Xbox Series Xでの様々な技術用語を分かりやすく書いてみました。【PART1】

XboxシリーズXで、シリーズXに最適化された最新のゲームプレイでは、ハードウェアとソフトウェア共にその背後では多くのテクノロジーが進化、ゲーム体験が次のレベルに引き上げられているので、マイクロソフトが XboxシリーズXで新たに取り入れたり、開発された技術と機能を説明するために導入している新しい用語が英文の公式ページガイドにあったので、日本語で分かりやすく書き起こしてみました。ソニーが昨日、PS5技術セッションで説明したのと似た技術もあり、Xbox Series Xもかなりの技術が詰め込まれている事が分かると思いますので、ご参考になればと思います。

Auto Low Latency Mode(ALLM)オート・レイテンシー・モード

次世代ゲーム機の遅延や応答性向上の取り組みの一環として、Xbox Series XにはAuto Low Latency Modeオート・レイテンシー・モード(以下ALLM)をサポートしています。このALLMはHDMI 2.1(現在の主流はHDMI 2.0)の機能の一部です。ALLMは、ゲームプレイを開始すると同時にゲームと判断して対応したTVやモニターの低遅延モードを自動的に有効にしてくれる優れた機能です。このALLM機能は現在のXboxOneSやXboxOneXも対応しているので、ALLM対応TVやモニターがあれば機能します。

Backward Compatibility バックワード・コンパチビリティー(下位互換、後方互換)

マイクロソフトは後方互換性を実現しました。4世代に渡るゲーミングで何千ものお気に入りのゲーム、Xbox Oneゲームアクセサリー、Xboxゲームのコレクション、Xboxゲームパスなどの業界をリードするサービスを期待できます。後方互換は、Xbox Series Xでも動作します。下位互換性のあるゲームは、Xbox Series Xの絶大な処理能力の恩恵を受けて、より安定したフレームレート、高速なロード時間、より改善された解像度と豊かなエフェクトをもたらします。

Direct ML

XboxシリーズXは、DirectXのコンポーネントであるDirect MLを使用したゲームの機械学習をサポートしています。Direct MLは、ゲーム機で前例のないハードウェアパフォーマンスを活用して、XboxシリーズXで24 TFLOPSを超える16ビットフロートパフォーマンスと、97 TOPS(1秒あたり1兆オペレーション)を超える4ビット整数パフォーマンスを活用します。ゲームのNPCをよりスマートにし、よりリアルなアニメーションを提供し、視覚品質を大幅に向上させる機能です。

Direct Storage(ダイレクトストレージ)

DirectStorageは、SSDの完全なるパフォーマンスとハードウェアを解き放つために、ゲーム専用に設計されたまったく新しいI / Oシステムです。Xbox Velocity Architecture(Xboxベロシティー・アーキテクチャー)を構成するコンポーネントの1つです。最新のゲームは、ゲームプレイ中に背後でゲーム世界の次の部分を継続的にロードします。Direct Storageは、これらのI / O操作のCPUへの負担を大幅に削減できます。これにより、ゲームがより良い物理効果やゲーム内のより多くのキャラクター生成などの領域に使えるので、かなりのCPUパワーを解放します。このDirectXファミリの最新機能はXboxシリーズXで導入されていて、Windowsにも導入される予定です。

Dynamic Latency Input (ダイナミック・レイテンシー・インプット)

ダイナミック・レイテンシー・インプット(以下DLI)は、XboxシリーズXの遅延を減らすために行っているもう1つの革新で、 DLIを使用すると開発者はプレーヤーの入力をゲームのシミュレーションおよび、レンダリングループとより正確に同期させることができ、ゲームのプレイ中の入力遅延をさらに削減する事ができます。

GPU Work Creation(GPUワーク・クリエイション)

XboxシリーズXは、GPU(グラフィック・プロセッサー)ワーク作成用のハードウェア、ファームウェア、シェーダーコンパイラのサポートを追加し、GPUに強力な機能を提供して、CPUの支援なしで新しいワークロードを効率的に処理します。これにより、開発者はグラフィックビジョンを実現するための柔軟性とパフォーマンスが向上します。

Hardware Accelerated DirectX Raytracing (DXR) ハードウェア・アクセレーテッド・レイトレーシング

レイトレーシングにより、照明、影、反射の改善、よりリアルな音響と空間オーディオにより、開発者はより物理的に正確なゲーム世界を作成できます。 XboxシリーズXには、ゲーム機として初めて高性能でハードウェア動作のレイトレーシングがサポートされています。XboxシリーズXは、AMDのパートナーからの最新のイノベーションを活用して、DirectXレイトレーシングを開発した同じチームとの協業で構築されたカスタム設計のGPUを使用します。開発者は、PCとそれ以降同じ技術を使用して、信じられないレベルの没入型視覚および、音声体験を提供できるようになります。

