2020年3月19日にマイクロソフトがDirectX 12 Ultimateを発表、それを受けて直後にnVIDIAが「DirectX 12 Ultimate」対応について発表しました。
ご存知、DirectXはマイクロソフトのゲーム開発用APIですが、nVIDIAが説明するというのは珍しいそうです。既に発表されているとおり、Xbox Series XではAMDのZen2CPUとRDNA2が採用されており、DXR1.1をサポートする事になっています。(PS5が対応するかはアナウンスされていません。)
DirectX 12 UltimateのDXR 1.1やVariable Rate Shading(VRS)など、実はマイクロソフトとnVIDIAが共同で開発してきた技術だそうなので、nVIDIAが開発に関係した最新のPCグラフィックス技術がゲーム機であるXbox Series Xに搭載されるわけです。ですので、ホームは違えど多少なりとも競合するわけでもあるので、nVIDIAのGPUがDirectX 12 Ultimateに対応する事は、同社としてもいち早く声高にアナウンスしておきたいのかもしれません。
nVIDIAのアナウンスは以下。
『2018年、GeForce RTXグラフィックカードは、ハードウェアアクセラレーション・レイトレーシング、可変レートシェーディング、メッシュシェーディングなど、多数の「世界初」のグラフィックテクノロジーを搭載して発売されました。これらのテクノロジーは、2002年にプログラマブル・シェーダーが発明されて以来、グラフィックスの最大の飛躍を表しており、ゲームに映画品質の反射、影、照明をもたらします。
そして本日Microsoftは、新しいグラフィックスAPIであるDirectX 12 Ultimateを発表しました。これは、GeForce RTXの革新的なテクノロジーをマルチプラットフォームの次世代ゲームの標準として成文化したものです。
DirectX 12 Ultimateは、開発者にハードウェアの大規模なマルチプラットフォームインストールベースを提供し、ターゲットとなる既製のツールと動作するサンプルを提供します。これらはすべて、時間を節約するミドルウェアに支えられています。これによりゲーム開発が迅速かつ簡単になり、より多くの開発者がこれらの革新的な技術をゲームに追加できるようになります。多くの開発者がこれらのテクノロジーを特色とする次世代のエクスペリエンスを既に作成しており、30以上のDirectX レイトレーシング・ゲームが出荷または発表されていますが、DirectX 12 Ultimateのリリースにより、レイトレーシングの採用は急速に増加する予定です。
これらのゲームを変更する機能をサポートする最初で唯一のPCプラットフォームであるGeForce RTXにより、ゲーマーは今日および今後数年間に発売される最も高度でグラフィカルなゲームの準備が整います。DirectX 12 Ultimateは、レイトレーシング、メッシュシェーダー、可変レートシェーディングのサポートにより、最新のグラフィックスハードウェアテクノロジーのロックを解除します。次世代のゲームの新しいゴールドスタンダードです。』
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マイクロソフトによると、DirectX 12 Ultimateの最大の目玉はやはりダイレクトX レイトレーシング(DXR)の新バージョン1.1だそうで、開発者のフィードバックに応えてDXR 1.1を構築、DXRを利用するためのツールをさらに多く提供するとしています。
どう見てもXbox Series XとDirect X 12 Ultimateの目玉Direct X Ray Tracing 1.1(DXR1.1)は密接に絡まっているわけで、その開発しているマイクロソフトのプラットホームであるXbox Series Xは、その点でゲーム機として有利なのかもしれませんね。XboxSeriesXとDirectX 12 ultimateのタイミングといい、関連性がある事は間違いないでしょう。XboxSeriesXとDXR1.1でより一層、PCとの距離が縮まるのかな?という印象です。 🔚
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