海外メディアで続々とPS5とXboxシリーズXの後方互換タイトルの初期起動などロード時間比較が掲載される。そして意外な結果に。。

PS5、XboxシリーズX、XboxシリーズSの次世代になって大きな革新は、4倍に高速になった「ZEN2 CPU」も大きいですが、ハードディスクからNVMe M.2 SSDを標準で内蔵したことです。

しかもPCでも最新規格のPCIe4.0です。そのSSDのパワーで、過去のコンソール世代の苦痛なほどに待たされた長いロード時間は、ほとんど過去のものとなるでしょう。

このSSDドライブは、これらのコンソールのすべての最新ゲームに恩恵をもたらすだけでなく、下位互換性を介してプレイされた旧世代のゲームのロード時間も大幅に改善されます。ソニー、マイクロソフト、その他のサードパーティのパブリッシャーは、ロード時間とパフォーマンスをさらに向上させる特定のゲームのための次世代パッチを常に提供するようです。

プレイヤーが次世代ゲームのライブラリを消化し終えると、新しいゲームの発売までは過去のゲームに目を向けることになるため、これから新しいゲーム機に「ジャンプ・イン」しようと思っている人にとっては重要なことです。

PS5や XboxシリーズX、シリーズSを購入予定、もしくは購入したユーザーなら、前世代の旧作タイトルのロード時間がソニーとマイクロソフトのマシンでどのように違い、どちらかが速いのか気になるところです。

後方互換性は、マイクロソフトのXBOXだけでなく、ソニーのPS5まで今世代では大きなセールスポイントとなっているので、どちらのゲーム機が最速のロード時間を実現しているかを知ることは、プレイヤーにとって重要なことです。

GameSpotがPS5とXboxシリーズXの後方互換の旧作タイトルのロード時間の比較を行なっており、非常に興味深い結果が出ています。

PS5とXboxシリーズXに標準で搭載されているNVMe M.2 SSDのスペックは以下の通りです。

PS5の内蔵NVMe M.2 SSDストレージのスペックは852GB「5500MB/秒」

XboxシリーズXの内蔵 NVMe M.2 SSDストレージは1TB「2400MB/秒」

単純比較では2倍以上のスペック差があります。果たしてSSDが2倍の性能差あると、ロード時間も単純に2倍の差になるのか?と言えば、PCパーツの観点で言えば、それはありません。

実際、2500MB/秒や3500MB/秒のSSDと、5500MB/秒や7700MB/秒のSSDでスペック通りの差があるかと言えば、体感で感じるかどうか、、という程度の差になりますので、実際はその程度と言えます。

事実、The Vergeのトム・ウォーレン氏がSNSにあげたPS5とXboxシリーズXの起動比較では、完全に電源を切った状態からの起動するコールドブートの比較では、PS5が24秒、XboxシリーズX25秒でした。そして、一回電源を入れて切ったスタンバイ状態からの起動ではPS5が14秒、XboxシリーズXが4秒で起動しました。

ゲームのロードではありませんが、SSDのスペック差のような時間差がない事が分かります。

そして、今回GameSpotが行った旧作のロード時間です。ただし、次世代機用に最適化されていない後方互換タイトルでのロード時間となります。

バットマン:アーカムナイト(バージョン1.14)

TestPS5 内蔵SSDXbox Series X 内蔵SSD
メニュー画面表示まで00:41:3900:40:35
Menu to Save00:17:3000:11:68

デスティニー2(バージョン1.59)

TestPS5 内蔵SSDXbox Series X 内蔵SSD
メニューからキャラクター画面00:50:1400:34:26
オービットからタワー00:46:5800:37:27

最新のパッチバージョン1.59を使用との事。12月にはPS5とXbox Series Xでのロード時間とパフォーマンスをさらに向上させる次世代パッチが「デスティニー2」に配信されるようです。

ファイナルファンタジー15 (バージョン1.30)

TestPS5 内蔵SSDXbox Series X 内蔵SSD
メニュー画面表示まで00:39:0600:33:12
Menu to Save00:25:0900:10:11

モンスターハンターワールド(バージョン15.02)

TestPS5 内蔵SSDXbox Series X 内蔵SSD
メニュー画面表示まで00:31:3900:23:17
Menu to Save00:13:0800:06:21

レッド・デッド・リデンプション2(バージョン1.07)

TestPS5 Internal SSDXbox Series X Internal SSD
メニュー画面表示まで00:30:1600:26:24
Menu to Save00:34:3500:36:26

こうやって見てみると次世代機用に最適化していないにも関わらず、XboxシリーズXの速さが際立っています。PS5はSSDのスペックを考えると、やや期待ハズレな速度かもしれません。

ま、これで次世代機用に最適化された場合の結果がどう変わるのか、非常に興味深い事になるかもしれません。前述で触れたように、デスティニー2は12月にPS5とXboxシリーズXの次世代機用パッチがリリースされて、ロード時間やパフォーマンスが改善されるようですので、その結果も非常に興味深いものになりそうです。

via GameSpot

1 個のコメント

  • 互換性のやり方で差が出たのかもしれないですね
    PS5はAPUのクロックを落としてPS4やproに偽装することで互換性を実装した為に、結果互換性の手間は少なくてもPS4やproにSSDを換装した程度になってしまったのかも
    逆にXSXは仮想化によるエミュレートで互換性を実装したので、手間はかかりますがゲームのデータ処理においてSSD内のデータをより分ける段階でXSXのAPUをフルに使える為
    SSDの速度が負けていても結果ロードが早くなったのでは

    あとPS5の高速ロードは高速SSDとそのSSD内のデータをコントロールするカスタムSSDコントローラーのセットによって実現されるとサーニー氏は言ってましたし、APU偽装の互換ではカスタムSSDコントローラーの効果が発揮出来なかったのではと思います
    実際ファミ通のロード比較ではPS5版スパイダーマンとPS5上で互換動作させたPS4版スパイダーマンではロード速度に2倍ほど差が出ていましたし

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