Hardware Decompression(ハードウェア・デコンプレッション) 

ハードウェア・デコンプレッションは、XboxシリーズXで導入された専用のハードウェアコンポーネントで、ゲームでSSDのスペースをできるだけ消費せず、ランタイム解凍に通常関連するすべてのCPU負荷を排除します。 3つ以上のCPUコアから完全なSSDパフォーマンスで動作するときの圧縮解除のソフトウェア負荷をゼロに削減します。これにより、ゲームのCPU電力を大幅に解放し、ゲームプレイの改善やフレームレートの改善などの領域に費やしす事が出来ます。ハードウェア・デコンプレッションは、「Xboxベロシティーアーキテクチャー」の機能の一部です。

Intelligent Delivery(インテリジェント・デリバリー)

ゲームのインストールサイズを削減するためのマイクロソフトの開発者向けの技術です。 インテリジェント・デリバリーを使用すると、開発者は必要なゲームのピースのみをインストールできるため、SSDにインストールまたはダウンロードする必要があるコンテンツの量を最小限に抑えることができます。

Latency(レイテンシー)

レイテンシーとは、ゲーム機とコントローラーの応答性の事で、コントローラーからの入力が、ゲーム機に登録されてから画面に表示されるまでにかかる時間を含みます。待ち時間を短縮すると、より接続された没入型体験が得られます。XboxシリーズXは、ゲームパイプラインのすべての段階でレイテンシーを最小化する高度なテクノロジーを備えた超低レイテンシを特徴とする、これまでで最も応答性の高いゲーム機です。

Mesh Shading(メッシュ・シェーディング)

メッシュシェーディングを使用すると、開発者はゲームのシーン内に多数の複雑なオブジェクトをレンダリングする際のパフォーマンスと、画質を劇的に向上させることができます。例えばメッシュシェーダーを使用すると、プレーヤーは、パフォーマンスの低下を感じることなく、より自然なディテールで小惑星帯の中や花畑を体験できます。

Native Resolution(ネイティブ・レゾリューション)

ネイティブ・レゾリューションは、元々4K用に設計されていなかった場合でもネイティブ4Kでレンダリングできるようにする、一部のXbox OneゲームのXboxシリーズX 下位互換性の強化機能です。

XboxSeriesXでギアーズ1は4K化されるようです。この写真はXboxシリーズXで4K解像度で動作しているギアーズ1のプレイ映像です。

Optimized for Xbox Series X(オプチマイズド・フォー・XBOXシリーズX)

XboxシリーズXの開発キットを使用して構築され、XboxシリーズXのユニークな機能を活用するように設計されたゲームの事です。これらには、XboxシリーズX開発環境を使用してネイティブに構築された新しいタイトルや、以前にリリースされたタイトルが含まれます。XboxシリーズX専用に再構築されました。比類のない読み込み時間、向上したビジュアル、応答性、最大120 fpsのフレームレート向上も可能です。

Parallel Cooling Architecture(並列型冷却アーキテクチャ)

並列冷却アーキテクチャは、XboxシリーズXの冷却に使用される革新的なシステム設計の名前です。Xbox One Xの4倍の処理能力を持つ、XboxシリーズXを最も静かで効率的な方法で提供する開発の結果、独自の垂直型の設計につながりました。

Project Acoustics(プロジェクト・アコースティクス)

Microsoft Researchによって10年以上にわたって育成されてきたプロジェクト・アコースティクスは、今日の多くのAAA大作ゲームで採用されている複合現実と、ゲームでの音響伝播物理を正確にモデル化します。 CPUに負担をかけることなく、複雑なシーンジオメトリでの回折などの波の効果をシミュレートする点でユニークであり、より没入感のあるリアルな聴覚体験を可能にします。 UnityとUnrealの両方のゲームエンジンのプラグインサポートにより、サウンドデザイナーは現実を形成するための表現力豊かなコントロールを使用できます。開発者は、新しいカスタム・オーディオ・ハードウェア・ブロックを追加することで、Xbox Series Xに搭載される専用ハードウェアでProject Acousticsを簡単に活用できます。

ギアーズ5のステージの空間オーディオのシミュレーション

Quick Resume(クイックレジューム)

 XboxシリーズXの技術的能力と革新的なXboxべロイシティー・アーキテクチャを活用した、新しい機能であるクイックレジュームにより、プレーヤーは複数のゲームをシームレスに切り替え、最後に中断したところから即座に再開する事できます。

まだまだあるのですが、とりあえずここまでとしますwPART1と書いてある通り、近日中にPART2もアップしたいと思います。最後までお読み頂き、ありがとうございました。🔚

米国マイクロソフトXboxWireホームページ

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