数日前、パナソニックの決算会見の場で、楠見社長が採算が悪化、成長の見込みがないTV事業の撤退、もしくは売却も検討と言及したことが報道されました。
23年モデルのVIERA MLA OLED 55MZ2500を使用している身からすると、正直驚きました。
パナソニックユーザーでもある事もそうですが、更に今年のCES2025でパナソニックはLGの最新OLEDパネルである「プライマリーRGBタンデムパネル」を採用したVIERAフラッグシップOLEDモデルZ95Bを発表し、米国でも発売が予定されていて、海外のメディアでも大きく取り上げられ、高評価を獲得していたからです。
AV評論家の折原一也さんのYOUTUBE@オリチャンネルによると、楠見社長は長年パナソニックのTV事業のリーダーを務めてきてトップに登りつめた完全にTV畑の方で、2018年までTV事業の担当役員をされていた方だそうです。その方が今回の発言をするのは相当に深刻と見ているようです。
楠見社長は、「TV事業を売却する覚悟はあるが、売却方針を決めたわけではない。しかし、現状買ってくれる企業はないと考えている。」との事で、撤退や売却方針を完全に決めたわけではないようです。
しかし、ここまで踏み込んだ発言をするからには、かなり危機的な状況であることは確かなようです。
パナソニックVIERAは、自社開発、製造している有機ELモデルとは違い、液晶モデルは2022年からTCLに製造委託をしてコスト削減をしているようです。
そして他のメーカーと比べると液晶モデルは割高な価格になっている事も、ネックになっていたのかもしれません。有機ELもメーカー指定価格で高めの設定になっています。とは言え、ソニーよりは安いですし、有機ELモデルの出来は画質も完成度も高いので、割高と言えるのかは個人的にはそうは言い切れないところではあります。ただし、ライバルのTVSレグザなどと比べると割高に感じてしまうのは否めないかもしれません。
VIERAのハイエンド有機ELモデル、MZ2500、Z95A、そして今年モデルのZ95Bは欧州、そしてZ95Bに関しては米国でも評価が高く、展開次第では存在感を示せる状況にあるので、せめて有機ELだけでも高付加価値と高品質を売りにして欲しいですが、肝心の数を売るには厳しいのかなとも思うので、難しいところではありますよね。
TCLへの売却なら既に言及されても良いですが、楠見社長は「現状、買ってくれる企業はないと考えている。」との事なので、難しいという事なのでしょうね。
Z95Bは素晴らしい品質になりそうなので、期待はしていましたが、、2025年モデルの展開はしつつという事なのでしょうか、、とは言え、購入を検討している方からすれば将来的なサポートなど考えると、現時点では不安しか感じないと思いますので、買う意欲が後退してしまうのも事実。
数十年前に、ソニーなどがトリニトロンブラウン管のプロフィールPROなど、全世界で日本のメーカーが黄金期だった時をリアルタイムで見て過ごしてきた世代なので、こういったニュースを見る度に、ちょっと寂しいというか切ない気持ちになりますね。
今後どうなるのか、、動向が気になるところです。🔚
via YOUTUBE@オリチャンネル
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