マイクロソフトがHellbladeの開発会社Ninja Theoryを買収して何年も経過していますが、遂に5月21日発売される『Senua’s Saga: Hellblade Ⅱ 』
1作目の素晴らしいビジュアルと世界観に加えて、精神的な病から起きる幻視、幻聴を実際の体験者、そして専門学者のフィードバックを取り入れてリアルに再現されている点でも興味深い作品で、個人的にも大好きな作品だったので、2作目の『Senua’s Saga: Hellblade Ⅱ 』は本当に心待ちにしていた作品です。
先週、いくつかのメディアが開発スタジオである「Ninja Theory」に招待され、数十分程度プレイしたプレビューが公開されており、それを読む分には待った甲斐があったと言えそうです。
ただし、ドイツのサイトGameProは、Xboxシリーズでは30FPSに制限されると言及しています。そして、60fpsで動作するのはPC版のみとなるそうなので、60fpsでプレイしたいという方は、PC版一択となります。
『ヘルブレードⅡ』プレイしたメディア報道によると、英国ケンブリッジにあるNinja Theoryのスタジオで『Hellblade II』を40分強プレイしたそうですが、ゲームの世界に引き込まれ思わず夢中になってしまったとの事。
精神病を患った戦士セヌアがヘルヘイムでの戦いに奮闘した前作とは異なり、『ヘルブレイドII』のセヌアは、アイスランドを拠点としているそうです。
この変更は、前作でセヌアの幻聴、幻視を通じてもたらされた幻惑的な世界から離れ、代わりにセヌアの葛藤をより認識しやすい世界に集中させているようです。
戦闘中のセヌアの動きはよりリアルになっているそうで、アニメーションでは剣の重さを感じられ、長時間の戦闘になると、セヌアの疲れ切った必死さが動き、表情からリアルに伝わってくるそうです。セヌアが剣を交えるたびに、『Hellblade II』はプレイヤーに緊張感を感じさせるとの事。
プレビューではセヌアがヴァイキングの一団から囚人を解放しようとする場面で終わるそうですが、セヌアの行動が脱獄のきっかけとなって周辺は煙と血と悲鳴に包まれ、 斧や剣のような武器を振り回す敵、松明を使って火を噴く敵も出現するようです。
『Senua’s Saga: Hellblade Ⅱ』では前作同様、セヌアは一度に複数の敵と対峙しないため、大規模な戦闘となると連続した戦いが続く事になるようです。
なんだ一人だけの戦闘なら楽だろうとなりますが、実際はそうでもないようです。
プレイしたメディアは一様に「ヘルブレイド2は難しい。」 と述べています。
アクション性の高いゲームのようなトリッキーさはないようですが、セヌアと対峙する敵はミスに的確につけこんでくる賢さがあるようです。
例えば、弱点を突いてすぐに反撃してきたり、正確なタイミングでないとかわしにくい広範囲攻撃を連続して使ってくるなど、敵はかなり容赦なくキツい攻撃をしてくるようです。戦闘メカニックは前作では後半には繰り返しで単調に感じられる印象もありましたが、今作は改善しているのか気になります。
なぜ、基本1 vs 1なのかという疑問に対し、「ヘルブレイドⅡ」の戦闘メカニック担当のディレクターであるブノワ・マコン氏は
“戦闘が1対1なのは、セヌアの弱さを感じてほしかったからです”
との事。戦闘ターゲットが一人しかいないにもかかわらず、カメラがズームインして肩越しの至近距離になったり、フューリーたちのささやき声があらゆる方向からセヌアを襲ったりするため、セヌアが多数の敵に囲まれているように感じることがよくあるとの事。このあたりは前作でもあった気はします。
更に、音楽もこの緊張感の演出に貢献しているそうで、戦闘が長引けば長引くほど音量とリズムが増し、必殺の一撃とともにバックで心臓の鼓動がズンズンと響き渡り、セヌアが相手を押し切る瞬間、心臓が高鳴るのを感じたとの事。
一瞬、相手がセヌアの背後に入り込み、その時点でまだ相手を見ることはできますが、その相手を視界に入れるために必死で振り向くという怖さを感じる場面もあるそうです。今までのアクションゲームではなかったような、緊張感と臨場感もありそうです。
そして、セヌアが新しい能力を得た事で、戦闘もよりエキサイティングな物になっているようです。
「ヘルブレードⅡ」のセヌアは鏡を使って集中力を高め、敵の動きを一時的に遅くして攻撃のフルコンボを決める能力を持っているようです。
マイクロソフトとCRYTEKが以前Xbox Oneのローンチタイトルとして発売した中世剣術バトルアクション『RYSE』でも時間の流れを遅くして攻撃するという似たような技がありました。
