ジャーナリストでドキュメンタリー映画監督のジェレミー・コーべル氏と、調査報道ジャーナリストで、80年代にボブ・ラザーのスクープ報道をした事でも知られるジョージ・ナップ氏が、昨年米国のスパイ・ドローンがサーマルカメラで撮影したという、イラクのバグダッド近郊を飛行する円筒形のUFO映像を、両氏の新しいポッドキャストチャンネル「Weaponized」で昨晩公開しました。
公開された6枚の画像には、細長い円筒形の物体が画面を左から右へ高速に移動しているように見えます。ミサイルのようにも見えますが、ロケットやエンジンなどは推進装置によって熱を発生させますが、この物体を撮影したサーマル画像から背景や周囲よりも低温であることを示しています。燃料を噴射して飛ぶミサイルであれば、より白く噴き出す物が見えるはずなので、これはミサイルではありません。
この画像は、2022年5月にアメリカ空軍(USAF)のリーパー型ドローン(MQ-9?)搭載されたサーマル・カメラ(赤外線サーモグラフィーカメラ)で撮影された映像からのもので、この物体は「バグダッド・ファントム」と呼ばれているそうです。
事件を知る関係者は、
“この物体はウィングやフィンもなく、目立った推進力も見当たらない。更に知的制御されているようにも見え、その奇妙な外観を持つ特徴から、昨年米空軍の保管庫でUFOの政府用語である「Unidentified Aerial Phenomena=UAP=未確認飛行物体)」とされた。”
と述べているそうです。
「バグダッド・ファントム」と呼ばれる物体が通過した後に、航跡のような跡が残っているように見えますが、これは撮影したサーマルカメラの影響かもしれないとの事。
画像右下の軍事座標値から、リーパー・ドローン映像の撮影位置はイラク北東部、バグダッド近郊であることが分かるようです。
この謎の物体は「Unidentified Aerial Phenomena(未確認航空現象)」(UAP)と指定されましたが、その後に公式用語は「Unidentified Anomalous Phenomena(未確認異常現象)」(UAP)に置き換わっています。同じUAPでも呼称が変わっています。
この物体が無害なのか、有害なのか、、そして敵対国の物なのか、それとも何か別世界のものなのかは、まだ不明のようです。
コーベル氏は、
“この画像は、かなりの数のUFO事件が空軍によって「葬られている」事に不満を持つ、米空軍のメンバーによってリークしたものです。ジョージと私はジャーナリストとして、空軍の代表者が透明性を提供できず、事実上妨害しているこのような状況において、国民に知らせる義務を感じています。”
と述べ、米空軍がいまだに米議会へのUAP調査に対して非協力的で、空軍内部でもこのようなUAPに関して根強くスティグマ(嘲笑、侮辱)体質を維持している事を懸念しているようです。
そのような変わらない米空軍の体質に対して、不満を持つ一部の関係者が、今回の映像をリークした事に大きな意味があるかもしれません。
おそらく、この映像は氷山の一角で、おそらくもっと衝撃的な証拠が空軍だけではなく、国防総省内にも埋もれているとも言われているので、もしかすると今後このような形で更なるリークがあるかもしれません。
その窓口になっているコーベル氏とナップ氏の存在は大きいかもしれません。
コーベル氏は、
“このような画像を入手し公開することで、一般の人々がこの謎を解き明かそうという機運を高め、国防総省の透明性を高めるきっかけになればと願っています。
国防総省は、過剰なまでにUAPの情報を機密化、非機密化と分類していることは、アメリカ国民がUFOについて知る権利と必要性に対して「Weaponized」されています。政府は、国民の信頼を取り戻すべき時だ。”
と述べています。🔚
via Weaponized
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