【あと5話で終了】「 ベター・コール・ソウル 」終了前に知っておくべきことを、「ブレイキングバッド」も含めてふりかえる。

       

これから先の内容は、「 ブレイキング・バッド」「 ベターコールソウル 」の内容に触れ、ネタバレとなる要素が多く含まれているので、まだ未見でこれから見ようと思っている方は、読まれない方が良いと思いますので、念のため行間を空けておきます。

                  

                 

                   

                    

                 

                   

                     

                    

                  

                   

                    

                    

                      

                     

                    

                   

「 ベター・コール・ソウル 」ファイナルとなるシーズン6では、既に何人かのキャラクターが衝撃的な死で番組を去っていますが、重要なのは親シリーズである「 ブレイキング・バッド 」の前日譚が「 ベターコールソウル 」という事です。

つまり、「 ブレイキング・バッド 」では登場せず「 ベターコールソウル 」で残っているキャラクターは、シーズン6の後半(エピソード8〜13)最終話となる13話までに、いない理由がハッキリと判明するという事です。

「ベターコールソウル」シーズン6第7話での衝撃的な結末から約7週間の休止期間を経て、ようやく7月12日火曜日(夕方以降?)から「ベターコールソウル」の最終シーズン後半(8〜13話)が再開されました。

「ブレイキング・バッド」で、それぞれのキャラクターが何をしていたかを思い出し「ブレイキング・バッド」には登場していない「ベターコールソウル」の残り少ないキャラクターの運命がどうなるのか、色々と考えてみる事にします。

ジミー・マクギル=ソウル・グッドマン(ボブ・オデンカーク)

ジミー・マクギルはソウル・グッドマンに改名し、犯罪者専門の狡猾でお調子者な刑事弁護士をしていますが、ストリップモールの事務所を離れれば、基本は根の優しいキムの良き夫であるジミー・マクギルそのものに見えます。

ジミーと妻のキム・ウェクスラーは、昔の上司であるハワード・ハムリンに対し、手の込んだ罠を仕掛けて見事に騙すことに成功、サンドパイパー集団訴訟を早期和解することになり、ジミーは数百万ドルの手数料を手にすることになります。そしてハワードはジミーとキムの策略で大恥をかき、仕事仲間からの信頼を大きく落としてしまいます。

しかし、このハワードへの手の込んだ罠は、結果的に悲劇的な結果を招くことになります。見事に騙されて信頼を失ったハワードはジミーの仕業と確信し、キムとジミーの住むアパートに押しかけ、2人に詰め寄ります。

しかし、運が悪い事にそこに、ガスとの抗争で手詰まり状態の危険なラロ・サラマンカが来てしまい、ハワードはラロ・サラマンカに射殺されてしまいます。

シーズン6の第7話はここで終わっていますが、続きの第8話ではジミーとキムはラロ・サラマンカに、ガスの殺害を強制的に指示され、ジミーはキムを逃すために、キムに行かせるようにラロに訴えた事で、結果的にラロはキムをガス殺害に行かせた事で、待ち構えていたマイクによって身柄を確保されます。

ジミーは、ラロがガスの秘密であるスーパーラボに固執していた事で、直ぐに部屋を出て行った事もありマイクに救出され、難を逃れました。

前回のラロ・サラマンカ訪問時は、マイクがソウルの電話から会話をモニターし、スナイパーライフルで見守っている中、キムの機転と度胸で難を逃れましたが、今回は前回のようには行きませんでした。

ソウル・グッドマンは「ブレイキングバッド」シーズン2の第8話(ソウルに電話しよう)で初登場します。ウォルター・ホワイトが、自分とジェシー・ピンクマンの同僚でメスの売人だったバジャーが自白する前に、なんとかしてDEAと接触させずに出所させる為、ソウルを雇おうとする場面です。

この時点でソウルは、まだストリップモールで働いていて、この時点で完全にソウル・グッドマンになっており、アルバカーキの闇社会ネットワークのあらゆる側面に入り込んでいるようです。(獣医師から譲り受けた??黒い手帳のおかげ?)

ソウルは、ガス・フリングとは直接の面識はないと言い、「知り合いの知り合いがいて云々、、と言っておこう。」と後にウォルターに語り、マイク・エルマントラウトを単なるフリーの調査員だと信じているようです。

ウォルターとジェシーが、売人のバジャーの弁護をソウルに引き受けさせる為に、ソウルを拉致し夜の砂漠に連れて行き、ソウルは覆面をしているウォルターとジェシーの正体に最初は気づかず、「あれは、イグナシオ(ナチョバルガ)のせいだ!」と言い、「ラロの差し金か?」と聞き、ラロが送り込んだ手下だと勘違いしています。

