【次世代コンソールはCPUこそゲームチェンジャー?】XboxシリーズXは、最適化もパッチもなしの現状で難関タイトルで有名なアサシン クリード・ユニティを60fpsで安定動作。

Update:2020.10.11 当方の日本語訳ミスで、「1800P 60fps」記載していましたが、コメント欄の指摘で見直したところ、確かに1800P 60fpsを実現出来るだろうと確認、直ちに修正致しました。

2014年に発売されたUbisoftの『アサシンクリード・ユニティ』は、革命期のパリの描写が細部まで緻密で、ゲーム時は常時何百人もの住人が画面上に存在し、屋外のディテールが向上しただけでなく、建物内部も非常に詳細に描写されており、様々な方向性で技術的な限界を押し上げた作品とも言われています。

キャラクターレンダリングの大幅な進歩、今でも信じられないほどに素晴らしいグローバル・イルミネーションシステムが組み合わされた本作は、傑作となる要素がすべて詰まっていました。

しかし、デジタルファウンドリーでの過去のテストではPS4、XboxOne世代のコンソールでは全くスムーズに動作していませんでした。Ubisoft自身も、技術へのこだわりが強すぎて、PS4とXbox Oneの両方で動作が悪かった最終製品バージョンに悪影響を与えたことを認めています。

PCでも、CPUとGPUがこのゲームを快適に動作させるのに何年もかかりました。不思議なことに、コンソールバージョンでは、PS4、XboxOneのどちらも900pの解像度でロックされているにもかかわらず、PS4より性能で劣っていた初代Xbox Oneで、実際によく動作することがありました。

その後アップデートパッチが適用され、ゲームは大きく改善されましたが、ロックされた30fpsに近い速度でゲームが動作するようになるには結局のところ、より高い周波数で動くCPUを搭載したミッドジェネレーションと呼ばれたアップグレードコンソールのPS4 ProとXbox One Xの登場まで待つ事になりました。

そして、XboxシリーズXの登場で、遂にコンソールで本作を60fpsでプレイすることが可能になりました。デジタルファウンドリーによると、1つの極めてマイナーな例外を除いて、ロックされた完全な60fpsで、これは新しいコンソールの下位互換性機能を介して経験した中で、最も変革的な経験の一つだと称賛しています。

酷い不安定なフレームレートのプレイで有名だったゲームが、XboxシリーズXのパワーにとよって、性能面ではほぼ基本的に完璧になったようです。しかし、実際にゲームの30fps制限を破るのは簡単ではないようです。

それは、ユーザーがオリジナルのディスク版を入手し、パッチをダウンロードしようとする試みをブロックする必要があるようです。このオリジナルのコードは、実際にアンロックされたフレームレートで実行することでその後に続くすべてのパッチとは異なるようです。

2017年にXboxOneを大幅にパワーアップした6テラフロップスのXbox One Xが登場したことで、Xboxの後方互換システムがアサシンクリード・ユニティのGPU関連の問題の多くを解決し、シンプルなシーンでは60fpsを叩き出すこと出来るようになりましたが、多数の群衆がひしめく街中に出ると、フレームレートは急に落ち込んでしまいます。Xbox Oneと比較して30%もクロックが引き上げられたXbox One Xでも、非力と言われたAMD Jaguarコア CPUは、60fpsを安定させる事は出来ませんでした。

デジタルファウンドリーのテストでは、XboxシリーズXでは長年のそういった経緯かようやく安定した60fpsを実現し、しかもスタイリッシュにこなし、完璧な体験を提供しているとしています。ただし、協力プレイのミッションマーカーの近くに移動したときだけ、安定した60fpsが一瞬落ちるようですが、それもほんの一瞬の事のようです。

XboxシリーズXに搭載されている4倍も処理性能が向上したZen 2 コアCPUがこれを実現したのは、かなりの成果です。しかも驚くべきは、プレイしているのは、大幅に改善されたパッチが当たったバージョンではなく、最適化されていない元のバージョンです。デジタルファウンドリーは「これは驚くべき成果だ。」と絶賛しています。

