『スター・ウォーズ ジェダイ・サバイバー』のPlayStation 5 Pro(以下 PS5Pro)の最新修正パッチが配信され、過去数週間で多く指摘されていたチラつきなど、PSSRが原因と思われる問題のいくつかが修正されたようです。
パッチ10では、PSSRを最新バージョンに更新され、葉のちらつき、コボー川の反射ビジュアル、ボリューメトリックフォグなどのチラつきなど、多くの問題が改善されています。
とは言え、デジタルファウンドリーの検証ビデオによると、PSSRの問題はまだいくつか残っているようで、不透明なジオメトリにノイズが乗ったり、画面の端に奇妙なケラレが発生するなどあるようです。
しかし、明確に改善はしており、これはPSSRと開発者のさらなる調整による結果との事。デジタルファウンドリーも検証テストではピクセル数はほとんど変わらず、パフォーマンスも安定しているとの事です。
これまでに発売された「PlayStation 5 Pro Enhanced」バッジを与えられたゲームの中で、『スター・ウォーズ ジェダイ・サバイバー』は『サイレントヒル2』や『Alan Wake 2』などと並んで多くのチラつきなどビジュアルの問題を指摘されたタイトルでした。
結果的に、これらのタイトルは旧バージョンのPSSRアップスケーラーを使用していたため、特定のビジュアル要素を適切に処理できなかったことが主な原因となっているようです。
しかし、他にも問題はあるようで、レイトレースされたグローバル・イルミネーション(GI)に「ブラックホール」のような問題があるとの事。この問題は前回のパッチでも見られた不具合だそうですが、今回のパッチ適用後でもまだ改善していないようです。逆に以前よりも頻繁に発生しているようです。
しかし、『ファイナルファンタジーVII リバース』や『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』のような他のゲームでは、PSSRが大きな効果を発揮し、適切な条件下で適切な実装を行えば、良い結果が得られることを示しています。
以前、Reseteraの掲示板で某開発者と名乗る人物が、本作の問題を指摘する投稿に対し「これは古いPSSRバージョンを使用した事で起きている問題だと思われます。少なくともバージョンが進んだPSSRでは、非常に上手く機能しているので、今後数ヶ月が経過すれば、より良い結果になると思います。」と投稿されていましたが、正にその通りになってきているのかもしれません。
PSSRは機械学習(ML)AIで、ソニーにとってはまだまだ発展途上中のプロジェクトであり、今後より多くのデータをトレーニングすれば、それに比例して結果も同様に良くなっていくので、先に指摘されたタイトルも改善する可能性はあり、更に今後出て来るであろうタイトルでもPSSRがより良い効果を発揮出来るかもしれません。今のところ、『サイレントヒル2』や『アランウェイク2』は、PSSRの採用をやめて、他のアップスケーリングソリューション(EPICのTSR)に変更して解決していますが、今後PSSRのバージョンが進むにつれて再びPSSRに切り替えるのか、そのあたりも注目です。
『スター・ウォーズ ジェダイ・サバイバー』は現在、PC、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X、Xbox Series S、Xbox Oneで発売中です。
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