セガは、マイクロソフトと提携発表の際に言及した「スーパーゲーム」プロジェクトについて、実際にはシングルタイトルではなく、複数のタイトルとなるようで、そのうちのいくつかはクラウド、またはNFT技術を組み込むことができると明かしています。
昨年2021年5月にSEGAは、決算発表の場で長期計画として「スーパーゲームの創造」という5カ年戦略が含まれていることが発表されています。
発表当時「スーパーゲーム」は1本の巨大なタイトルになると思われていましたが、最近の新しい社内インタビューで、「スーパーゲーム」はセガが計画しているいくつかの大規模タイトルであることが明らかになっています。
セガの採用サイトでのインタビューで、内海州史氏は
“セガが提供するゲームコンテンツは、ハードやアーケードなど多岐にわたりますが、それは多様な技術力があるからこそ実現できるものです。セガの総合的なテクノロジーをクロスオーバーするAAAタイトルの開発を「スーパーゲーム」と定義し、5ヵ年計画で実現を目指していきます。
「スーパーゲーム」の枠組みの中で、いくつかのタイトルが開発されています。タイトルごとに異なりますが、従来のゲームの枠を超えたインタラクティブなタイトルになることは間違いありません。”
例えば、昔はゲームをする人をゲーマーと呼んでいましたが、今はゲームを見ること自体も文化になっているので、そういう人をゲーマーとは呼べなくなりました。
ゲームをする人と、見る人の関係には大きな可能性があると思います。その可能性から新しいエンターテインメントを創造していこうと考えています。”
内海氏は、「スーパーゲーム」と定義するには、主に4つの条件を満たす必要があると述べています。
- マルチプラットフォーム
- グローバルな多言語開発
- 世界同時発売
- AAAタイトル。
つまり、世界的な大ヒットを狙ったゲーム開発の規模になると想像していただけると良いと思います。
と述べています。
また、セガの久井克也は、
“スーパーゲームについては、現在いくつかのプロジェクトが進行中です。私の部署では、すでに50人ほどが初期段階から関わっています。最終的には数百人規模になると考えています。”
セガの菊池正義プロデューサー
“ゲームには、さまざまな文化や技術がつながって広がってきた歴史があります。例えば、SNSやゲーム動画の視聴などは最近の例です。クラウドゲーミングやNFTなど、新しい分野を巻き込みながら拡大していくのは、今後のゲームのあり方として自然な流れでしょう。また、異なるゲーム同士をどこまでつなげられるかという観点からも、「スーパーゲーム」の開発を進めています。”
と述べ、NFTの導入にも触れています。NFTに関しては賛否両論あるようで、UBIでは開発スタッフの否定的な意見から導入を見送っています。
一方でセガは1月に「セガNFT」の商標登録をおこなっていますが、里見CEOがNFTをめぐる現在のネガティブな状況を認め、このアイデアにやや冷めた様子を見せています。
内海氏は、
“外部からの新技術も積極的に取り入れようとしています。2021年秋にマイクロソフトとの業務提携の検討を発表しましたが、セガが持ち得ない技術の可能性を探り、新しいものを生み出すことが目的となります。その実現のために、様々な企業と前向きにパートナーシップを進め、ゲームに取り入れようと考えています。”
セガは11月にマイクロソフトと「戦略的提携」を発表し、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」を使ってゲームを開発します。
久井氏によると、開発は基本的に「Unreal Engine5(アンリアルエンジン)」で行っているとの事で、グラフィック的にも期待出来そうです。
セガのいう「スーパーゲーム」は果たしてどのようなタイトルになるのか、、陽の目を見るのは、数年先かもしれませんが、気になるところです🔚
via SEGA採用サイト
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