【DF】PlayStation5レビュー:ようこそ次世代へ。

いよいよXboxシリーズX、シリーズSも今日発売、明後日にはプレイステーション5も発売されます。

デジタルファウンドリ(DF)がPlayStation5の製品版の実機でのレビュー記事を掲載しているので、一部日本語訳に私の印象も加えて書いて行きたいと思います。

PlayStation 5は、最新AMDのCPUとGPUのグラフィックス技術、超高速ソリッドステートドライブ(SSD)、画期的なユーザーインターフェース、革新的なデュアルセンスコントローラー、3Dオーディオを搭載しています。

電源ボタンを押すと、PS4と同じようにアラーム音が鳴りますが、プレイステーション5はコールドブート(電源を完全に切ってからの起動)から14秒以内で起動します。レストモード(通常のスタンバイ)から復帰する場合はその半分の約7秒で起動し、すぐに使えるようになります。起動すると直ぐにシステムソフトウェアのアップデートをダウンロードする必要があります。

ホーム画面は、ネイティブ4K解像度のHDRでレンダリングされ、クリアなテキスト、アートワークでPS3のパーティクルを多用したXMBのクラシックなハイエンド感を想起させ、非常にリッチなホーム画面となっているようです。

一方でXboxシリーズXは限りなくゲームに最優先で割り当てを振っているので、ホーム画面は1080Pのようです。

ソニーはユーザーインターフェースについて事前に多くのことを明らかにしてきましたが、その中でも特に強調されているのは、PlayStation 5のソフトウェアで使用するためのアクティビティカードです。

ホーム画面の右上の設定アイコンを開くと、いくつかの興味深いオプションがあります。例えば、ゲームにクオリティモードとパフォーマンスモードがある場合、ユーザーインターフェースでどちらのモードで起動させるかを選択する事が出来るようになっています。これは、ゲームのプレゼンテーションでの選択の幅が広がっていることを示しているのかもしれません。『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』では、この機能はうまく機能しているようです。

HDMI 2.1。120Hzはあるが、VRR(可変リフレッシュレート)、ALLM、8Kは現時点でなし。

ビデオ設定を見ると、PlayStation 4と非常によく似た機能があるようですが、今回はHDMI 2.1のサポートが確認されており、対応ディスプレイに接続すれば、4K 120Hz出力の形で確認できるようです。しかし、ユーザーはコンソールを任意で120Hzモードに設定することはできないようです。これは、ゲームが120Hzを必要とする時に、必要に応じて実行されるのみの仕様のようです。

実際に DFがPlayStation 5を使っていて残念に思ったことの一つとして、HDMI 2.1の機能の実装が、現在の状況では機能をフルに活用するという点でやや不足しているということだそうです。ディスプレイへの120Hzが制限されているだけでなく、可変リフレッシュレート(VRR)がPlayStation 5でサポートされている気配がないのは本当に残念だとしています。

更にPS5のパッケージには大きく8Kのロゴが誇らしげにプリントされていますが、DFではLGの75NANO99 8Kテレビに接続し、動作を確認したところ、PS5のBOXには8K互換性があると表示されているにもかかわらず、PS5は4K解像度が最大で、動作していることがわかったようです。

また、良くないニュースが続きます。PS5は現時点ではALLM(Auto Low Latency Mode)には対応していないようです。XboxシリーズX、シリーズSとNvidia RTX3080、3090のカードでは、LGのディスプレイはデバイスを接続すると自動的にゲームモード(LGのTVではインスタント・ゲーム・レスポンスモードと表示されます。)に切り替わります。

PlayStation 5ではそのように機能しないので、可能な限り低いレイテンシー(クイックレスポンス)を実現するためには、ユーザーがいちいち手動でゲームモードに切り替えなくてはならないのです。また、2560x1440P解像度(WQHD)のデスクトップモニターのサポートがないことも確認されています。

DFではAOC AG271QXディスプレイ(2560×1440)をXboxシリーズXに接続すると1440Pの解像度、VRR(可変リフレッシュレート)で問題なく動作するようですが、PS5ではVRR動作もなく、1080Pになってしまうようです。

