現在、Ghost Wireを開発中で、バイオハザードシリーズのクリエイターでもあった三上真司氏が、IGNとのインタビューに応じ、噂になっている「バイオハザード4」のリメイク(オリジナルは三上氏が監督を務めた作品)について聞かれると、三上氏は「良い作品であれば、問題ありません。」と答えています。
また三上氏は、『バイオハザードの後はサバイバルホラーに飽きていた』と明かしています。バイオハザードについては『それほどネガティブに考えていませんでしたが、プレイヤーが求めているゲームを作っていると感じていたので、それが開発にエネルギーを与えてくれました。自分が作ったゲームをプレイヤーがプレイしたいと思ってくれるという期待感が、ゲーム開発に前向きにさせてくれているのだと思います。』と述べています。
そして、バイオハザードが成功していなかったら、どんなゲームを作っていたのかという質問には、「映画ダイハードの様なアクションゲームを作りたいと思っていた。そしてそのようなゲームを作りたいと提案したんですが、カプコンはバイオハザードの続編を作ることが優先でした。」と述べています。
バイオハザード4は自分のやりたい事を全て詰め込んだ。
オリジナルのバイオハザード4に関しても、裏話を明かしています。バイオハザード4がかなりのボリュームになった事について三上氏は、『長いゲームにするつもりはありませんでした。ただ、自分のやりたいことを全て詰め込んだ結果、長いゲームになってしまったんですw実際には多くのコンテンツを削除しました。お城のステージがあるんですが、40%くらいは削ったと思います。スペースが広すぎて、塞がれている部分が多く、新鮮味に欠けていて面白くなかったんです。また、開発期間内に作れなかったこともありました。この2つの理由で削除しましたね。』
三上氏は、「80~90年代のプレイヤーはゾンビやクリーチャーを怖がっていたようですが、フィジカルホラーに免疫がついてしまったようで、今ではあまり怖がらなくなってしまったようです。」と述べています。
そして、ホラー映画にユーモアが入り始めた現在、ホラーゲームにも同じアプローチの余地があるか?という質問に対し、
『河野善徳氏(三上氏と同時期ごろにカプコン入社)の『デッドライジング』は、これらの要素をうまく融合させていると思います。』とデッドライジング1作目を評価しています。
そして最後に『ゴーストワイヤーは全く新しいタイプのゲームなので、ぜひ楽しみにしてほしいですね。』と締めくくっています。
via IGN USA , Dualshockers
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三上氏のインタビュー記事が面白かったので、一部抜粋して翻訳しました。バイオ4のボリュームは確かに相当あったので、リメイクも大変そうですが、極力端折る事はせずにリメイクして欲しいところです。
しかし、バイオ4の城のステージが40%も削除されていたというのは驚きです。海外ではバイオハザード4が一番人気でもあり、ギアーズオブウォーのクリエイターだったクリフィーB氏や、デッドスペース1の開発者もバイオハザード4の影響を受けたと語っているとおり、その後の様々なゲームに影響を与えたという意味でも、数あるバイオハザード作品の中で特別な作品だと思います。
バイオ2、3のリメイクで見事に仕上げてきたカプコンのチーム、残る最後の大物と言って良い「バイオハザード4」のリメイクは、過去最高、最大規模のリメイクになるのは確実なので、本当に楽しみです。 🔚
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