの改善点は実際に手に取っていざプレイしてみる段階で、より一層感じられるかもしれません。🔚
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