来年1月に米ラスベガスで開催されるCES2025まであと1週間ほどですが、既に来年モデルの噂が海外では出回っています。
LGディスプレイは、より明るく効率的な4層(4スタック)OLEDテレビパネルを発表すると噂されており、サムスン・ディスプレイは改良型QD-OLEDテレビパネルに取り組んでいるとも言われています。
QD-OLEDは、現状問題となっている明るい環境下で黒色がマゼンタ色に見えてしまう欠点があります。サムスンはディスプレイ表面の光学技術で解消するとも言われていますので、2025年モデルではそれが改善されたモデルが主流になる可能性もあります。そして課題の明るさも向上する可能性もあるようです。
他に、83インチのQD-OLEDパネルや、LG 「G5」の165Hz対応に関する噂が浮上していますが、CES 2025ではさらなるサプライズがあるかもしれないようです。
今年2024年1月上旬に、将来の技術としてLG Displayが現在の3層から4層になった新しいOLED TVパネルを発表しています。
最近、カリフォルニアのシリコンバレーで開催されたDisplay 360 Summitで、ディスプレイ市場調査会社DSCCの共同設立者兼CEOのロス・ヤング氏はDisplay Dailyの報道で、LGディスプレイは、4層WOLEDソリューションを継続的に開発しており、MLA(マイクロレンズアレイ)の部材コストが高いため、4層WOLEDはMLAに取って代わる可能性があるそうです。もし、 2025年モデルで4層WOLEDが実現すると、ピーク輝度3,700nitsレベルが期待出来るとのこと。
LGディスプレイは、8月に韓国で開催されたIMIDカンファレンスで、この4スタックWOLED技術を小型プロトタイプで公開し、25%の輝度向上、より長寿命化、高効率化が期待出来る語っています。
LG Displayの関係者は「既存のWOLEDパネルは発光層を3層積層(3スタック)しているが、新たに導入する技術はさらに1層積層し、4スタックになり発光素子と青色発光材料を改良する」との事。
新パネルがマイクロレンズ(MLA)や青色PHOLEDを使用しているかどうかは不明だそうです。
興味深いことは、LGの2025年モデルである「G5」が香港で販売認定を受けたばかりで、大幅に改良された有機ELテレビパネルと思われるエネルギー消費量が示されているそうです。
「G5」の消費電力は55インチで132W、65インチで164Wと認定されており、2024年モデルである「G4」の161W、209Wと比較すると、消費電力が最大21%減少している事になり、大幅に高効率なパネルであることを裏付けています。ちなみに、メインストリームモデルとなる「C4」の 2025年モデルである「C5」の香港公式発表による消費電力は、昨年のC4より数%低いだけのようです。この事から「C5」はあまり大きな変化は望めないかもしれません。
2025年のサムスンディスプレイのQD-OLEDに関しては、Display Dailyによると、2025年/2026年 – QD-OLEDはCF/QD分離基板を排除、QDは封止層に印刷され、使用される基板は1枚だけとなり、2025年の4,000nitsを目標に、輝度を3,600nits+に高めるかもしれないそうです。
2024年のWOLEDテレビパネルとQD-OLEDテレビパネルは、いずれも3000nitsとされていましたが、実際の数値はそこまでなかったようです。 FlatpanelsHDの測定では、LG G4はキャリブレーションモードでピーク1650nits、ビビッドモードで2400nits、フルスクリーンで239nitsだったそうです。
Samsung S95Dの測定値は、キャリブレーションモードでピーク1600nits、ビビッドモードで1900nits、フルスクリーンで314nitsだったとの事。
LGは「G5」が大きな進化を遂げそうな予感。サムスンはQD-OLEDの明るさもそうですが、それより明所での黒がやや赤みを帯びてしまう問題を解決しているのか、そこが気になるところです。🔚
via ETNEWS , DisplayDaily ,FLATPANELShd , AVSforum
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