VRR未対応も驚きましたが、まさかALLMまで機能しないというのは、予想外でした。HDMI2.1とは思えない欠如ではないでしょうか。。

一方でビデオ出力セクションは、好奇心をそそる興味深い新機能を備えています。デフォルトからマイナス1とマイナス2に4K転送レートを変更する機能があるようです。それぞれ4:2:2と4:2:0クロマサブサンプリングに対応しています。デフォルトではフル 4:4:4に設定されています。DFではデフォルトを使用することをお勧めしています。

プレイステーション 5のハードウェア分析:熱と消費電力

PS5のコンソールデザインは巨大ですが、多くの配慮がなされているようです。確かに、大きくて扱いづらく、PS4、PS4proのように使い勝手が良いわけではないようですが、XboxシリーズXと同様に、縦置き用として設計されたマシンであることもはっきりしているとしています。PS5を動かす時、あまりにも簡単にコンソールから滑り落ちるスタンドは気をつけたほうがよいそうです。

PS5は物議を醸す奇抜なデザインですが(当時のPS4もそうでした)、それは熱を効率良く排出するためです。先日PS5の分解映像をしたデバイスの熱設計の鳳氏もそう述べていました。ハイパワープロセッサを扱う上で、発熱と放熱は一番の課題です。

MicrosoftのXboxシリーズXは、エアフローを最大化することを目的としたコンパクトで高密度な工業デザインだと評価しています。

ソニーの代替案は、熱を巨大なヒートシンクで吸い上げ、120mmのファンを介してケースから複数の方向に排出するというものです。熱の放熱、排出問題に対処する方法はPS5とXboxでは異なっていますが、どちらも涼しく静かなコンソールを提供するという点では、重要な役割を果たしているようです。

DFによると、XboxシリーズXと同様に、PlayStation 5では基本的にファンの騒音は気にならないようです。PS5に顔を近づけると、ファンの音が僅かに聞こえるそうですが、リビングルーム、寝室などの環境では、周囲の騒音に完全に消えてしまう程度との事。ファンの回転数も驚くほど安定しているようで、『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』のフォトモードで消費電力を最大にして1時間放置しても、PlayStation 5は変わらず涼しく静かだったとの事。

マシンの上部は基本的に室温と同等の温度で、メインチップ(SOC)が潜んでいるユニットの中央部付近でも、コンソールの表面温度は30℃台半ばだそうです。余分な熱の一部は、中央の通気孔から本体に放出され、40℃台半ばまで上昇。しかし、PlayStation 5は背面全体が大きな通気口でメインの熱放出ルートになっているので、そこでは最高50℃前後になるとの事。サーモグラフィ写真で見ると、最も高温になっているのはLAN端子の部分で57℃となっています。しかし、これはLAN端子部の金属が、熱を伝導するという性質上で心配する必要はないようです。

PlayStation 5はXboxシリーズXよりもかなり巨大ですが、ただ巨大なだけでなく効率よく熱は処理されているようです。

次に、PlayStation 5の消費電力を様々な状況でテストした結果ではホーム画面での消費電力は70Wと非常に高いですが、すぐに60W台に落ち込み、『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』を起動すると、200W前後まで急上昇したようです。カプコンの「デビル メイ クライ 5: スペシャルエディション」を起動すると、消費電力も同じ200Wくらいだそうです。

PlayStation 5のプロセッサは、負荷に応じてブーストクロックが変動するという考えに基づいています。結論としてシステム全体の消費電力(付属の周辺機器などは使用しない状態)はほぼ200W近辺で推移しているようです。

200ワットをベースに見ると、最新のCUH-7200 PS4Proの『God of War』の消費電力は約177Wとなっているようです。

例えると、PlayStation 5は、XboxシリーズXがGears 5を実行しているのと同じレベルの消費電力が最大付近ということです。DFによると、現時点ではギアーズ5がXboxシリーズXの最も消費電力を要するものだったそうです。