この言葉からも、ソウルはラロがどうなったのかを知らないようですが、「ベターコールソウル」シーズン6ー8話の終盤、マイクからラロはもう戻って来ないと明言しており、ソウルはラロが殺害された事を理解したように見えていましたが、マイクは「ラロは死んだ」とは言っていないので、ソウルの中ではラロの生死は半々に思っているのかもしれません。

ジミーは、「ブレイキング・バッド」終盤で夜逃げ屋のエドによって「ジーン・タコヴィッチ」という名に変え、「ネブラスカ州オマハ」のショッピングモールにあるシナモンロールのお店「シナボン」を経営しています。

マイク・エルマントラウト(ジョナサン・バンクス)

「ベターコールソウル」で、警察官から駐車係に転身したマイクは、ガス・フリングの警備を担当しています。マイクは、予測不可能なラロ・サラマンカからガスを守る為に、誤ってほとんどの部下をガスの家に戻してしまいます。結果ジミーとキムへの監視はなくなり、無防備のままでラロがジミーのマンションに訪問、そしてハワード・ハムリンが殺されてしまいます。

「ブレイキングバッド」では、シーズン2第13話から登場したマイクは、ソウル・グッドマンに仕える私立探偵兼、フィクサーに見えますが、その回ではジェシー・ピンクマンの恋人ジェーンが、薬物過剰摂取により死の後始末(掃除屋)として派遣されており、次のシーズン3の早い段階で、実はガスの右腕になる事になります。

前日譚シリーズの「ベターコールソウル」でガスとマイクの仕事上の関係がどのように発展してきたかを考えると、なぜマイクが後にソウルの部下を装うのか?そして「ベターコールソウル」の現段階では、マイクはせいぜいガスの手下のタイラスやビクターと同等に近い扱いです。しかし、「ブレイキング・バッド」では明らかに組織のナンバー2的な存在になっているので、「ベターコールソウル」の残りのエピソードでその理由も描かれるでしょう。おそらくマイクの鋭い活躍が見れるかもしれませんね。

ガス・フリング(ジャンカルロ・エスポジート)

ガスは、「ブレイキング・バッド」シーズン2第11話(混沌の渦)で初登場します。ウォルター・ホワイトと会い、ウォルターとジェシーのブルークリスタル・メスの一部をガスの流通網で流通させる可能性について、彼の経営するチキン・ファーストフードの「ロス・ポジョス・エルマノス」でウォルターとガスが対面で話し合います。

ガス・フリングは、その後「ブレイキングバッド」でクリーニング工場の地下に高品質なブルークリスタル・メスを大量製造するためのスーパーラボを作り、メキシコのカルテルを切り捨て、自らのボスで自分の交際相手を殺害したドン・エラディオ、ファン・ボルサ、ヘクター・サラマンカにも復讐しようとしています。

「ベターコールソウル」では、ガスが計画したラロ・サラマンカ殺害を狙った奇襲攻撃(シーズン5 最終話 第10話)は一見成功したかに見えましたが、シーズン6でヘクター・サラマンカと面会したガスはヘクターの表情、態度から、ラロ・サラマンカは生きていると確信します。

さらに悪いことに、生き延びたラロが行方不明となっている事で、奇襲を恐れたガスは、マイク・エルマントラウトよってガードされています。ラロが現れるかもしれないという強迫観念から、スーパーラボの発掘現場に銃を隠し、自宅から地下トンネルを抜けたところにある隠れ家に潜伏しています。

結果的に、ガスのカンの鋭さ、用意周到ぶりが際立ち、ラロ・サラマンカはガスの術中にハマり、殺害されてしまいます。

しかし、そんな鋭いカンの持ち主ガスも、「ブレイキングバッド」シーズン4 第13話で、自ら命を救い、復讐の最後の仇として残していたヘクターの自爆で皮肉にも自分まで命を落としてしまいます。

結局のところ、ウォルターの仕掛けた爆弾でしたが、散々ウォルターに振り回された事で、ガスの鋭いカンも鈍ってしまったのかもしれませんね。。ウォルターが一枚上だったのかもしれません。

ラロ・サラマンカ(トニー・ダルトン)

「ベターコールソウル」残り8〜13話(7月12日火曜日夕方からNETFLIXで配信開始)で気になっていたのは、ラロ・サラマンカの運命がどうなるのかでした。

ラロは、「ブレイキング・バッド」では、登場していないのです。

シーズン5最終話で、ガス・フリングの傭兵による暗殺未遂の後、ラロは予め用意していたボディ・ダブル(身代わり)の男を殺害し焼き、自らの死を偽装して姿をくらまします。

そして、シーズン6の7話でジミー・マクギルとキム・ウェクスラーの自宅マンションのリビングで、ハワード・ハムリンを躊躇なく殺害し、ガスに対して何らかの形で彼らを利用しようと準備しているところで終わっています。

