夏の風物詩と言えば心霊番組という方もいると思います。ここ数年は、ありがたいことにテレビ東京さんが継続的に放送してくれています。
以前、TBSで放送されていた「 世界の怖い夜 」という心霊番組(田村淳さん司会)がありましたが、何年か前に心霊写真の捏造とそのベース写真を番組スタッフがSNSから無断借用していた事が発覚、更にその捏造心霊写真を本物の心霊写真と鑑定してしまった某霊能力者 I 氏が釈明するという事態にまで発展、SNSでも炎上するまでになってしまいました。
それまで毎年のように放送していたTBSもそれが要因?かどうかは分かりませんが、翌年以降は放送されず、民放各局も心霊番組を放送しなくなってしまいました。
驚いたのはNHKがここ数年、UFOや心霊など超常現象関連番組が結構放送されている事です。しかも否定の意見も強引で、説明出来るものだけをしっかり検証し否定はしますが、説明出来ないようなガチっぽい物は触れる事すらなく、スルーしています。
民放では、テレビ東京 さんだけが毎年絶えず心霊番組を放送してくれており、2時間枠だったものが、ここ数年でなんと3時間以上の枠に拡大させて放送し続けてくれているのは、心霊番組好きとしては非常にありがたく、嬉しい限りです。
先週、テレビ東京が公式番組SNSアカウントで、7月13日水曜日夜6時25分からなんと大ボリュームの3.5時間枠で「真夏の恐怖映像 日本で一番コワい夜」が放送される事をアナウンスしました。
番組の公式YOUTUBEチャンネルでは、番組予告と過去に放送された怖い話をピックアップした番組告知映像がいくつか公開されています。
私の世代ですと、丁度心霊ブーム真っ盛りの時代があって、当時は心霊写真ブーム(中岡俊哉氏の恐怖の心霊写真集など)、そして心霊番組が民放各局で盛んに製作され、放送されていました。昼の時間帯ですら、心霊特集コーナーがあったほど。そして10年後の90〜2000年代にも、また心霊番組が増えて第2次ブームがありました。
最近、NHKが中岡俊哉氏の「恐怖の心霊写真」ブームを取り上げた番組「ダークサイドミステリー」が放送されました。基本、否定派の番組なのですが、中岡俊哉氏の知られざる素顔や苦悩、ブームの裏側を詳細に分析、紹介しており非常に良い内容でした。
関連記事:NHKで5月19日(木)『心霊と恐怖の仕掛人 中岡俊哉 〜昭和オカルトブームの舞台裏〜』が放送。
心霊など大いに盛り上がっていた時代を知っているだけに、夏の風物詩でもあり、ここ10年での心霊関連番組の衰退は寂しさを感じていました。
若い世代のTV離れもあるのでしょうね。実際TV番組も昔と比べるとつまらないものが多くなっているのは確かで、昔のような突き抜けたTV番組が減っているのも事実で、YOUTUBEなどの方が遥かに面白いというのも分かります。私の息子(20代)も同様の意見だそうです。
そんな状況下でも、テレビ東京さんの攻めな姿勢は本当に素晴らしいと思います。
放送してくれているだけでもありがたいのですが、一つ注文をつけさせて頂くのであれば、最近大量に作られている明らかにフェイクと分かるような過剰演出の心霊映像ばかりを垂れ流しで紹介したり、芸能人を恐怖スポットに行って探検するのを主軸にするのは、そろそろやめて頂きたいかなと。
番組構成の主軸を、心霊現象に悩まされている家に、スタッフがハイテク機器を持ち込み、数日間に渡り張り込んで映像を捉えるという調査スタイルの方が、より面白いのではないかなと個人的には思っています。
冒頭でも触れた、以前TBSで放送していた「世界の怖い夜」の「怪奇現象に悩む家」というコーナーが正にこのスタイルで、真偽はともかく本当に面白かったですね。
特に、動きに反応してシャッターが動作する、「モーションセンサー赤外線カメラ」などは過去に人間の髪の毛の頭部だけが空中に写ったり、黒い影がハッキリと写ったり、不気味な映像が数々捉えられている事実があるので、どうやら「モーションセンサー赤外線カメラ」は心霊現象と相性が良さそうな気がします。噂ではあまりにもヤバい写真が撮れてしまい、お蔵入りしてしまったというものもあるという話も。
実際に、海外の心霊調査番組でも赤外線カメラでの写る例も見ているので、そういった機器を駆使したら、非常に面白いのではないかなと思いました。
ま、日本ではバラエティの延長線上のような扱いになるので、あまりシリアスな構成は出来ないのかもしれませんが、そういった迫真のドキュメンタリースタイル構成も試験的にトライされても良いのではないかなと思います。🔚
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