PlayStation5、XboxシリーズXの両機ともにメイン電源から消費電力がほぼ同じ200W近辺という事実は興味深いとしています。

DualSenseコントローラーと3Dオーディオのテスト

「プレイステーション 5」のもう一つの重要なポイントは、デュアルセンスコントローラです。DFによるとデュアルセンスコントローラーは期待を超える出来のようで、実際にコントローラを手にしてプレイしてみないとその素晴らしさを語ることはできないとしています。コントローラー自体のデザインは高品質でプレミアム感が出ているようです。スティックはより良く感じ、特にパッドは良いようです。アダプティブ・トリガーは、最初は少し奇妙に感じるようですが、PS5に標準でインストールされている「アストロプレイルーム」をプレイすると、デュアルセンスは革命的だと感じるようです。

Astroが歩いている表面の感触はパッドを通して感じることができ、砂嵐の風や粒子は完璧に再現されているそうで、雨が降ると、水滴がアストロに当たるのを感じることができるとの事。これは、デュアルセンス・コントローラーが内蔵スピーカーのオーディオと、触覚フィードバックの両方を使用していることで功を奏しているようです。アストロプレイルームでは、音と触覚の感覚が一体となって特別なものを生み出し、これは正に次世代レベルと言える進化したHDランブル(HD振動)と言えるそうです。

ただし、「アストロプレイルーム」がデュアルセンス・コントローラーの機能を引き出すためにコントローラー中心に設計された、「専用タイトル」ということも考慮に入れておく必要があるとしています。

「スパイダーマン:マイルズ・モラレス」では、アストロプレイルームよりデュアルセンスの効果はやや弱めだそうで、ゲームに与える影響はそれほど高くないようです。とはいえ、ウェブ・シューターを発射するときの触覚反応とオーディオの組み合わせは非常によく出来ているようで、音と触覚がどのように連動しているのかコントローラーを耳に当ててみなければならなかったほど、自然に感じたようです。ですので、相当出来が良いとみて良さそうです。

そして、個人的にも注目の3Dオーディオは、PlayStation 5の特別仕様ハードウェアであるTempest3Dオーディオエンジンを介して提供します。DFにはソニーから純正の3Dパルスヘッドセットを提供されなかったようですが、ヘッドフォンをベースにしたこの技術の素晴らしさは、どんなヘッドホンでも動作するということのようです。

「スパイダーマン:マイルズ・モラレス」では、従来のマルチスピーカーサラウンドがヘッドフォンでシミュレートされているというよりも、何かもっと革命的なものがあるのではないかという期待があったようです。しかし、本作では7.1サラウンド・サウンド・システムを捨ててまで、3Dオーディオヘッドフォンで体験する程の必要性は感じなかったようで、現時点ではゲームチェンジャーとしての効果は感じられないとの事。

ストレージと拡張性

ストレージは、次世代のコンソールにとって重要な要素です。機械的なハードディスクドライブ(HDD)からソリッド・ステート・ドライブ(SSD)への移行は、ゲームにとっても革命的なものになる可能性がありますが、Xbox用の追加1TBストレージ拡張カードが220ドル(23,000円だが日本では発売未定)とXboxシリーズSの価格に近い価格では明らかにコストが高くなります。

プレイステーション5では 825GB のストレージを内蔵して販売されます。これは実質利用可能なスペースが667GBになります。Xbox シリーズ Xの実際の使用可能容量は802GB です。(XboxシリーズSは僅か364GB

100GB超のゲーム容量がある昨今では遅かれ早かれ、直ぐにアップグレードが必要になる可能性が大です。

PS5では基本的に、ユーザーが市販のPCIe 4.0 NVMe M.2 SSDを購入し、コンソールにインストールできるようにすることを約束しています。PS5の外装の白いカバーケースは先日公開されたTearDownの動画を見れば分かる通り、非常に簡単に取り外せます。

追加のSSDドライブを追加するには、本体正面右側面のドライブベイのネジを外して、SSDを差し込んでネジで固定するだけです。唯一の問題は、それが今のところ動作しません 。厄介な事にこれまでのところ互換性のあるドライブがありません。DFは、サードパーティ製のSSDは様々なテストが必要であることは理解しているが、ソニーが発売時、あるいはそれに近い時期にPlayStation 5で使用できる互換性のある市販のSSDリストを発表することを心から期待しているとしています。

