NetEase ThunderFire Universe X Studioで『Naraka: Bladepoint』のコンソール版プロデューサーを務めるYongcheng Liu氏が、wccftechによるチャットインタビューで、
「PS5 Proは、ベースとなるPlayStation 5の2倍の速度でゲームを実行しますと述べ、PS5Proに搭載されているAIアップスケーラーPSSR(PlayStation Spectral Super Resolution)は、細かいディテールの違いを除けば、現在のAIアップスケーリングのベンチマーク的な存在であるnVIDIAのDLSSに近いビジュアルクオリティを実現している。」
と述べています。
Liu氏は、PS5 Proハードウェアの印象について、
“GPUのアップグレードは非常に大きく、ナラカのパフォーマンスが約2倍に向上しています。最も印象的な機能はPSSRとVRSです。特にVRSは、特定のレンダリング処理に適用することで、レンダリング時間を大幅に短縮することができます。これは本作のような対戦型ゲームにとっては非常に重要な事です。
本作では、「PSSR」を使用することなく、PS5 Proで4K 60FPSを実現することが出来ました。バランスモードでは、PSSRを有効にして安定したフレームレートを維持しながら、他のアップスケーリング方法を使用したPS5よりも優れたビジュアル品質を実現しています。
PSSRとDLSSを比較した場合、全体的なビジュアルパフォーマンスはほぼ同じですが、細かい部分で若干の違いがあります。『Naraka』のような対戦型ゲームでは、私たちはより良いビジュアルパフォーマンスを追求しています。
ただし、本作は、ライブサービスのバトルロイヤルゲームなので、CPUに大きな負荷をかけるため、多くの状況でCPUがボトルネックになることが多いです。そのため、PS5 ProとハイエンドPCの間には、ある程度のフレームレートの差があります。
PS5Proの性能と価格については、開発者の観点から述べさせて頂くと、より優れたGPUとCPUは、我々開発側により多くの余力を与えてくれるので、新しいグラフィックス技術をゲームに適用するのに非常に役立ちます。
価格設定が高いのは、チップ価格の変動や製造コストの上昇など、さまざまな理由が考えられます。
しかしこのような要因が、プレイヤーの皆様が大好きなゲームを体験する妨げにならないことを願っています。 そのためPS5とPS5 Proの両バージョンに対応することで、『ナラカ』をお楽しみいただいているすべてのPSプレイヤーの皆さまに、より楽しんでいただけるよう努めてまいります。”
と述べています。
PS5Pro向けに用意されたモードは以下の3モードだそうです。
【クオリティモード】ネイティブ4Kの超クリアなビジュアルを提供し、より優れたビジュアル体験を求めるユーザーに最適。
【バランスモード】4K解像度を維持しながら滑らかさを強化し、ビジュアル品質と滑らかさの両方をバランスよく実現。
【フレームレートモード】最高のフレームレートを必要とするユーザーにネイティブ1080Pのビジュアルでよりスムーズなゲームプレイを保証。
「PSSR」の評価が思っていた以上に高い印象。とは言え、nVIDIAのDLSSは6年もの歳月をかけて熟成してきた物なので、導入されたばかりの「PSSR」が品質で超えることはまずないでしょう。
しかし、導入されたばかりでこれだけの良い評価を受けている事を考えれば、PSSRも今後熟成を重ねて行けば、デジタルファウンドリーの言う通り「ゲームチェンジャーになる可能性を秘めている」とは言えるのかもしれません。
とにかく、PS5Proで解像度を大きく落とすことなく、60fps滑らかなフレームレートでプレイ出来るのは大きいと思いますね。PS5では解像度を取るか、フレームレートを取るかの2択でしたからね。個人的には、性能云々以前にこれが大きく、PS5Proを購入する理由でもあります。
フレームレートも60fpsビッタリで安定しなくても、VRR(可変リフレッシュレート)の範囲で推移してくれれば、VRR対応のディスプレイが補ってくれます。
PS5Proを購入、もしくは検討中の方は少なくとも4K、120Hz、HDR、VRR対応のディスプレイがないと、真価を発揮出来ないかもしれません。
予算が許せるのであれば、前述の対応ディスプレイも用意することでPS5Proを満喫出来ると思います。映像品質を楽しむという点では、高いピーク輝度ならmini LED液晶、深いインキーな黒ならOLED(有機EL=WOLED、量子ドットOLED)がオススメです。🔚
via wccftech
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