米調査会社NPDグループのアナリストMat Piscatella氏によると、昨年2020年11月に発売されたPlayStation 5が発売から5カ月が経った時点で「アメリカ史上最速ペースで売れているコンソール」だそう。第 1 四半期では、任天堂Switch が販売台数のトップで、PlayStation 5 がハードウェアの売上高で 1 位だったそうです。
1位のSwitchの強さは相変わらずで、息長く高セールスを保っているなと感じます。この辺りは流石の任天堂パワー。プレイステーション5は、約2か月前でこの好調さなのでこの間に独占のRETERNALも発売されてますし、今月は独占のラチェット&クランクも発売されますし、供給不足が解消されれば、更に売り上げも加速しそうな勢い。
2021年3月のアメリカ・ビデオゲーム市場全体の売上では、2020年3月と2021年3月の売上比較で18%増の56億ドル(約6148億円)、2021年第1四半期の売上は前年同期比約30%増の149億ドル(約1兆6358億円)と巣ごもり需要による追い風が明確になっていますね。相変わらず、旺盛な需要が続いている事がよく分かります。
個人的に目についたのが、2020~2021年3月までの年間ランキングで、マルチタイトルと任天堂タイトルに混ざってスパイダーマンとラスト・オブ・アス パート2、ゴースト・オブ・ツシマのソニーファーストパーティ独占タイトル3本がTOP10入り。
この結果は、3作品の素晴らしい出来を見れば”当然の結果”とは言えますが、相変わらずソニーのファーストタイトルは強い、つまりはハードウェア販売を押し上げる力があるんだなと改めて感じます。やはり、今世代もプレイステーションがリードしていくのかなと感じさせる勢いを感じます。
マイクロソフトのXBOXは販売台数を出さなくなったので、よく分かりませんが、XboxSeriesX|Sの供給不足に苦しんでいるようです。
XBOXは、ゼニマックス・グループを買収し20を超える23もの巨大なファーストパーティー・チームを得たのは良い事ですが、そのスタジオの新作群がソニーの強力なファーストパーティータイトル勢に負けない独占タイトルを供給出来るのでしょうか?そこが一番気になる点でもあります。しかし、現状はまだ未知数です。
XBOXのシンボリックな存在でもあるHALOは、正直なところ昔ほどのブランドパワーの勢いを感じなくなっている気がします。
買収したゼニマックス・グループのタイトルは、元々マルチ展開しているタイトルがほとんどなので、その全てを独占に出来るのか正直疑問です。おそらく全てマイクロソフト独占にするのは難しいでしょう。。
ただし、今後発売されるゼニマックス・グループの新作が発売と同時にゲームパス入りでしかも恒久的なリスト入りするという恩恵は、ゲームパスのユーザー、そして新規ユーザーを引き込むには非常に大きいと思います。
以前、ソニーが時限独占で交渉中と報道(GameInformer)されたベセスダが開発中の「スターフィールド」は、マイクロソフトが買収した事でなくなったようですが、数週間前のジャーナリストの話では「PCとXBOX独占になる事を確認した。」という情報も出ていますが、果たして、、E3で何かしらの答えが出て来そうです。
参考記事:【GameInformerジャーナリスト】「ソニーはXboxのゼニマックス・メディア買収前に、スターフィールドとの契約交渉をしていた。」らしい。
参考記事:ベセスダの『スターフィールド』は「XboxとPCの独占タイトル」らしい。レポーターによると、E3で発表され、2022年に発売されるとのこと。
あくまで、現時点(2021.06.03)での個人的な印象ですが、XBOXのファーストパーティー勢のタイトル群は魅力的な作品もありますが、まだまだソニーのファーストパーティー勢には及ばないと感じます。
素晴らしいサービスであるゲームパスが好調なのは良い事ですが、ゲームパスの恩恵はXBOXだけでなくPCユーザーでも享受出来ます。
つまり、ゲームパスはXBOXユーザーだけの恩恵ではありません。それは独占タイトルにしても同様で、PCユーザーからすると、「XBOXだけでしかプレイ出来ないタイトル」はないので、XBOXを買わなくてもPCで済んでしまいます。現在の自分が正にこれで、XBOXがなくても楽しめています。ま、これはPCユーザーからすれば御の字ではありますがw
ソニーのファーストタイトルも最近はPCでリリースする方向で動いており、先週「Days Gone」SIEのジム・ライアンCEOもPC版でリリースする方向性と明言はしていますが、新作をPS5とPC同時という事はまずないと思います。過去の名作をPC版でリリースしていく方向性だと思うので、その点でPS5を買わないとプレイ出来ないタイトルがあり、買う動機になります。
参考記事:SIE CEOジム・ライアン氏「PS5のために、全く新しいVRフォーマットを作っている。プレイステーションタイトルのPC版発売も今後進めていく。」
現在のマイクロソフトは、ゲームパス契約者数を増やす事が最優先のようにも感じます。もちろんXBOXハードウェアの販売台数も重要とトップのフィル・スペンサーさんは言っていますが、ゲームパスが軸なのは間違いないでしょう。
バーチャファイターのPS独占も色々と賛否両論出ていますが、結局のところ単純にSEGAのビジネス上の決定なのでしょう。日本でのXBOX展開はまだ厳しい見方がされているのかもしれません。
マイクロソフトは、6月14日のショーケースでどれだけXBOXに惹きつけられる魅力あるタイトルを披露出来るかですね。懸念しているのは、またハリウッド映画トレイラーの様な映像のオンパレードにはならない事を祈ります。後は、出足で大コケした「Halo Infinite」がどれだけ名誉挽回出来るか。。
ゲーム映像の見せ方に関しても、ソニーの方が1枚上手な印象は否めないので、そのあたりもどう改善してくるのか興味深いです。
個人的には、最近新しいテックデモが公開されたアンリアルエンジン5で開発されている「Hellblade2:Senua’s Saga」の新たなゲームプレイ映像が観たいですね。今年後半(10月?)正式リリース予定のUE5で開発中なので、おそらく今年2021年の発売ではなく、2022年発売になりそうな気がしますが、非常に楽しみなタイトルです。🔚
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