年末から年明けにかけてプレイステーション5の品薄が一向に解消せず、抽選も異様に高い倍率で外れる人も多く、入手出来た方も散見される一方で、未だに欲しくても入手出来ていない方がSNS上でも溢れています。
私は先週、8回目にしてようやくPS5抽選に当選しましたが、年末の時の熱き購買意欲も冷めてしまい、今まで初代PSから発売日にゲットしてきたので、ずっと標準版本体しか買ったことがないので、折角なら今回のPS5はホライゾン2やゴッド・オブ・ウォーやGT7が出た時にきっと出るであろう限定カスタム本体や、カスタムデュアルセンスコントローラー、いずれ出るであろうブラックモデルなどが出た時でも良いかな?とやや冷静になっていた事もあって、せっかくの当選ではありましたが、購入は見送りました。
日本でのPS5の販売台数は、ファミ通の調査によると昨年12月末までで25万5150台、ソフト販売数ではPS5と同時に発売された「スパイダーマン:マイルス・モラレス」が3万4219本(ディスク版)だそうです。
最近、低下する一方のディスク版とは逆に販売比率が上昇しているデジタル版(ダウンロード版)の販売数が含まれていないので、一概に「売れていない」とは言えないものの、1万本超えは上位3位までだそう。本体の販売数に対して少ないとは言えるのかもしれません。
そんな中、産経で興味深い記事が出ていました。
記事では
「PS5は海外の生産ラインの拡大が進まず、半導体などの部品確保も難しいため、世界的に供給不足になっている。SIEは市場規模の大きい欧米への出荷を優先させており、日本の品薄に拍車がかかっている。」
と指摘されています。以前、Bloombergの記事で日本市場軽視で日本での人員を削減し欧米への出荷量を増やし、欧米へシフトしていると書かれました。更にPS5のSOC(System on Chip)の歩留まりが悪く(50%)400万台の減産と報道もされ、一時ソニーの株価が4%も下落し、ソニーが完全否定するという事もありました。
SIE CEOのジム・ライアン氏は、日本市場を軽視はしていない。今後も変わらず日本市場は重要な位置を占めていると、記事の内容を否定していました。そこに今回の産経記事でまた「日本市場軽視」と同じ事が書かれました。
1度ならず、2度もメディアで「日本市場軽視」と書かれてしまうのはなぜでしょう?やはり明らかに日本市場への出荷の少なさと売上低迷の事実が、そう書かれてしまうのかもしれません。更にその少ない出荷数に組織的な転売屋も入り、少ない本体をより購入しずらくしている事で、本当に欲しいユーザーに十分に行き渡っていないので、ソフト購入を低下し、タイレシオ低下まで影響している様です。
自分のように、年末の時点では欲しくて必死だったのが、年明けて数週間「先々、お目当ての独占タイトルが出てからでもいいか、、」と、争奪戦に疲れてしまったユーザーも結構多いのかもしれません。
記事では、
「2014年2月に発売されたプレイステーション4は、初週だけで30万台を超えていたので、PS5の日本市場への供給が絞られていることは一目瞭然。」
と指摘、PS5は発売1ヶ月近くを経てもPS4の初週販売台数に届かないという事からも、PS4よりかなり売れてないというわけです。
日本のゲーム業界関係者からは「思った以上に本体が少ない。これではソフトが売れない」と落胆の声が上がっている。「このままソニーが手をこまねいていれば、日本市場軽視とも受け取られかねない。ゲームファンからは「もう熱は冷めた」との厳しい声も上がる。」
とかなり辛口な指摘がされています。しかし、実際のところ半導体の需要も逼迫しているようで、半導体不足によりホンダなども車メーカーも減産との報道が複数あり、世界的な半導体不足で潤沢な量のパーツ確保も困難になり、多く生産出来ない状況なのかもしれません。それに加えて実際問題として日本市場でコンソール市場が本当に減って縮小しているのかもしれません。
しかし、「冷めた熱」を熱くし需要を喚起するのは、やはり「目玉の独占タイトル」になるので、今年いつ発売されるのか分かりませんが、ホライゾンゼロ2、ゴッド・オブ・ウォー/ラグナロック、グランツーリスモ7などが発売されるまでには潤沢な量を用意し、転売屋がカバーしきれない量を供給するか、難しい問題ですが、ソニーが実効的な転売屋対策を施して欲しいところです。
via SANKEI NEWS,
自動車関連の半導体が不足している理由は
「巣ごもり需要でPCやゲーム機器にライン割いてるから」
なのでね
「PS5を欧米には回した。日本には回さないで、他の国でも販売開始する」
という厳然たる事実だけで十分でしょ