REMEDYが『ALAN WAKE 2』のPS5 Proアップグレードの詳細を発表。高画質設定で60fps実現。

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『Max Payne』『Alan Wake』、『Quantum Break』で知られるスタジオRemedyスタジオのNorthlightエンジンチームが、11月7日発売予定のPlayStation 5 Pro(以下 PS5 Pro )をサポートするために『Alan Wake 2』をどのようにアップグレードしたのか、詳しく技術解説したページが公開されています。

『Alan Wake 2』では、ソニーのPS5 Proの性能を最大限に活用し、ゲーム体験をさらに向上させているようです。Remedy社のNorthlightエンジン・チームは、『Alan Wake 2』のPS5 Proアップグレードにかなりの時間を費やしているそうで、Ps5 Pro向けの目玉の新機能はやはり「レイトレーシング(RT)」の追加だそうです。

『Alan Wake 2』のPS5のクオリティモードとパフォーマンスモードは、ソニーの新しい「PlayStation Spectral Super Resolution」(PSSR)アップスケーリング方式が採用されているとの事。

「PSSR」は、機械学習ベースの技術を使用して、超鮮明な画像を提供するAI駆動型アップスケーリング技術です。

アップグレードの詳細は以下の通り

クオリティ・モード(グラフィック品質重視)

PS5 Proクオリティ・モードには、PS5版にはない「レイトレーシング」機能が追加。

・レイトレーシング追加、30fps
・レイトレーシングによる反射(不透明と透明)追加
・レンダリング解像度 2176 x 1224

・出力解像度 3840 x 2160 (4K) PSSRでアップスケーリング

パフォーマンスモード(フレームレート重視)

PS5 Proのパフォーマンスモードでは、ベースのPS5と比較して出力解像度が大幅に向上、ディテールが向上。 PS5 の クオリティ・モードとほぼ同じ画質(レンダー)設定を使用。

全体的な映像の安定性、フォグ、ボリューメトリック・ライティング、シャドウの精度が向上。

・60fps
・PS5クオリティ・モードとほぼ同じ画質設定で動作。
・レンダー解像度 1536 x 864p
・出力解像度 3840 x 2160p PSSRでアップスケーリング(PS5版は、1440p出力)

以下、REMEDYの解説の一部日本語訳です。かなり専門的な技術解説文が多いので、その中から分かりやすい内容だけを抜粋して翻訳してあります。

『Alan Wake 2』は2023年10月27日に発売されました。PlayStation 5とXbo Series Xのバージョンでは、30fpsのクオリティモードと、60fpsをターゲットとしたパフォーマンスモードを選択できます。『Alan Wake 2』のPS5 Pro版へのアップグレードを検討する際、これらのモードを維持し、改善したいと考えました。

十分なGPUパワーがあれば、レンダリング解像度を上げるのは最も簡単な方法です。

60fpsのパフォーマンス・モード出力を1440pから4K解像度にアップグレードしたり、PSSR(ソニーのAIベースのアップスケーリング方式)を追加するなど、複数の実験を行いましたが、画像の鮮明さと動きに対する安定性に良い影響がありました。

内部のレンダリング解像度を上げると、ハードウェアがどんなに高性能でも、多くの処理能力を消費します。 しかし、私たちの実験では、レンダリング解像度を上げるために追加されたパワーをすべて投入しても、出力画像やその品質には大幅な違いはほとんど見られませんでした。 より多くのピクセルを追加して視覚的な品質を得ることは、新しいAIベースのアップスケーリング方法では簡単ではありません。

アップスケーリングの品質には、コンテンツのスタイルから画像を生成するために使用されるレンダリング・アルゴリズムの選択に至るまで、多くの異なるパラメータが影響します。エンジンやアーティスティックな方向性は、それぞれ異なる方法で動作します。

『Alan Wake 2』に関しては、PS5 Proパフォーマンス・モードのレンダリング品質設定をPS5のクオリティモードに近づけました。

このアップグレードされた設定により、PS5 Pro版『アランウェイク 2』では、高速なレスポンスレートと、従来よりもシャープで高画質な映像が実現しました。

私たちは常に、ゲームに最先端のビジュアルを取り入れたいと考えていますが、フレームレート、ビジュアルクオリティ、技術的・ハードウェア的制約、開発リソース、そしてゲームで実現したいアーティスティックなこととの間で、常にすべてのバランスを取る必要があります。

『Alan Wake 2』PS5版ではレイトレーシング機能を搭載していませんでしたが、PS5 Proのレイトレーシング機能の向上とさらなるパワーアップにより、PS5 Proで『Alan Wake 2』のPS5のクオリティモードにレイトレーシングを導入することができ、不透明な表面、透明な表面でのレイトレーシングによる反射を実現することができました。

REMEDY解説ページには、高解像度スクリーンショットをダウンロード、閲覧出来るページが公開されているので、ご興味のある方はリンク先で見比べて見てください。


簡潔に言えば、PS5 ProのパワーとPSSRの相乗効果で、PS5のクオリティモードがほぼ同じ画質設定のまま60fpsになるという事ですね。

PS5では画質を取るか、フレームレートを取るかでどちらかを妥協しないと行けませんでしたが、PS5Proのパワーで60fpsでも高画質設定でプレイ出来るのは素晴らしい事です。

更に、PS5 Proクオリティモードでは30fpsではあるものの、解像度がPSSRのAIアップスケーリングで4K解像度に向上しつつ、PS5版クオリティモードにはなかったレイトレーシングが追加されるのも大きな向上と言えるでしょう。

今までは、コンソールでRT ONの場合は解像度はかなり厳しい感じでしたからね。その点でも大きいと言えます。中にはクオリティモードでもRTはないタイトルもありましたが、PS5Proの登場でRTも多く採用されるかもしれませんね。

PS5 Proでもレイトレーシングで4K解像度、60fpsは難しいという事でしょう。これは次世代機でという事になるかもしれませんね。

こうなると、『サイバーパンク2077』などもPS5 Proに対応してくれるといいですね。RT ONで4K解像度ならこれは楽しみです。今の所、アナウンスはありませんが、PS5Pro対応の可能性はあるでしょう。

今後、PS5 Pro の発売日が近づくにつれて続々とPS5 Pro対応情報が出てきそうで、楽しみです。🔚

via REMEDY Alan Wake 2でのPS5 Proの舞台裏

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