ソニーの吉田憲一郎CEOは、同社が計画しているバンジーの買収は、「プレイステーションが、よりマルチプラットフォームなビジネスとなることを望んでいることも動機のひとつである。」と述べているようです。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、従来、「プレイステーション」向けゲームの開発にのみフォーカスしてきましたが、近年は、PCやモバイルゲームにも積極的に投資を行うようになり、「PlayStation PC」ブランドまで立ち上げています。

昨年、SIEのCEOでプレイステーションのボスであるジム・ライアン氏は、プレイステーションがPCに「あらゆる種類の」ゲームを提供すると明言しています。
プレイステーションが独占タイトルをPCで発売するなど、数年前では到底考えられなかった事です。
SIEは、Apple Arcadeの元コンテンツ担当のボスを、プレイステーションの「最も人気のあるフランチャイズ」をモバイル向けに展開するために設立された新しいビジネス・ユニットのリーダーとして採用しており、PCだけでなくモバイルにまで拡大しようとしています。
ソニーは今年2022年の1月に、『Halo』や『Destiny』を開発した事で知られる「バンジー」スタジオを36億ドル(当時レートで約4,150億円)で買収する意向を発表しました。
ソニーは「Bungieは買収後も独立した子会社となり、マルチプラットフォームスタジオとして存続する。」と述べていました。
バンジーも買収発表直後、「現在開発中の既存および将来のゲームが、買収後ゲームがPlayStationプラットフォーム専用になることはない。」
と明言していました。
そしてソニーの吉田社長は、先日5月2日の経営戦略会議において、
「バンジーには、大きな期待を寄せている。ゲーム実況サービス機能を強化する起爆剤になると考えています。そしてバンジーの買収は、マルチプラットフォーム化への大きな一歩となる。」
と述べています。
ソニーとしてもバンジーを傘下に置きつつも、バンジーのタイトルでマルチプラットフォーム展開した方が、ソニーにより多くの利益をもたらす事が出来るので、独占で囲ってしまうのは得策ではないと考えているのかもしれませんね。🔚
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