State of Playで『グランツーリスモ 7』(GT7)の開発を指揮する山内氏自らの解説で公開されました。非常に詳細に解説されており、この解説動画を見ておけば、発売から直ぐに何をしたら良いのか、迷わずにゲームを進める事が出来るでしょう。購入を既にした方、これからという方も必見の動画だと思います。
冒頭で山内氏が強調したのが、『グランツーリスモ 7』はグランツーリスモ25周年の頂点に位置する作品で、正に「25周年記念作品」に相応しい完成度になっている。と強調しているのが印象的です。
山内氏は、『グランツーリスモ 7』を開発するにあたって気をつけた事は「今まで車文化に接した事がない方でも、奥深い豊かな車の世界を楽しんでもらえるようにした事。」だそうで、「グランツーリスモ・シリーズをプレイされた事があるグランツーリスモ・ファンの方でも、初めてグランツーリスモをプレイされる方でも楽しめると思います。」と述べています。
世界中の60社を超えるメーカーの400車種以上の車を発売時に収録、全世界34のロケーションに97のレイアウトが用意され、ボリューム的には十分と言えます。追加車種、追加コースは発売後のアップデートで更に追加されていくようです。
メインとなる「ワールドマップ」は、カーライフを満喫出来る「カーリゾート」をイメージしたそうです。同じとは言えませんが、昔のグランツーリスモ3、4のメニューを想起させます。このカーリゾートを冒険する上で、中心となるのが「グランツーリスモ・カフェ」だそうです。
この「グランツーリスモ・カフェ」で、アンロックすべきメニューブックが渡され、そのメニューブックに沿って参加すべきレースに参加し、空欄となっている車を徐々に解除して、メニューブックを埋めて行く事がメインとなります。
ですので、『グランツーリスモ7』を購入しプレイする時、メニューが多すぎて何をしたら良いのか分からない場合、まずはワールドマップから「グランツーリスモ・カフェ」に行き、そこでもらうメニューブックを参考に、レースをガンガンこなして車をアンロックして行くことから始めれば良いという事ですね。
「グランツーリスモ・カフェ」では、メニューブックからレースをクリアして車を解除していく事で、車の歴史や文化などの解説を見る事が出来るようで、車文化の教科書的な面もあるようで、車を心底愛するユーザーにはたまらないのではないでしょうか。
そして、「ブランド・セントラル」では、新車を購入するショッピングモールのような場所で、洒落たモダン・デザインの空間に車が展示されています。ここでは、2001年以降の50社の車が約300車種あるとの事。
このブランド・セントラルでは、各車メーカーの歴史を閲覧する事が出来る「ミュージアム」モードもあり、写真と資料を見ながら、その歴史に触れる事も出来るようです。
「中古車ディーラー」もあり、新車で購入するより安価に購入出来る事が出来ますが、中古車の中には実際の市場となる同様に、プレミアム価格が付いている車もあるようです。R32-GTRなどを筆頭に日本の90年代スポーツカーなどはこの中古車ディーラーに集まっているとの事。そして、カーラインナップは毎日更新されて行くそうです。
そして、100年経過しても決して色褪せない名車たちを取り揃えたのが、「レジェンドカー・ディーラー」、そして世界中のサーキットにアクセスしたい場合は、「ワールドサーキット」からアクセスするようです。「ワールドサーキット」には実在コースとグランツーリスモ・オリジナルの架空コースの両方があるとの事。
グランツーリスモ・ファンにはお馴染み過去作で登場したトライアル・マウンテン、ディープ・フォレスト、ハイスピードリンクなどのコースも復活、最新テクノロジーによって美しいグラフィックスでリニューアルされています。
そして、各サーキットにはそれぞれサーキットのコース攻略を学ぶために、「サーキット・エクスペリエンス」が用意されたりと様々なアクティビティが用意されているようです。他にカスタムレースモードでは、自分の好きな天候、時間帯などを設定してレースが可能。
グランツーリスモ恒例の「ライセンスモード」も収録され、それぞれのモードも短くサクサクと進める事が出来るとの事。「ミッションレース」は、ドラッグレース、ドリフトなどユニークなミッション・レースが収録。
マルチプレイモードでは、画面分割によるレース、フレンドと楽しむロビー、ロビーを更にカジュアルにしたミーティング・プレイスもあるようです。オンラインレースはシリアスなレースを楽しむスポーツモードとなっています。
