約2週間に渡り開催された北京冬季五輪。日本は史上最多のメダルを獲得し、先程閉会式が行われ、大いに盛り上がりました。次の冬季五輪の開催地も紹介され、イタリアのスキーリゾート「コルティナ」で2026年に開催されます。
コルティナは、映画では007の12作目でロジャー・ムーア版ボンドの5作目になる「ユア・アイズ・オンリー」の舞台にもなっていました。
ボンドが敵を追って、滞在するスキーリゾートが「コルティナ」で、コルティナの美しい景色を堪能出来、その中で激しいスキーアクションが展開されます。撮影当時は、雪不足だったそうで人口雪などで雪を増やしたそうです。
ボンドを狙う殺し屋がなんと「バイアスロン」の競技中のドイツ選手で、競技途中で止めてボンドを殺すために競技で使うライフル銃や、ボンドとスキーアクションを展開し、最終的には驚愕のボブスレーとスキー、バイクのスタントになり、あまりに危険なスタントで当時も話題になりました。
現在見ても本当に危険なスキースタントだなと感じます。追いかけるバイクのスタントマンも凄いw 噂ではこのボブスレーとスキー、バイクの三つ巴のスタント・アクションシーン撮影の事故で、スタントマンの方が亡くなっているという話もあります。スキーアクションシーンの手持ち撮影はウィリー・ボグナー氏が担当しています。
「ユア・アイズ・オンリー」は、前作の「ムーンレイカー」が当時スターウォーズの大ヒットを受けて、宇宙に飛び出るという荒唐無稽なSF色に傾倒し過ぎだと批判もあった事で、本作は正統派アクション満載のボンド作品らしい、原点回帰のスパイ・アクションになっていて、個人的にはロジャー・ムーアのボンド作品の中では、「私を愛したスパイ」と並んで好きな作品です。
ボンド・カーも「私を愛したスパイ」(エスプリS2)以来のロータス・エスプリが登場します。映画の中では、最初にホワイトに赤いラインがカッコイイ、ロータス・エスプリ・ターボが登場しますが、敵がロータスのドアを強引にこじ開けようとし、MI 6特製?の防犯システムが作動してしまい、敵もろとも木っ端微塵に爆発してしまいますw
そして、ボンドが「コルティナ」に到着するシーンでは、鮮やかなワインレッドにゴールドのラインのエスプリ・ターボが登場します。
エスプリが登場するのは、「私を愛したスパイ」と「ユア・アイズ・オンリー」の2作品だけとなっています。
他にも、本作は色々と話題もあった作品で、主題歌を歌うシーナ・イーストンの名曲「For Your Eyes Only」は、歌う歌手本人が初めてモーリス・ビンダーの手がけるタイトルに登場するという事でも話題になりました。実際、同曲のオフィシャルMVはテロップなしのバージョンになっています。
海をイメージした美しい映像にシーナ・イーストンが登場するタイトルは、モーリス・ビンダーの手がけた007作品中でも、“屈指の美しさ“とも評されています。
その他にも、前作の「ムーンレイカー」まで「M」を演じていた、バーナード・リーが亡くなったため製作陣は敬意を表し、設定では「Mが不在」という形になっているのも珍しい事です。
そしてボウガンを操る神秘的な美貌のボンドガールを演じたキャロル・ブーケは、海外でも歴代ボンドガールランキングで上位に挙げられています。1990年代に“シャネルの顔“にもなっています。
驚いたのは、映画の前半でキャロル・ブーケ演じるメリナの両親を殺害した、殺し屋ゴンザレスの屋敷にあるプールのシーンで、沢山の水着美女軍団が登場しますが、その中の1人の女性と思われた方が、後に性転換した男性だった事が判明し、ニュースにもなっていましたwこれはブルーレイの特典映像で、ジョン・グレン監督も明かしています。
以下のスチル写真の黄色の丸で囲った方がそうですw確かに言われてみれば、、w
映画の後半に登場するリスル伯爵夫人を演じたのが、後にボンドになるピアース・ブロスナンの奥さん(カサンドラ・ハリス)だったそうで、当時ブロスナンも本作の撮影現場に顔を出していたそうです。本作から10年後の91年12月に43歳の若さでお亡くなり(卵巣癌)になっています。
とにかく、当時は色々と話題性もあった007 12作目の「ユア・アイズ・オンリー」ですが、次回冬季五輪の開催地であるコルティナが結構な尺で舞台になっていますので、40年前の映像とは言え、まだ未見の方はご覧になられてみても良いかもしれません。amazon Primeメンバーでしたら、Primeビデオでフリーで観る事が出来ます。🔚
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