任天堂とソニー両社は本日、投資家向け説明会で2023年3月期までのゲーム機販売台数見通しを下方修正し、来年以降も新型SwitchやPlayStation 5を手に入れるのは難しいという見解を示しました。
任天堂は、Switchの販売台数を前回予想の2,300万台から2,100万台に200万台、ソニーはPS5を前回の2,200万台から1,800万台と下方修正しています。この1,800万台という数字は、部品の調達のメドがついている分との事で、状況次第で増える可能性もあるとの事。
両社は下方修正の原因として「半導体不足」を理由に挙げています。
しかし、ソニーは昨年サプライチェーンの問題で製造が追いつかず、PS5を1150万台しか販売できず、目標に数百万台届かなかった過去1年と比較すると、今年の1800万台という数字は、見通しがやや改善している事が分かります。
十時裕樹CFOは、「部品調達の手ごたえは感じているが、中国におけるさらなるロックダウンは生産に影響を与える可能性がある。PS5は、依然として需要が供給を上回り、入手困難な状況が続くだろう。」と予想しています。
ソニーとそのパートナーは、2021年4月1日から2022年3月31日の間に3億300万本のゲームを販売し、前年より3500万本減少。ソニーはその理由として、サードパーティゲームの売上が減少したことを理由に挙げています。PS4に関しては、ライフサイクルの終わりに近づいていますが、この1年で100万台を販売しいまだに根強い人気があるようです。
任天堂とそのパートナーは、2021年4月1日から2022年3月31日の間に2億3500万本のSwitchゲームを販売、その前年「どうぶつの森」で盛り上がった1年間よりも500万本多く販売し、好調なようです。
そして、任天堂はモバイルゲームの一部を中止し、新作の発表がなかった事も影響し、モバイルゲームからの収益が3,000万ドル(約39億円)以上減少しています。
任天堂によると、数年前にライフサイクルが終わった携帯ゲーム機3DSは、この1年でサードパーティから8本の新作ゲームを獲得し、12年連続で新作ゲームを獲得したとのことで、こちらもいまだに根強い人気があるようです。
しかし、Wiiは14年間ものサポートが続いた事を考えると、任天堂ゲーム機のライフサイクルは驚異的とも言えます。
🔚
コメントを残す