ラロ・サラマンカは、前述の通り「ブレイキング・バッド」には登場しませんが、シーズン4の11話「降り注ぐ危機(原題:Crawl Space)」でガス・フリングが、残りのサラマンカ・ファミリーが全滅すれば、サラマンカの名はラロの叔父ヘクターと共に滅ぶと明言しています。

結果的に、ラロが「ブレイキング・バッド」に登場していない理由は「ベターコールソウル」シーズン6第8話で、決着がつきました。結果的にここでも、ガスが一枚上手だったという事ですね。ガスは見事にラロを仕留めた訳です。

「ブレイキング・バッド」シーズン2第8話(ソウルに電話しよう!)で、ウォルターとジェシーがソウルを砂漠に連れて行って脅した時に、ソウルは「あれはイグナシオのやった事だ。」「ラロの差し金か?」と言い、ラロをまだ恐れているのも気になります。

このソウルの発言からラロの生死をソウルは知っていない可能性もありますが、「ベターコールソウル」シーズン6第8話の終盤で、マイクはラロが戻ってくると怯えるジミーとキムに「ラロはもう戻ってこない。」と繰り返し断言しており、ジミーとキムは状況を察しているように見えましたが、ソウルの中ではラロはどこかで生きていると思っていたのかもしれませんね。

キム・ウェクスラー(レイ・シーホーン)

キムは、プロボノ刑事弁護人として働きながら、夫のジミー・マクギル(ソウル・グッドマン)が見つけたサンドパイパー訴訟の和解金をもとに事務所を設立し、恵まれないクライアントを弁護する準備を進めています。

ハワード・ハムリンに対するすべての中傷、そして詐欺に近い悪戯をした事でキムとジミーの家にハワードが押しかけた事で、運悪くラロ・サラマンカと居合わせてしまい、殺害されてしまった事で、恐怖と罪悪感とが混ざり合った複雑な心境に陥ります。

そして、キム・ウェクスラーは、「ブレイキング・バッド」には登場しないのです。なぜキム・ウェクスラーは 「ブレイキング・バッド」に登場しないのでしょう?死んでしまったのか?それとも、アルバカーキやジミーとの結婚生活から逃げ出したのでしょうか?

「ブレイキング・バッド」シーズン5第15話で、ジミー(ソウル)は夜逃げ屋(掃除機修理屋)のプロであるエドに頼んで夜逃げしますが、その時も1人です。この事からも、既にこの時点でキムはジミーの元にはいない可能性が高いと考えるでしょう。

気になるのは、ジーン・タコヴィッチ(ソウルが身を隠して「シナボン」店長をしている)が、キムの育ったネブラスカ州オマハに住んでいるのは偶然なのでしょうか?「ベターコールソウル」で白黒映像になるジーン・タコヴィッチの時間軸にキムが登場する可能性もなきにしもあらずですね。

海外のファンも含め、8話でキムが殺害されてしまうのではないかと心配していたようですが、どうやら難を逃れる事が出来ました。しかし、間違いなくキムの心には恩人でもあるハワードが自分達がした事が原因の一つで、目の前で殺害されてしまった事を悔恨で苦しむ事になるかもしれません。

「ベターコールソウル」で、非常に人気があり支持されているキャラクターでもあるキム・ウェクスラーの安否次第で、シリーズ完結に対するファンの満足度、評価が左右するかもしれませんね。

関連記事:『 ベター・コール・ソウル 』のキム・ウェクスラーは、なぜ「ブレイキング・バッド」に出てこないのか?様々な可能性を考えてみる。

シーズン5時のメディア・インタビューで、ジミー(ソウル・グッドマン)を演じるボブ・オデンカークは、キムの運命について以下のように述べています。

“彼女(キム)が死なないことを祈るばかりだね。終わった後、いつかどこか再会するようなことがあるといいんだけどね。

彼ら(共同製作者ヴィンス・ギリガン、ピーター・グールド)は、ドラマチックにするために、安易に人を死なせたりはしないんだ。キムを死なせるのは本当に簡単だけど、それをしてしまうと、彼らのシステムに大きな衝撃を与えることになると思うんだ。”

このオデンカークの発言に、キム役のレイ・シーホンは、以下のように述べています。

“私もボブの意見で賛成で、キムを排除するためにただ殺すというのはちょっと単純すぎると思うわ。でも、「そうか、あの話はもうこれで終わりなのね!」と思っても、実はそうではなかったこともあって、彼ら(ギリガンとグールド)にはいつも驚かされているのよ。”

とも述べており、ありきたりな展開では終わらない可能性もあるので、キムの運命は斜め上を行く可能性もありますね。

泣いても笑っても、あと5話で「ベターコールソウル」は完結し、「ブレイキング・バッド」の冒頭につながる事になります。

ファンとしても、この5週間は見逃せない落ち着かない日々を過ごす事になりそうです。。

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