MLB The Show 21がXboxでも発売されるアナウンスがあった時、誰もが驚きました。開発スタジオがソニー傘下のスタジオだからです。つまり、ソニーがXboxにタイトルを出すという異例の展開でした。
マイクロソフトは、ソニーが「MLB The Show 21」を開発していた際、ソニーのサンディエゴスタジオに発売前のXbox Series X|Sの開発機を「託さなければ」ならなかったことを明らかにしました。
MLB The Showシリーズは、今年初めてXboxで発売されました。これは、ソニーとの複数年にわたるゲームライセンス契約延長の一環として、ライセンス供与者であるMLB機構がMLB The Showシリーズを他のゲーム機にも提供すべきと判断したためのようです。
Xboxのゲームクリエイターエクスペリエンス&エコシステム部門の責任者であるサラ・ボンド氏は、「Microsoftは何年も前からMLB The ShowをXBOXで発売する方向でトライしていたようで、ようやく合意に至った。」と述べています。
MLB機構と共同で、マルチプラットフォームのアーケードスタイルの「RBI Baseball」フランチャイズを開発していたとき、サラ・ボンド氏は次のように述べています。
「MLB The Showはいつも話題に上がっていました。私たちはいつも、『このゲームが大好きなので、Xboxで出せば大きなチャンスになるでしょう。』といつも言っていました」
当時発売されていたXboxシリーズX|Sでゲームを動かすためには、マイクロソフトは発売前の開発機をプレイステーションの開発チームに送る必要がありました。サラ・ボンド氏は「これは、本当の意味で、業界の信頼の証でした。」と語っています。
本作の発売に先立ち、Xboxは「MLB The Show 21」がXbox Game Pass加入者向けに発売時から無料で提供されることを確認しました。このゲームは、PS4とPS5でそれぞれ60ドルと70ドルで発売されていたので、ソニーのタイトルでもある作品がこのようなことになるのは非常に興味深いですね。。
マイクロソフトは発売されたMLB: The Show 21が、Xboxにおいて「過去1年間で最大のスポーツゲーム」であり、「Xbox史上2番目に大きなスポーツゲームで、Game Passは何百万人もの新しいファンを増やし、Major League Baseballの選手層を大幅に拡大しました。」と述べています。
ソニーは4月に、自社開発の野球タイトルを新しいプラットフォームやXbox Game Passに提供する動きは、ライセンスホルダーの意向によるものだと発表しました。「MLBはより多くのプレイヤーと野球ファンにフランチャイズを提供することを決定しました」とPlayStationの担当者は語っています。
一連の経緯をまとめてみると、
マイクロソフトがMLBに根強く働きかけ→ MLBがソニーとのライセンス契約延長条件にXBOX版の発売も要求→ソニーが要求を受け入れた
という流れのようです。ソニーがライバル(XBOX)を利する事になるような事は絶対にしないと思うので、ライセンスホルダーであるMLBの意向が強く働いてXbox版での発売になったようです。
マイクロソフトからすれば、ソニーではなくライセンスホルダーを説得した方が近道と判断したのかもしれませんね。🔚
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