ソニーが、PS6向けのSOCをAMDと契約したという報道がされていますね。
ロイターの情報筋によると、AMDは2022年中に行われたという競争入札で、最終候補に残ったインテルに競り勝ちこの契約を獲得したとの事。
AMDは過去にPS4、PS5、そして先週衝撃の価格で発表されたPS5 Pro用のカスタム・システム・オン・チップ(SoC)も手掛けており、ソニーがPS5の後方互換性を考慮しそれを優先した結果、PS6のSoCもAMDに決断する際の重要なポイントになった模様。
“もし、プレイステーション5のチップを製造していたAMDからインテルに移行するとなると、インテルとソニーのエンジニアや幹部の間で議論されていた「後方互換性」を危険にさらすことになる。”
との事。
ライバルのチップメーカーの1社であるインテルは、2022年にAMDとインテルのCEO、数十人のエンジニア、幹部が数ヶ月を要して会談したそうです。
インテルがソニーとの価格交渉で決着がつかなかったのは、各チップからどれだけの利益を得るかをめぐる争い、つまり価格面が原因だったとの事。ソニーからすれば、PS6のコストは1円でも安く抑えたい、インテルは少しでも利益を得たいという、両社の相反する思惑で譲れなかった事で、決裂したんでしょうね。
ロイターの報道に対して、インテルの広報担当者は
“私達は、現在または潜在的な顧客との会話についてはコメントするつもりはありません。我々は、製品事業とファウンドリ事業の両方において、非常に健全な顧客パイプラインを有しており、顧客のニーズを満たすための革新に真摯に取り組んでいます。”
ソニーとブロードコムはコメントの要請に応じず、 AMDはコメントを拒否したそうです。
マイクロソフトのアクティビジョン・ブリザード買収をめぐる法廷闘争の一環として公表された内部文書で明らかになった事は、ソニーは次世代コンソール(PS6)の発売を早くても2028 年までは見込んでいないとしています。
順当に考えて、プレイステーションはAMD製SOCを数世代採用しているので、ここで大きく転換するメリットが少ないのも事実ですね。まして、後方互換が当たり前となっている現在、あえて他社のチップに乗り換えて、後方互換のコストをかけて対応するという事は、現実的ではないのは当然かもしれません。
しかし、PS5 Proが発表されたばかりだというのに、もうPS6の話が出てくるのも気が早い気がしますが、水面下では当然開発は始まっているでしょうね。問題は価格。
PS5 Proで700米ドル、日本で12万円ならば、PS6ではどうなってしまうのか、、
PS5 Proは一部のハイエンドPSゲーマー向けなので、高価格になるのは分かりますが、PS6となるとカジュアル層からエンド層まで、幅広いプレイヤーにより多くの台数を販売しなければならないので、PS5 Proレベルの価格で売るのは自殺行為と言えるかもしれません。
もちろん、今後の半導体市況や為替、物流コストにもダイレクトに影響する燃料コストなど、様々な要因でコストは変わるでしょう。
PS5 Proの価格が悪い意味でもインパクトがあっただけに、将来PS6の価格は今まで以上に注目が集まりそうですね。 🔚
via Reuters
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