そしてPS5での『グランツーリスモ 7』では、レイトレーシングが採用され、よりリアルな反射、写り込みを実現しより美しい車のボディを再現しているとの事。レイトレーシングによって、グランツーリスモのグラフィックは次の次元にジャンプしたと山内氏は述べています。
『グランツーリスモ7』では、大気シミュレートが実装されているようで、世界各地の気象データを元にその場所の特徴ある湿度、気温、気圧などが設定され、日本の空は日本らしい空に、カリフォルニアの空はカリフォルニアらしい空が再現されているそうです。
更にグランツーリスモ7では、星空を更に高品質に表現されているようで、世界の各サーキットの場所で見える惑星、恒星、月の位置なども正確に見えるようです。大気が澄んでいるか、いないで変化する星の色の変化までもが再現されているそうです。
そして天候、気温、湿度などの変化で路面温度、グリップ力などの変化、水溜りの出来やすい場所、乾きやすい場所など、そういった部分も再現されているとの事。
ちなみに、これらの大気シミュレート、雨でのグリップ変化、水溜り、路面の変化再現などは、既にForza Horizon4やForza Motorsport6〜7(ハイドロプレーン現象も再現)で既に実現されています。
グランツーリスモ7で新しい機能として気になったのは、「ミュージック・リプレイ機能」。これは音楽のテンポに合わせてリプレイカメラをランダムに生成する機能だそうで、音楽によってリプレイカメラが変わるので、毎回違うリプレイが楽しめるようです。これはリプレイを見る楽しみになりそうな機能です。
車の挙動シミュレーションは、ミシュランとテクニカル提携しタイヤシミュレーションのデータを共有、ルイス・ハミルトンなどトップドライバーのアドバイザーによる挙動の正確な再現、空力(CFD)シミュレートで正確なスリップストリーム効果、空力の影響などの再現も実現しているそうです。
そしてPS5独自のデュアルセンスコントローラーのアダプティブトリガーで、ABSの効き具合を指先で感じる事が出来たり、フロントタイヤの振動をコントローラーで細かく感じる事が出来るなどよりリアルに体感出来るようになった事で、没入感の向上も大きな魅力の一つとなっています。
このABSの効き具合を指先で感じる機能は、XBOXのコントローラーはXbox Oneから左右トリガー部にモーターが備わっていたので、Forzaシリーズや他のレースゲームでも指先で振動が体感出来るようになっています。
しかし、PS5のデュアルセンスコントローラーはより細かい振動再現、強い抵抗も実現できている新世代のリニアモーターが採用されているので、おそらくXBOXのコントローラーより更に細かい微妙な振動再現でよりリアルな体感が出来るかもしれないので、これは非常に期待したい部分でもあります。
GT7ではチューニングショップも復活、1台あたり60種類のチューニングパーツがあるようです。エアロパーツは650種以上、ホイールが130種類、ペイントカラーは実際のメーカー純正色など1200色、1台あたり数十種類のカスタムパーツがあるとの事。
カスタマイズ機能も進化し、今まで貼ることが出来なかった箇所にステッカーを貼る事が可能になり、1台あたりのステッカーを貼る数の上限も増えているとの事。これでより自由自在に自分好みのカスタムな外観を作れそうで、カスタム職人の腕が試されそうです。
グランツーリスモではお馴染み、高品質なフォトを製作する「スケープス」では全世界2500以上のスポットが収録され、そこに自分の好きな車を置き、最先端の高品質なHDR写真を生成する事が出来ます。今まで以上に高度な写真を撮る事が出来るようです。
他にも進化したレース・フォトモード、自分のお気に入りの写真やクリップ、カスタムカーを公開する進化した「ショーケース」、音楽を聴きながら車をドライブをする事が出来る「ミュージックラリー」など、新機能がてんこ盛りで、グランツーリスモ作品史上最大ボリュームと言えそうで、山内氏の言う通り「25周年記念作」と呼ぶに相応しいボリュームと完成度になっているようです。これはプレイステーションユーザーならば「マスト・バイ」と言えるでしょう。
ソニーは、2月18日に『Horizon Forbidden West』、そして2022年3月4日に『グランツーリスモ7』と大作ラッシュで、これでプレイステーション5の販売も更に伸びそうですが、供給不足が気になるところです。。私もこの2作は非常に楽しみにしているタイトルなので、ワクワク期待して待ちたいと思います。🔚
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