【DF検証】ウォッチドッグス:レギオン PC、PS5、Xbox Series X、Xbox Series S比較

テック解析で知られるデジタルファウンドリが「ウォッチドッグス:レギオン」のPC(Windows10版)、PlayStation5、Xbox Series X、Xbox Series Sの比較検証をしています。

世界で最も象徴的な都市の一つであるロンドン市街を再現しレンダリングされたオープンワールドを特徴としながら、ハードウェアによる高速化されたレイトレーシングに力を入れている『Watch Dogs: Legion』は、現在のクロス・ジェネレーション機の中で、最も技術的に野心的なゲームの一つとなっています。

次世代機間のクロスプラットフォーム比較では、PS5とXbox Series Xは非常に近く、似た仕様になっていますが、29,980円のコンソールであるXbox Series Sにまでレイトレーシングされた反射が体験出来る事は、本当に素晴らしいことだとしています。

これら3つの新しいコンソールは全てNVMe M.2 SSDが標準で内蔵ストレージが装備されていますが、ロード時間にはある程度の差別化が見られます。

これをテストするために、すべてのプラットフォームで同じエリアまでゲームを進め、アクションを終了して、同じ場所のデータを読み込むようにセーブをリロードするテストをしてみた結果、PlayStation 5では18秒強でゲームに戻ることができましたが、Xboxシリーズの両方のゲーム機で同じロードをしてみると、26秒となりました。これはPS5が8秒速いという事になりますが、DFは正直なところ、次世代機に期待していた「インスタント・ロード」にはまだ程遠いとしています。

結局のところ、プレイステーション5とXboxシリーズXの間では、1つか2つのマイナーなバグや矛盾を除けば、ほぼ互角の仕様という事になっています。基本的に、同じように見えるという事です。

より高品質なグラフィックをという場合は、ハイエンドPCでプレイしてくださいとの事。PCでレイトレーシングの品質設定で最低の「中」の設定でも、コンソールよりも大幅に品質は向上し十分なアップグレードになるとの事。

DFのテストによると、Xbox Series XはRTX 2060 Superでプレイした品質に匹敵し、さらに優れていましたが、PC版で最適化された設定では、より高解像度のシャドウ、グローバルイルミネーションのフル解像度パス、その他の小さな機能強化など、コンソール版より多くの利点を提供しているようです。

一応、私がPC版(10920X OC、RTX3090 OC)で4K、全設定最高でのゲームプレイでレイトレーシングのON、OFF比較4K動画を参考までに作ったので、ご参考までに貼っておきます。

nVIDIAのDLSSで4K 60fpsで動作させるには、nVIIDA RTX 2080TiまたはRTX 3070が必要になります。しかし、60fpsに近づくと本作は、CPUはより厳しい性能が要求されるようです。

なぜかXboxシリーズのプラットフォームにバグがあるようです。XboxシリーズXはPS5と比較して、テクスチャ・フィルタリングのレベルが若干低いようです。PC版に保存されている「参照」設定ファイルを確認すると、XboxシリーズXとPS5は同じウルトラクオリティ設定を使用しているはずです。

他に気づいた点としては、PS5では水たまりでのレイトレーシング反射が欠落しているようです。Xboxコンソールでは欠落していません。

動的な解像度のスケーリングは、全体的な処理能力とメモリ帯域幅の点でPS5とXboxシリーズXの間に大きな差(XboxシリーズXが約20%上)があるにもかかわらず、解像度に差はなく、ほぼ一致しているとの事。

ユービーアイソフトは、非常に細かい粒度のDRSシステム(ダイナミック解像度スケーリング・システム)を持っており、迅速かつ小さな調整ステップで、解像度を調整することができるようです。

最小解像度は1440pに近く(PCの設定ファイルで再度確認)、一般的なゲームプレイがフル4K解像度(3840x2160P)の80〜100パーセントの間で推移し、同じ状況では両方のコンソールで解像度の推移もほとんど同じようです。しかし、夜や葉の生い茂ったエリアでは最も低くなるようです。

XboxシリーズSは目に見えて解像度が低く見えます。 そして、私はそれがはるかに低い解像度のRT効果の影響ではないかと疑っているとの事。

UBI soft / DigitalFoundrty

PS5、XboxシリーズX、シリーズS、3つのコンソールはすべて30fpsで動作し、前世代機で見られたような様々なレベルのパフォーマンスのスローダウンはなかったようです。これは、プレイヤーにとっては素晴らしいことです。

前世代ではCPUとGPUの両方で制限があり、新しいハードウェアではDRSシステムがグラフィックのボトルネックになる可能性があっても対処してくれるので、パワーを発揮してくれるようです。DFによると、PCの設定ファイルでは、PS5とXboxシリーズXには60fpsのモードが用意されていましたが、ゲームの最終バージョンではそうなってはおらず、おそらく今後最適化が進むと追加される可能性があるようです。今後に期待ということでしょう。

しかし、次世代機になってもやはりダイナミック解像度スケーリング(不可に応じて解像度を下げる)は重宝しているようで、固定の高精細のネイティブレンダリングはまだまだ厳しいようです。とは言え、PCでさえも nVIDIAのDLSSなどのように重いレイトレーシング処理負荷を軽減するために、AIによる高精細化で低解像度から高解像度に変換する方法が主流になりつつあるので、nVIDIAのDLSSのような、Direct MLによる高精細化、AMD版DLSSのようなものが、徐々に次世代コンソールで解禁されていけば、より高精細で安定したフレームレートも実現していくかもしれません。

そう考えると、次世代機の性能はまだまだ本領発揮にはまだまだ時間はかかりそうです。前例の通りで、コンソールのパワーを使いこなすまでには時間がかかるという事です。今後のデヴェロッパーの最適化なども考慮すれば、本当の意味での次世代ゲーミングを感じさせるタイトルは、アンリアルエンジン5が正式リリースされる、来年後半以降もしくは2022年以降が幕開けになるのかもしれませんね。🔚

via Eurogamer DigitalFoundry

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