米Fox Newsが昨年の2020年のUFO情報の流れを振り返っています。
確かに2020年は、UFOフリークにとっては過去最高の年になったかもしれません。
地球外に知的生命体が存在するかどうかは誰も断言できませんが、このテーマに対する関心度はこれまでになく高かったのは確かと言えるでしょう。
米海軍は2020年1月、副大統領の情報公開記録要求に対し、国防総省が保有するUFO事件に関する特定の機密ブリーフィングと機密ビデオを公開することは、米国に対して「国家の安全保障に例外的に重大な損害をもたらす」と述べています。
数週間後、イギリスは一般市民が報告したUFO目撃情報を初めてオンラインで公開すると発表しました。英国空軍は、50年間UFO部隊を運営していたが、どの報告も本当の脅威を示す証拠にはならないとの結論に達した後、2009年に閉鎖しました。このニュースは日本でも報道されました。
2月中旬、イギリスで報告されたUFO目撃情報をオンラインで公開することを決定した後、アメリカ人の61%が、アメリカ政府にいわゆる “Xファイル “の機密扱いを解除して欲しいと回答しています。その内58%は、米国政府が地球外生命体を積極的に調査していると考えていると答えています。
米国防総省が、何年も前からリークされて出回っていた米海軍戦闘機が捉えた「未確認の空中現象(UAP)」を示す未分類映像をついに公式公開したことで、4月は大混乱の月となりました。これも日本で大きく取り上げられて報道された事で、知っている方は多いと思います。
そしてその同週に、元ブリンク182のギターリストで、元々動画を入手したグループ「To the Stars Academy of Arts & Sciences」(TTSA)の代表を務めるトム・デロング氏が、削除後のツイートで「UFOは実在する」と発言しました。
「FLIR1」、「Gimbal」、「GoFast」と呼ばれる3つのUAP動画は、もともとは、元国防総省情報担当国防次官補だったクリス・メロン氏が国防総省職員から密かにビデオを入手し、ニューヨークタイムズと「TTSA」を公開の場に選び、公開されていました。
↓のビデオは「FLIR1」と呼ばれる映像で、2004年11月14日に撮影されたものでF-18に搭載されているガンカメラで撮影されたものです。当時、UAP物体と遭遇し追跡した海軍パイロットのデイビッド・フレーバー氏によると、レーダーロックオンしても、物体はそれを察知したかのように、ロックオンをジャミング(レーダー妨害)され、ロックオンを外されたと証言しています。
2004年に遭遇した海軍パイロットの証言を元に再現された12mの大きさのUAP物体。瞬時に猛スピードで加速し、視界の開けた広大な大海原で2秒もかからず視界から消えたとの事。
そして↓のビデオの後半(1:12秒から)では物体が左斜め下に超猛スピードで急加速して下降し画面外から一瞬で消えています(早すぎて気がつかない人が多い)。ビデオでは急加速して画面から消えた直後、切れてまた別の映像に変わっているようです。
2本目の動画は2015年1月21日に撮影されたもので、パイロットが奇妙だとコメントしている別の空飛ぶ乗り物が映っているます。3本目の動画も2015年1月21日に撮影されたもので、3本目の動画が同じ物体を撮影したものなのか、別のものなのかは不明です。
2004年当時、巡洋艦プリンストンでレーダー主任技師で物体を実際にレーダーで追跡したケビン・デイ氏は、メディアのインタビューで
「物体は10機いて、高度8500mで時速180kmの異様に遅い速度(普通の航空機なら墜落する速度)で航行したと思ったら、今度は突如、高度8500mから海上15mまで僅か0.78秒で急降下し停止した。そしてまた同様の超加速で高度8500mまで急上昇して急停止しホバリングしていた。
人間は耐えてもせいぜい8Gが限界だが、この物体は音速の30倍以上(時速30,000km以上)でしかも急停止している。負荷は1350G相当だ。もし生物が乗っていたらペースト状になってしまうだろう。それに不思議な事にこれだけの超速度で飛び停止しているにも関わらず、ソニックブームなども全く聞えなかった。全く持って異常としか言えない。物体は7日間も続けて出現し、悠々と飛び回っていた。このような物体に攻撃されたら、我々はひとたまりもないだろう。」
と証言しています。
2004年当時巡洋艦プリンストンレーダー主任技師だった:ケビン・メイ氏 / Image:History Channel
前述のトム・デロング氏が代表の「To the Stars Academy of Arts & Sciences」には、設立当初は、AATIP(高度航空宇宙脅威特定プログラム)で調査を行っていたルイス・エリゾンド氏やロッキードマーティンのスカンクワークスでステルス戦闘機などのプロジェクトに関わっていた方、この問題のビデオを入手したクリス・メロン氏など豪華メンバーが在籍しており、積極的なメディアへの公開で、海軍がUAP目撃報告部署の設置するなど功績を上げましたが、現在は彼らは「To the Stars Academy of Arts & Sciences」は脱退しています。
Image: ”The Phenomenon” UFO Film
その後、クリス・メロン氏は最近の UFOドキュメンタリー新作「The Phenomenon」などに出演し、積極的に情報公開機運を後押ししています。
AATIPに在籍して調査を行っていたルイス・エリゾンド氏も、ヒストリーチャンネルの番組「Unidentified: Inside America’s UFO Investigation」(解禁!米政府UFO機密調査ファイル)シーズン2に出演し、軍関係者、パイロットなどUFO、UAP目撃者の貴重な証言を引き出し、メディアを通じて情報公開で政府に圧力をかける活動に注力しています。
しかし、彼自身もAATIPに在籍していた事でかなりの重要な(決定的とも言われている)証拠を知っているにも関わらず、秘密保持の義務から全てを公開出来ないジレンマを抱えている事も吐露しています。だからこそ、エリゾンド氏はこの重要な情報を政府は公開すべきだという信念で活動しているようです。このことからも、相当重要な事実がまだ明らかにされていない、日の目を見ていないようです。
これは、ハリー・リード元上院議員も昨年公開されたUFOドキュメンタリー「The Phenomenon」のインタビューで、「重要で決定的な目を見張る証拠の多くが、日の目を見ない。」と驚くべき証言をしています。
AATIPに在籍していたルイス・エリゾンド氏 / Image:CNN
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