旧作タイトルを外付けのUSBドライブに移すという選択肢もありますが、今のところPS5のゲームは内蔵SSDにしか選択肢はありません。

先日公開されたソニーのPS5分解ビデオを見ると、拡張SSDスロットにはXboxのようにしっかりとした冷却機能がないようです。更に完全に密閉されているようなので、冷却が少し気になるところですが、NVMeドライブの消費電力とその結果としての発熱に関してソニーは十分に認識しているとは思うので、今後どうなるのか気になるところです。

とは言え、ただでさえXboxシリーズXの1TB(実質802GB)より少ない825GB(実質667GB)しかないのに、PS5の発売日に追加拡張SSDの準備を整えていないというのは如何なものかと思います。マイクロソフトは220ドル(約23000円)と高価ではありますが、追加の拡張SSD 1TB(実質925GB使用可)をしっかり準備して使えるようにしています。

ソニーはマーケティング調査の結果、内蔵SSDを825GBにしたとアナウンスしていましたが、私から言わせて貰えば??です。どうみてもコスト削減で1TBは厳しく、825GBにせざるを得なかったとしか考えられません。少なくした以上は、発売日までに拡張SSDを使えるようにし、市販の対応SSDのリストも明らかにすべきだったと思います。

そして、DFのリチャードさんが注目すべき点として挙げているのは、事実上同じAMDの技術 (MicrosoftはRDNA2の完全なフルサポートを主張していますが) から構築された 2 つの次世代コンソールは、このような劇的に異なる第一印象だという事だと述べています。

一方、ファーストパーティでは、「スパイダーマン:マイルズ・モラレス」は世代を超えたタイトルですが、ハイエンドPCでも違和感のない新しいハードウェアのための素晴らしい作品に仕上がっているとしています。PS5の後方互換性が優れているかについては既に「ゴースト・オブ・ツシマ」や「デイズ・ゴーン」のような一部のPS4 Proゲームは、すでに60fpsで動作しているようです。

色々と躓きも散見されるプレイステーション5ですが、過去最大の巨大なボディも相まって冷却性能は心配しなくても良いレベルだそうで、概ね素晴らしいハードになっているとの結論と言えます。

後は、早く普通に買えるようにして欲しいところです。昨日ブルームバーグの記事をご紹介しましたが、日本への比重が減りアメリカ中心にシフトしているという話からも、日本への出荷台数が絞られてアメリカに最優先で割り当てられた可能性も想像したくなるくらい、日本での入手困難さがあるので改善して欲しいですね。🔚

via Eurogamer DigitalFoundry

2 件のコメント

  • 映像系はとても次世代とは言えないですね。逆にマイナス調整出来るのは旧規格端子には優しいです。HDR等の表現削除によって表示が出来るかもですが、ハイエンドには⁉ファームで解決出来ないとリコールになりそうな案件です。
    音声も独自アルゴリズムなので最適化コンテンツ以外は厳しそうです。デフォの社外製のほうがサードも良かったのではないでしょうか?
    触覚に関してはファーストに期待して良さそうですが、サードは最初だけですね、いつもながら。
    多くの方々が期待していたHDDも⁉これもファームで対応らしいですが、大丈夫でしょうか?メインも直付らしいのでSSDの寿命がハード寿命なのでしょうか?昨今は大丈夫なのでしょうが。
    普通の方々にはなんて事ない仕様ですが、将来に周辺機器をアップデートした際の規格対応に色々と心配が残るリリースとなっていて、残念です。

    • なんか色々と当初聞いていたのと違うじゃないかという感じですよね。。
      しかも発売直前でまた色々と後でというパターンが多くて、、
      触覚はとにかくアストロプレイルームで体験してみたいです。
      でもSwicthも当初HD振動は驚きましたが、いつの間にか
      尻すぼみしてしまいましたよね、、
      PS5ではおっしゃる通り、ファーストがどう活かすかですね。。

      拡張SSDも少ないSSD容量の中で、ローンチには対応しないというのは本当に
      失望しました。拡張スロットもちょうど吸い込む場所に位置しているので、
      熱とか大丈夫かなとか、色々と不安はありますが、早く買えるようにして欲しいですw
      とりあえず、2次抽選応募しました。これでハズレたらもう知りません!w

      とは言っても本体も確保していないので、、w

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