プレイステーション・リード・アーキテクト マーク・サーニー氏「PS5Proのクロック周波数は、上限の2.35GHzを基準として考えて欲しくない。上限は本当に“赤信号”のような状態です。」

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テック系メディアのデジタルファウンドリーが昨日、 PS5Proの技術プレゼンテーションを行ったマーク・サーニーさんとインソムニアックゲームズのコア・テクノロジー・ディレクターであるマイク・フィッツジェラルドさんに10月30日にインタビューした動画を公開しています。

その中で、個人的に目を引いたマーク・サーニーさんの発言をピックアップしたいと思います。本日行われたPS5Pro技術プレゼン動画でお腹いっぱいと言えるほど、詳細な情報が公開されましたが、それとはあまり被らない部分で、個人的に興味深いと感じた内容をピックアップしました。


「PlayStation 5の上限クロックは2.23GHzで、PlayStation 5 Proの上限クロックは2.35GHzです。フロップの計算をする際に、上限の2.35GHzを基準にしてほしくないのは、結局のところ、私たちがコンソールを設計をする際には、ゲームが約2.17GHzで動作するようにセット設計を調整するからです。発熱でファンが大きくなりすぎるのも避けたい、つまり2.35GHzというのは、本当に赤信号みたいな物なのです。クロックが上限の2.35GHzに達するゲームはあまり多くないと思います。」

PS5Proのクロックの上限は余裕を持たせての設定と軽く考えていましたが、今回のマークさんの「赤信号」、要はクリティカルに近いとは驚きです。PS5Pro上限のクロック2.35GHzに達するゲームはあまり多くないとの事なので、逆にそこまで使っているタイトル名を知りたくなりますね。

「AMDとのプロジェクト「アメジスト」は、深い協力関係です。これは複数年に渡るものです。ですが、すぐに大規模なハードウェアの発表があるとは思わないでほしいです。

プロジェクトのターゲットの1つは、機械学習により最適なアーキテクチャを提供することです。私たちはコンソールを作っているのですから。そこで私が本当に聞きたいのは、第一に、グラフィックスに必要な軽量CNNをサポートしているかということです。しかし、AIや何かをこのコンソールでやりたいという人もいるでしょう。ポータブルなのか? 簡単に作れるものなのか? というのも、そのようなものを作るときに、人々を1つのハードウェア・アーキテクチャに閉じ込めたくはないからです。そのため、コンソールのMLニーズに特に適した汎用的なアーキテクチャに取り組んでいます。AMDは少し違う枠組みで言うかもしれませんが(笑)。

私はこれらのことが実現するのをぜひ見たいと思っています。 そしてもうひとつは、ニューラルネットワークを作るには時間がかかるということです。PSSRは私の人生の中で最もタフな技術プロジェクトだと思っています。そして、同じような目標に取り組むことができるリソースと専門知識を持つパートナー(AMD)がいることは、本当に素晴らしいことです。」

マークさんは、本日のPS5Pro技術プレゼンでも、膨大な処理を行う機械学習AIユニットの開発に相当苦労した事を述べていましたが、コンソールの ML(機械学習)適した汎用的なアーキテクチャに取り組んでいるとの事で、おそらく MLに特化した物がPS6に搭載されるのでしょう。非常に楽しみです。

「我々の目標の一つは高品質な超解像です。そうです。 それがPSSRを上回ることが可能であることは保証します。そして、それは私たちがどこに向かうことができるのか、ほんの表面の一部を掻いただけなのです。つまり、フレーム生成などについては触れましたが、私たちがまだ公開していない用途があり、それをAMDと一緒に開発することなのです。」

PSSRを上回る機械学習による高品質な超解像技術、これはPS6に搭載されるのは間違いなさそうです。まだ公開していない用途というのが気になります。技術プレゼンでもこのDFのインタビューを見ても、マークさんは一貫して機械学習のAI、レイトレーシングの飛躍的な進歩を推測しているので、このあたりもPS6のヒントになりそうですね。

そう考えると、マイクロソフトの次世代XBOXも「次のXBOXでは飛躍的な技術革新をする」と宣言していますが、おそらく次世代XBOXも 機械学習(ML)、レイトレーシング向上と同じ路線かもしれません。

「PS5Proのローンチラインナップには満足しています。私たちは非常にシンプルに、開発者のためにツールを作っているだけだと考えています。そのツールをどう使うかは開発者次第です。現在もいくつかの異なるやり方を見てきました。3年後、5年後には、私たちが予想していなかったようなツールの使い方がもっとたくさん出てくると思いますので、楽しみにしていてほしいです。」

PS5Proも今後半年、1年と経過してくると、開発者も使いこなし、さらに開発キットも進化して、真価を発揮したタイトルも出てくると思うので、期待したいですね。

私もPS5Proで新旧様々なタイトルをプレイしていますが、ラスアス1、2やホライゾン、ゴッドオブウォー、スパイダーマンなどは、圧巻の品質で、OLEDでプレイしていると、没入感が凄いですね。最近はPS5Proばかり稼働していて、Xbox Series Xは全然稼働していません。

PS5Proでプレイすると、旧作の中には解像度モードで60fpsヌルヌルになるタイトルもあって、当時の印象とは良い意味で良くなったので、クリアしていなかったタイトルを再びプレイするモチベーションになりますね。マーク・サーニーさんの技術プレゼンの内容が素晴らしかったので、PS5Proに対する印象が良い意味で良くなりました。

PS5Proの12万円という価格は、コンソールとは思えない価格ではありますが、自分的には久々のプレイステーションという事もあって、進化を凄く感じているのもあって大満足しています。なんだかんだで新しいハードは良い物だなと実感しています。🔚

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