『GOD OF WAR : RAGNAROK』のPlayStation 5 Pro Enhancedパッチの出来が素晴らしいようです。
テック系エキスパートのメディア「DigitalFoundry」が、『GOD OF WAR : RAGNAROK 』のPS5 Pro Enhancedパッチを検証しており、PS5 Proのパワーと新たに導入されたオプションををどのように活用しているかを紹介しています。
ビデオによると、この新たなパッチでは、標準(PS5)のパフォーマンス・モードが、PS5ProではPS5 Proの拡張モードに置き換えられており、フレームレートの制限が解除され、VRR、120Hz対応ディスプレイを使用していると、常に60fpsを超える高フレームレートで体験でき、100fps台まで到達するようです。
しかし、PlayStation 5 Pro パッチの最も興味深い特徴は、PSSR アンチエイリアシングと、ゲームがローンチ時から搭載している TAA (テンポラル・アンチエイリアシング)オプションのどちらかが選べるようになっています。これによって、TAAとPSSR を比較する事で、PSSRのパフォーマンス・コスト(負荷)が分かるという事です。
PSSR AIアップスケーラーは、TAAと同じ1440pの基本解像度から向上させているそうで、画質と遠くのディテールを向上させる素晴らしい効果を見せていますが、PSSRはパフォーマンスに影響を与えるようです。
検証ビデオでは、ゲームで最もCPU負荷の高い場面の1つでは、TAAよりもPSSRがゲームの実行フレームレートが10〜最大20fps低下しています。
このことから、数ヶ月前にリークされた内部文書で明らかにされた、PSSRがパフォーマンスに与えると指摘された「毎フレーム2ms」のPSSRによる負荷コストが、初めて目に見える形で確認されたという事です。
ですので、PSSRではなくTAAを選択してパフォーマンスモードを使用すると、前述の通りかなり高フレームレートで動くようで、80〜100fpsにも到達することもあるようです。
しかし、VRRディスプレイでプレイしている場合はほぼ、その高フレームレートの恩恵はあまり感じられず、更にTAAよりPSSRの方が画質が安定しており、更に遠方ディテールなど基本的にPSSRの方が品質が良いようです。
結果的に、ベースモデル(PS5)よりも画質とパフォーマンス強化という点では大幅に体験が向上していて、数ある「PS5Pro Enhanced」の中でも素晴らしい出来の強化パッチと言えるようです。
私も、実際にプレイしてみましたが、個人的な組み合わせとしては、PS5Pro EnhancedでPSSRがベストかなと感じました。
しかし、CPU負荷の高い時という限定的ではあると言え、PSSRにフレームレートを10fpsほど下げる負荷コストがあったというのは、初めて知りました。このあたりは、PS5Proに10%クロックUPモードがあるとは言え、基本PS5と同じCPUなので、仕方がないかもしれません。
ま、このケースでは60fps以上をほぼ維持してはいるので問題はありませんが、VRRの範囲でもある48fpsを大きく割りこんでしまうような場合は、問題となるかもしれませんね。🔚
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