Amere分析データによると、2020年にはPS5が420万台、Xbox Series X|Sが280万台強、Switchが2600万台のコンシューマ向けゲーム機が販売されているようです。
新しいコンソールの販売実績は、ほぼ正確に2013年11月に発売された前世代のものと一致したことを意味しているようです。 ソニーとマイクロソフトの両方が強い需要に応えるためにより多くのコンソールを市場に供給するには、サプライヤーの状況次第です。
当ブログ参考記事:PS5とXboxSeriesX|SのSOCサプライヤーAMD、供給問題は「今年の前半までは続く」と予想。
AMDのリサ・スーCEOも今年2021年前半以降、つまり6月以降の生産増強、供給改善に言及しているので、そのあたりからは、それなりの潤沢な供給が成されそうです。
それに合わせるかのように、ソニーは昨日PS5専用ソフト「ラチェット&クランク:リフト・アパート」を6月11日に発売する事をアナウンスしました。
本作は、PS4ではリリースされず、PS5専用ソフトとなります。時空ホールから一気に別の世界のステージに瞬間移動する技術は、高速で読み込む専用SSDが標準搭載されたPS5前提での開発でないと難しいからなのかもしれません。
ソニーも潤沢な数のPS5を用意出来る時期に、PS5専用の本作を発売する狙いがあると思われます。正直、私も本作はプレイしたいので、この辺りがPS5購入の最適時期かもしれませんね。
VGCは、「パンデミックの背景を考えると、ソニーは2020年のPS5の販売実績に概ね満足していると思われるが、より多く供給出来ていれば500万台以上の販売が達成できた可能性が高いとしています。」
注目すべきは、ソニーが日本でのPS4の発売の時は2014年第1四半期まで遅らせたのに対し、PS5は全世界同時発売に近い状態で発売されたことです。
ソニーは2020年、全体でマイクロソフトに目立ったハードウェア市場シェアを譲ることはなく、PS4の販売サイクルの過去数年間に示されたような勢いでサイクルの開始しています。
PS5の販売台数は、2021年3月末までに760万~800万台に達すると予想しており、同時期のPS4の販売台数750万台をわずかに上回ると予想されています。
マイクロソフトは、次世代機のローンチ時に異例とも言えるハイエンドとエントリークラス2種類のコンソール製品戦略を採用しました。
ドライブレスのXboxシリーズSで最も安価な29,800円というエントリークラス、そしてハイエンドコンソールのXboxシリーズXという2種類の次世代コンソールを用意し、2013年のXbox Oneと比較して3倍以上もの台数を発売しました。同社は、次世代機でのゲーム戦略の前進に向けて、何年も前から努力を続けてきました。
これはファーストパーティ・スタジオへの巨額投資と、既に契約者数1800万人を超えたXbox Game Passのコンテンツ・サブスクリプション・サービスを通じた定期的な収益体制へのシフトを意味しています。
マイクロソフトは、ハードウェアの販売台数よりも経常的な収益と、アクティブなXBOXユーザー数、ゲームパスの契約者数を重視するようになっており、積極的な「コンソールを超えた」ゲーム戦略を採用しているのは間違いないと言えます。
VGCは、少なくとも今後5年間は、XboxシリーズX|SユーザーがXboxビジネス全体の礎であり続けると予想しています。
そして、2020年のSwitchの販売台数は2630万台に達し、Wiiの最高販売年である2450万台を大きく上回りました。
Switchの販売が成功した要因は、ユニークで革新的な専用ゲームハードと魅力的なファーストパーティゲームを組み合わせるという従来の任天堂製品戦略を正当化しています。
2020年のSwitchハードとソフトの販売台数は、新型コロナウィルスの全世界感染拡大による影響で、巣ごもり需要でゲームへの支出が大幅に増加したこと、任天堂が提供するゲームが幅広い層にアピールしていることなどから、過去最高を記録しました。
VGCは、「任天堂のSwitchの目立ったヒット作は、3100万本の大ヒットを記録した『どうぶつの森』で、穏やかで社交的なゲームです。この状況下では正に最適なタイトルとなりました。Switchのユニークな提供は、他のゲーム機を既に持っている人も含めて、幅広い多くの消費者にアピールしたことを意味している。」と分析しています。
その証拠としてAmpere Analysis分析の消費者データによると、標準的なPS4のオーナーのうち、23%ものユーザーがSwitchも所有していることが明らかになっています。
相変わらず、任天堂強しという印象の数値です。質の高いファーストパーティゲームがハードの販売台数を押し上げるというのは、正に任天堂が証明していますし、ソニーのPS4が成功したのも質の高いファーストパーティータイトルがあったからこそです。
次世代機(もう今世代機と言うべきか?)ではマイクロソフトも、ゼニマックスグループを取り込み、自社傘下スタジオは23にも膨れ上がっています。今年末〜来年末にかけてこれらのスタジオが次々と新作を発売しますが、この作品の出来がXBOXの運命を担っているのは確かでしょう。
ソニーのファーストパーティー作品群に負けない素晴らしい完成度を期待したいところです。
そして1800万人と好調に増え続けているゲームパスの契約者数も2000万人も間近と言えそうで、この契約者数の増加ペースも注目と言えそうです。🔚
via VGC, AMPERE Analysis
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