ただし、この技はチャージする必要があるとのこと。そしてチャージを溜めてフォーカスを放つと、反射する美しいパーティクル・エフェクトと爆発が起こり、それが敵を包んだ途端、敵の動きが鈍くなり、セヌアの斬撃が敵を削り、セヌアの爆発力と雄叫びで敵を打ち負かすという流れだそうです。
この新たな技は戦闘メカニックにストーリー的な意味合いを持たせ、同時に厳しいバトルをよりプレイしやすくしてくれそうです。
他にもプレイヤーはゲームを進めるために、前作でお馴染みの「環境パズル」をこなさなければなりません。
魔法のかかった行く手を阻む障害物を取り除くために、特定のルーンの形の目印を探し回ったり、秘密の通路を示唆する山腹の模様などを見つけるなどあるようです。プレビューで印象的とピックアップされていたのは、「顔」だそう。
セヌアの精神病の影響によって「人間の顔」だと思い込まされる岩の突起。鏡に近づいて顔に焦点を合わせると、実際にはない模様が描かれ、その先に進むためのトンネルが現れるなど、前作以上に巧妙な仕掛けがありそうです。このあたりの「パズル要素」は前作も難しくて途方に暮れたものから、比較的簡単なものまでありましたが、今作も色々と悩まされそうです。
このパズル要素は、「ミニゲーム」とも言えそうで、緊張感のある戦闘を乗り越え、パズルの謎解きで緊張感をときほぐし、美しい世界観に浸るための短い休息という一面もありますね。 ちなみに、プレビューでの謎解きはいたってシンプルで簡単なものだったそうです。
こうした戦闘の後に出現する、前作のフューリーたち(セヌアの頭の中で叫んだり出現する)は敵対的な味方のようにも感じられましたが、『ヘルブレードⅡ』では真の仲間に近いと感じるようで、本作でセヌアと彼女の頭の中にある「声」との間には、明らかに力関係の変化が生じているようです。 『ヘルブレードII』では、これらがどのように変化し、進化していくのかも注目と言えそうです。進化した立体音響技術で更に凄い事になりそうですね。
主人公であるセヌアを演じるJuergensさんは
“セヌアは恋人のディリオンがいなくなったという事実を受け入れるようになったのです。彼女は過去を受け入れ、 彼女は過去と和解したのです。新しいゲームでは、彼女はまだ声を聞いたり幻を見たりしていますが、それをよりコントロールできるようになり、それを恐れるよりもむしろ前進する原動力にしています。
彼女はまた、その過程で新しい人々と出会います。彼女の視点、世界に対する独自の視点を評価する人たちがいる反面、それを拒絶する人もいます。
彼女は今、少し自信を持っていると思うのです。 本作で、彼女はリーダー的存在になっているので、私が演技をするときは、もう少し自信に満ち直立した姿勢になるように意識しました。彼女はもう精神病の犠牲者ではないですが、それをまだ克服はしてはいません。でも、彼女はそれをコントロールしています。”
どうやら、『ヘルブレイドⅡ』では成長したセヌアの勇姿を見る事が出来そうです。
ゲームのプレビューで、「ゲーム本編に飛び込むのがこんなに楽しみになったのは、いつ以来だろうか。」 とかなりの高評価で、『ヘルブレードⅡ』はかなり期待しても良さそうなくらいに完成度は高そうです。
本作は冒頭でも述べた通り、アンリアルエンジン5(UE5)で開発というアナウンスがあったので、UE5なら驚くほどのビジュアルクオリティをコンソールでも60fpsで実現出来るかな、、と期待はしていましたが、どうやら難しいようですね。コンソールで60fpsは、噂のミッドジェネレーション・コンソール(PS5Pro、Xbox Seriesの性能UP版?)なら実現出来るんでしょうかね、、
今のところ、『Senua’s Saga: Hellblade Ⅱ 』のPS5版はリリース予定はないので、コンソールではXBOX SERIESのみとなりますが、果たしてXBOXでも噂のPS5Proと同等のミッドジェネレーション・コンソールの発売はあるんでしょうかね、、
『Senua’s Saga: Hellblade Ⅱ 』は、Xbox Seires X|SとPC向けに5月21日に発売され、Xbox Game Passの契約者は初日からプレイ出来ます。
既に自動プレダウンロードするためのファイル?が配信されているので、ダウンロードしておけばプレダウンロードが開始された時に、プレイ可能になる発売時までに自動でゲームデータがダウンロードされるので、発売時には長いダウンロード時間を待たずに即プレイする事が可能になりますので、ゲームパス契約者の方はダウンロードしておく事をオススメします。
🔚
via PC MASTER RACE
コメントを残す