アクティビジョン・ブリザードの現従業員と元従業員12名によって、新たな反差別委員会が立ち上げられたようです。
ワシントンポスト紙によると、アクティビジョン・ブリザードの現従業員と元従業員12名によって反差別委員会グループが結成され、アクティビジョン・ブリザードのCEOボビー・コティック、ダイバーシティ担当のクリステン・ハインズ、最高人事責任者のジュリー・ホッジズに改善要求リストを提出したとのこと。
4ページに及ぶ要求リストの中には、
- 労働者が雇用機会均等コーディネーター(連邦政府のセクハラ和解の一環として任命)と面会できるようにする。
- 人事部との非正規雇用のチャットを終了する
- 紛争を申し立てた従業員への報復を制限する。
- 差別の訴えに関する独立した調査委員会の設定。
- 差別事件における強制的な仲裁の廃止(これは労働者が雇用主を訴えるのを止めるものです。)
- 個室の授乳室
反差別委員会設立メンバーの1人である、ブリザードのシニア・モーション・グラフィック・デザイナー、エミリー・クニーフさんは、ワシントン・ポストのインタビューで
“委員会に参加した私の希望は、意味のある長期的な変化が起きるまで、この運動の熱を冷まさないようにすることです。
仕事以外のことは何も考えずに仕事に集中して臨みたいのです。しかし、これまで起きてきたこと、それが新聞紙面を賑わすずっと前から、リーダーシップの無策について考えなければならないことが、私の一日のかなりの部分を占めているのです。”
Activision Blizzardの広報担当者ジェシカ・テイラーさんは、ワシントンポスト紙の報道に対し、次のように回答しています。
“このような社員達が、より良いアクティビジョン・ブリザードをさらに構築するために、私たちと一緒に働きたいと言ってくれたことに感謝します。そして、私たちがすでに成し遂げた進歩を更に継続させていきます。
例えば、授乳個室の整備、仲裁の免除、DEIとEEOの新しいリーダーの採用、社員と協力して方針やプロセスをより「Trans inclusive」なものにするなど、この書簡が提起している問題のいくつかをすでに実施しています。”
しかし、このような措置にもかかわらず、いまだに多くの労働者が全体的な進歩に不満を抱いているようで、まだ十分ではないと思われているようです。
更に、性犯罪やハラスメントに関する数々の訴訟を抱え、コティックCEOの辞任を求める声が広がる中で、いまだにアクティビジョン・ブリザードの取締役会は、ボビー・コティックCEOを継続的に支持していると批判にさらされています。
アクティビジョン・ブリザードはマイクロソフトとの687億ドル(約8兆円)の合併計画を前に、その悪いイメージを一掃しようとしていますが、社員の方々からするとまだまだ納得がいっていないようですし、多くの訴訟を起こされていることもあり、前途は多難という感じのようです。
買収完了が予定されている来年2023年6月までになんとか解決出来れば良いですが、、
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