XboxシリーズXとPCで発売予定のSFホラーアクションシューターの「SCORN」の開発者が「次世代コンソールPS5、XboxシリーズX、シリーズSで最大のゲームチェンジャーはSSDより、ZEN2 CPUだ。」と以前、発言していましたが、まさにその通りかもしれません。CPUパワーは外付けのストレージの読み出し速度にもお大きな影響を与えていることが、昨日投稿したブログ記事内のデジタルファウンドリーのテストでも判明しているので、やはり4倍もパワーアップしたCPUの恩恵は様々な側面で恩恵をもたらしており、非常に大きいと感じます。

デジタルファウンドリーは、XboxシリーズXのアサシンクリード・ユニティはさらに、16倍の異方性フィルタリングによって、より綺麗な地面のテクスチャも実現し、見た目も良くなった上に、プレイも良くなったようです。マイクロソフトがこのタイトルに「ダブルFPS」の後方互換機能を導入することで、すべてを最適化し公式にアップグレード化してくれることを願っているとしています。

デジタルファウンドリーは、XboxシリーズXは*1800P 60fpsを実現することが出来るだろうが、Ubisoftが公式にアップグレードパッチで次世代コンソールに対応する時が来たのかもしれないとしています。

XboxシリーズXでは素のパワーが12テラフロップスもあり、更に4倍もパワーアップしたZEN2コアのCPU(PS5=3.5GHz / Xbox Series X=3.8GHz)もあるので、最適化されてなくても1800P 60fpsで動作してしまうのは素晴らしいですね。XboxシリーズXのポテンシャルもすごい事になりそうです。

こうなると、新作も楽しみですが、過去のタイトルを次から次へとプレイしたくなりますよね。私も最近、次世代コンソールで過去のタイトルが高フレームレートになったらどうなるかな?と、ハイエンドPCで昔のタイトルをプレイしたりしています。最近ではバットマン・アーカムナイト、アーカム・オリジン、Max Payne 3をプレイしたのですが、4Kの最高設定でもあまりに滑らかなフレームレートで驚きました。

ほとんど80〜90fpsで動いています。私のPC環境は現在4K 120Hz G-Sync ONでLGの4K TV NANO91に出力しているので、本当にヌルヌル滑らかで高レスポンスでプレイ出来ています。

この事からも次世代コンソールは新作は当然大事ですが、過去のタイトルでフレームレートなどパフォーマンスに苦しんだタイトルが、60fpsの滑らかなフレームレートで蘇ってくれる事も大きな楽しみになると感じています。その部分も本当に楽しみだなと再認識した次第です。🔚

4 件のコメント

  • Xbox Series Xをメディア含め色々な人に送ってるからどんどん互換情報や検証が上がって来ますね。
    Xbox Series Xを予約した身としては非常に楽しみだし安心出来るので一ヶ月以上前から実機を配る決定をしたMSは凄いです。いかにXbox Series Xに自信があるのかが伝わって来ます。

    • そうなんですよね。マイクロソフトは常にオープンで早い段階で本体を披露し、
      中身を3月にはメディア関係者に公開し、実機での機能を積極的に公開してきたのとは
      裏腹に、ソニーは発売まで1ヶ月を切ったのに、評価用PS5本体をいまだにメディア関係者にも
      送付していませんので、何か知られてはまずいことでもあるのかな、、と勘繰ってしまいますw
      ソニーはマイクロソフトの様にもう少し積極的に具体的な実機で動作する機能、タイトル、
      メディア関係者のハードウェアレビューなど情報をもっと知りたいですよね。
      発売1ヶ月を切ってこの状態は、本当に大丈夫なのかな。。と心配になってしまいます。

      ま、私はPS5本体を未だに確保出来ていないんですがw

  • Enhancements from the Xbox compatibility team could go a long way – Series X could surely deliver 1800p60
    互換チームの作業が入れば1800p 60fpsは確実に出せるだろうと書いてあるだけで解像度は900pのままでは?

    • こりゃ、失礼。ミスですね。確かに見直したら、「出来るだろう。」ですね。

      訂正しました。ありがとうございます。今後、この様なミスがない様気をつけます。

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