【ソニーに続き】セガとマイクロソフトがクラウドを軸とした「戦略的提携」

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セガは、マイクロソフトと「戦略的提携」に合意したことを発表。この提携によって、セガはXboxのAzureクラウドプラットフォームを利用して大作ゲームを開発することになるようです。今後5年間で「スーパーゲーム」を構築するというセガの計画に、マイクロソフトのAzureクラウドプラットフォーム上に構築された次世代開発環境で開発するとの事。

セガは、今回の提携が中長期的戦略の重要な柱となるようで、「グローバル」、「オンライン」、「コミュニティ」、「IP活用」を柱としたタイトル開発のための新たな取り組みである前述の「スーパーゲーム」を推進することができるとしています。

今回の提携案、セガは数年後先を見据えているようです。セガは、

「マイクロソフトと協力して、今後さらに加速するこのようなトレンドを先取りすることで、開発プロセスを最適化し、Azureクラウド技術を使って高品質なゲームプレイ体験をプレイヤーに提供し続けることを目指しています。」

「マイクロソフトとセガは、今回の提携の基盤に合意し、相互協力のもと、グローバルなオンラインサービスに必要なネットワークインフラやコミュニケーションツールなど、さらなる技術的進化を目指していきます。また、セガは、次世代の開発プラットフォームに移行することで、多様化するワークスタイルやインフラの変化に効果的に対応することができます。」

と述べています。

マイクロソフトのCVPサラ・ボンドは、声明の中で次のようにコメント。

「セガは、ゲーム業界において象徴的な役割を果たしており、長年にわたり素晴らしいパートナーであり続けています。マイクロソフトのクラウド技術を利用して、未来に向けたユニークなゲーム体験を創造するための新しい方法を模索しているセガと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。私たちは一緒に、ゲームの構築、ホスト、運営方法を再構築し、プレイヤーとセガの双方にさらなる価値をもたらすことを目標としています。」

最近行われたプレゼンテーションによると、セガは今後5年以内に「スーパーゲーム」と呼ばれるものをリリースする予定で、この「スーパーゲーム」を準備している間の5年の間に、いくつかの新しいプロジェクトを発表することが示唆されています。

その中には、ヨーロッパのスタジオ(おそらくCreative Assemblyではないかとの噂)で新しいFPSタイトル、リメイク、リブート、リマスターのリリースで「IP資産の活用」などが含まれているようです。今回の提携で、Xboxに独占タイトル云々は全く分かりませんが、ゲームパスなど色々と交渉はあったのかもしれませんね。少なくとも、ハブられる事はないかも。。

そしてソニーもマイクロソフトと2019年5月にセンサーとAI、そしてAzureクラウドインフラなどで提携しています。

昨年2020年5月のソニーの経営方針説明会で吉田CEOは、「マイクロソフトとの提携は非常に多岐にわたっている。」と述べ、その一つがゲームネットワークサービスにおけるクラウド・ストリーミングサービスにおける協業で、チップセットやネットワーク、“ダーク・タイムソリューション“の問題を議論しているとの事。

ダークタイムソリューションは、ゲームユーザーの多くが夜間にアクセスしてプレーするため、サーバーの負荷が夜に集中するそうです。その時に、サーバーをどのように効率的に使うかディスカッションしているそうです。

ソニーの勝本徹 専務は、マイクロソフトのクラウドAIプラットフォーム「Microsoft Azure」を“素晴らしいクラウド技術“と述べ、現在は将来のクラウド・ストリーミング・ゲームに向け、クラウド上のサーバーや、ユーザーへと繋ぐネットワーク技術、UI(ユーザーインターフェース)についてマイクロソフトとディスカッションしているとの事。(ソース:BCN+R

そして今回のマイクロソフトとセガの提携です。マイクロソフトのAzureのゲーミングクラウドサーバーは最近、全てXbox Series Xのカスタムチップに換装されより強化されています。こういったクラウドインフラに加えてマイクロソフトの開発支援や技術などが相当魅力的なのでしょうね。。

クラウドゲーミングは、現在Xboxビジネスの重要な柱となっています。すでにモバイル機器やPCでクラウドゲーミングを提供しているマイクロソフトは、今年の年末にコンソールゲームのストリーミング配信を開始します。Xbox OneからXbox Series Xのみのゲームをクラウドゲーミングを通じてプレイ出来るようにもするようです。

6月には、インターネットに接続されたいわゆるスマートテレビに「Xbox Cloud Gaming」アプリを導入することを計画していると発表しました。これにより、プレイヤーはコントローラー以外の追加ハードウェアを必要とせずに「Game Pass」などのサービスにアクセスできるようになります。

7月には、Xbox Game Studiosが、PortalとLeft 4 DeadのデザイナーだったKim Swiftをクラウドゲーミングのシニアディレクターに任命し、小島秀夫監督のゲームの実現に貢献することを視野に入れていると噂されています。

また、Xbox Game Studiosは、Finishに拠点を置くスタジオMainframeからクラウドネイティブMMOをリリースする予定であると報じられています。

マイクロソフトがXBOXというプラットホーマーだけでなく、ソニーやセガなどへの技術協業、クラウドインフラなど縁の下の力持ち的な存在になりつつあります。前述のゲームではライバル関係にあると思われたソニーとマイクロソフトの提携は本当に驚きましたし、今回のセガとマイクロソフトの提携、協業で何が生まれるのか本当に楽しみです。🔚

via VGC, BCN+R

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