フロム・ソフトウェアの作品で最も愛されているビデオゲームのひとつで、ゲーム・オブ・ザ・イヤーも受賞した最高傑作『エルデンリング』ですが、海外では開発者が本当に巨大なオープンワールドを作り上げたため、技術的な問題が発生するのは当然だったと言う評価もあります。事実、かなり負荷の高い作品になっており、コンソールではかなり厳しい作品とも言われていました。
しかし、11月7日に発売されたPS5 Proのゲームブースト機能が明らかになったことで、このヘビーな『エルデンリング』を60fpsで動かせる可能性があると期待されましたが、残念なことにPS5 Proではいくつかのパフォーマンス上の問題があるようです。
しかし、それでも『エルデンリング』をプレイするのにコンソールではPS5Proがベストと言われています。
テック系メディアのデジタルファウンドリーは、新たに公開した検証動画において、PS5 Proの「クオリティ」、「レイトレーシング」、「パフォーマンス」の3つのグラフィックス・オプションのどれでも、『エルデン・リング』が60fpsを維持できないことを明らかにしています。
しかし、だからといってゲームプレイ体験が良くないということではなく、 PS5 Proは確かに現状では若干のパフォーマンス上の問題はあるものの、間違いなくフレームレートはPS5より向上しており、『エルデンリング』をプレイするのにPS5 Proがベストなコンソールであることに変わりはないようです。
『エルデンリング』がPS5 Pro Enhancedに正式対応すれば、フレームレートはより安定すると思われます。現状、VRRの対応範囲でのフレームレートのアップダウンであれば、VRR対応ディスプレイが補ってくれるので、問題はないと言えます。
『エルデンリング』のクオリティモードは、ネイティブ4K解像度をターゲットにしているようです。PS5 Proでは、ゲームの多くの場面で60fpsを記録していますが、安定はしていません。動画を見ていると、50fps台に付近を動き、時に40fps台にまで落ちています。特に40fps前半にまで落ちると、VRRでもカバーしきれない範囲になるので、目につきます。
詳細に言えば、VRRサポートは48fps以下では機能しないので、問題となります。しかし、ゲームはほとんど50~60 FPSの範囲で動作しているようなので、VRR対応ディスプレイを持つプレイヤーは、おおむねスムーズなゲームプレイ体験を期待できるとしています。
パフォーマンス・モードは、フレームレート優先です。ゲームは、1512p〜ネイティブ4K(2160p)の間の解像度の範囲でダイナミック・レゾリューション・スケーリング(DRS)を使用、60fpsがターゲットのようです。結果、パフォーマンスモードでもそ60fpsを維持することはできなかったようです。
これは、PS5 Pro上で動作するゲームのDRSシステムの問題か、もしくはPS5と同じCPUのボトルネックに起因するものなのかどうかは、今のところはまだはっきりとはしていません。
そして最後のレイトレーシング・モード。PS5 Proで増量されたGPUのパワーをフルに活用できたとしても、60fpsを維持するのは難しいようです。更に、PS5 Proでは新しく改良されたGPUのレイトレーシング機能を本作では利用できないようです。
PS5 Proの強化アップデートである「PS5 Pro Enhanced」ほどの向上はないにしても、パワーアップしたGPUによるゲームブーストによってPS5Proでプレイするほぼすべてのタイトルがパフォーマンスが向上する可能性はあります。これは、後方互換のあるPS4ゲームでも改善が見られるはずです。
実際、私もDRS(ダイナミックレゾリューションスケール=負荷に応じて解像度を上げ下げする)を採用している『ディアブロ3』をプレイしてみましたが、目を凝らしてみると、キャラクターディテールがPS5の時より若干鮮明になった印象で、明らかに解像度が向上しているように見えます。そしてフレームレートは密集した乱戦でも60fpsで安定しているように感じますし、解像度も落ちる事なく保っているように見えます。
『エルデンリング』はまだ正式に「PS5Pro Enhanced」に対応していないので、PS5Proに最適化されるとすると思われますので、期待しましょう。🔚
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